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外したセンサーカバーガラスから原因を考える。

Leica M-E(typ220)から外したカバーガラスを見てみる。


センサーカバーガラスのコーティング剥離問題については、
「ガラスのコーティングの不具合だ」だとか
「センサーから出るガスが原因だ」とか
「接着剤から出るガスが原因だ」とか
日本で頻出したことから「湿気が原因じゃないか」とか言われていますが、
はっきりとした原因は分かっていなかったと思います。


ライカも「センサー交換による画作りの変化に対応するために、開発を進めてから交換対応を始める」とアナウンスしていましたが、
センサーモジュール自体を交換するので出力されるデータが変わるという意味なのかカバーガラスのみ交換するので色ごとの透過率などが変わるという意味なのか判断できません。



とりあえず私の手元のガラスを見てみると、
症状が出ているのは表面(=マウント側)だけでした。


症状が軽いので判りにくいのですが、
センサー自体から出るガスが原因というのは考えにくいのかなといった印象です。
もしそうなら裏面(=センサー側)から剥離し始めますよね。



つまり、
(初期ロットの)純正のコーティングの耐候性が低かったというだけで、
センサーや接着剤から腐食ガスが出るなんてことは無いのかなと個人的には思いました。




<追記>

海外の情報では、ライカが赤外線カットコーティングを追加する際に
フィルム時代のレンズでもちゃんと撮れるようにと薄くて耐候性の低いガラスを採用したのが原因みたいですね。
そして剥離は、空気による酸化で進む。特に湿度が高いと症状は速く進むという事みたいです。

なので巷で言われている、接着剤からのガスが・・・とかセンサーからのガスが原因なんてのはデマっぽいですね。

ちなみにライカでの交換作業はガラスのみの交換ではなく、センサとガラスを丸ごと替えるアッセンブリ交換だったみたいですね。
それで対策版の部品を用意するのに時間がかかったのか。

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