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不妊治療で鬱にならないために


noteの中にはさまざまな記事があり、自分と似たような経験をしている人の記事も読むことができる。
私は不妊治療をしたことがあるので、したことがない人よりは多少その辛さがわかると思っている。
その辛さを代わってあげることはできないが、やわらげられたらいいなと思って、不妊治療をした当時の経験から得た私の心得みたいなものを5つ書いてみようと思う。
極めて個人的な教訓ですので、悪しからず。

止め時を決めておく

不妊治療では、お金、体、心がえぐらる。
始めるまでは夢と希望がいっぱいだった私も、はじめてみたらメッチャえぐられた。
これを長期間したら自分が壊れてしまうのではないかという恐怖を感じたので、不妊治療の止め時というものを設定しておいた方がいいなと思った。
例えば、何歳までとか、予算は年収までとか。
私も何となく年齢でやめ時を考えていたと思いますが、治療が辛すぎてその年齢がくるよりかなり前に治療を止めた。
内臓の痛みに至極弱いたちでして・・・。てへ

頑張りすぎない

不妊治療って頑張ったら何とかなるというものでもないような気がする。
妊娠出産って生命の神秘とか奇跡とか言われているように、現代科学ではまだまだ解き明かせない領域。
だから、私が頑張ったところで何も変わらないかもしれない。
頑張りを否定したいわけではなくて、頑張ったのに成果が出なかったとしても自分を責めないで欲しいと思う。
不妊治療中に自分が頑張れることと言えば、食べて寝てご機嫌で快便であることくらいかもしれない。(それだって結構努力が要るよね)
あとね、日本の不妊治療って世界的に見ても成績が悪いんだって。
だからね、あなたのせいではないんだよ。

※別の記事に日本の不妊治療のデータを書いたことがあるので、興味があったらご覧ください。

絶対に失いたくないものは何か考える

不妊治療をしていると、赤ちゃんを授かることが一番大事って考えるようになってくる。赤ちゃんが欲しくてやっているんだからそれは当然だ。
でも、全然コウノトリがやってきてくれないと、徐々にその考えに固執するようになってくる。
まるで、赤ちゃんを産めないなら世界が終わるっていうような極端な考えにもなりがちだ。
だから、あえて意識してたびたび考えて欲しい。
今、ここに存在しないものは人生のオプションでしかない。それを失ったところで世界は終わらない。
今、存在しているものの方がよっぽど大切だってこと。例えば、健康とか、パートナーとか、今の生活とか時間とか。
すでにたくさん持っているし、コウノトリが来なくても幸せに生きられることを心の片隅に覚えておいて欲しい。

独りにならない

不妊治療の心身の負担というのは、どうしても女性に偏ってしまう。
パートナーがどんなに理解のある人だったとしても、分かり合えない部分がある。
そんな時は、私は不妊治療をしている人と繋がって、話を聞いたり聞いてもらったりするとストレス解消になった。
不妊治療専門のNPO法人が主催するイベントなどに参加して、当事者同士で話せたことで、もやもやした気持ちが晴れた経験がある。
ちなみに私はFineという団体が主催する交流会イベントに参加したことがある。(NPO法人Fine 現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会 (j-fine.jp)
他にももっと身近なところで言うと、不妊治療専門の病院でカウンセリングなどをやっているところもあるので、そういうのを活用するのも良いかもしれない。

迷信を信じない

不妊治療をしていると、妊娠するためのいろんな迷信を聞かされる。
私は迷信が嫌いだ。
なんの根拠もないのに変な事を吹き込んで、子供が欲しいのになかなかできない人の気持ちを弄ぶような行為だと思う。
周囲の人は老婆心で言っているのかもしれないが、治療中は聞かない方がいいと思う。
というのも、そういう根拠のない話を信じるようになるということは、自分の理性が無くなってきているということだから、不妊治療を盲目的に続けてしまう危険がある。
私がもし迷信を信じ始めたら、それはつまり頭で考えられずに感情的になっている状態で、自分をコントロールできなくなるので危ない。周囲の人を傷つけたり、自分のことも責めて傷つけたりしてしまうかもしれない。
迷信を信じたくなる気持ちもとても分かるが、私はこれを精神状態を測るための一種のバロメーターとしていた。
もし、神にもすがるような思いで迷信を信じ始めたら、疲れすぎているんだと思って、しばらく治療をお休みするというのも賢明な判断だ。

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以上、私の実体験から、不妊治療で鬱にならないための5つの心得をご紹介した。
全く参考にならなかったら申し訳ない。
不妊治療でコウノトリが来ても来なくても、きっとそこから学ぶことはある。例え何も学ぶものがなかったとしても、既にたくさんのものを持っている。
大丈夫!大丈夫!


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