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11.【MSI主要コンセプト8-5】トレーニング次第で動き方が決定する

このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。
MSIについては、こちらをご覧ください。
MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。

はじめに

今回は、「トレーニング次第で動き方が決定する」についてご紹介します。
皆さんがトレーニングをする時に、大切にしていることはなんでしょうか?
”どのような”メニューを行うかは大切です。
それと同様に、人によってはそれ以上に、”どのように”行うかも大切になります。
身体の動きは、トレーニングを”どのように”行うかによって変化します。
「トレーニング次第で動き方が決定する」について理解することで、
日々の臨床においてトレーニングをどのように行って貰えば良いかが明確になります。

「トレーニング次第で動き方が決定する」とは?

世界のホームラン王 王貞治さんは、現役時代毎日500回の素振りをして1本足打法のフォームを作り上げたと言われています。
野球選手はフォームを身体に覚えさせるために、何度も動作を反復します。
これはスポーツ選手のみに限った話ではありません。
スポーツ選手以外の方のトレーニングでも同様です。
正しい動作でトレーニングを行えば、
バランスよく筋肉が強化(筋力の問題)され、
正しい身体の使い方のパターン(運動制御の問題)を覚えることが出来ます。
逆に、崩れた姿勢でトレーニングを行うと、
使いやすい筋肉ばかり強化されてしまい、
崩れた身体の使い方のパターンを覚えてしまいます。
これが"トレーニング次第で動き方が決定する"とういことです。

王さんの一本足打法

画像はスポニチから引用

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/09/02/kiji/20170901s00001173504000c.html

日常生活の行い方もトレーニング?

日常生活における身体の使い方も重要です。
日常生活では繰り返し行う動作が沢山あります。
その影響は無視できません。

腰が丸くなることで痛みが出てしまう方を例に説明していきます。
その方は靴下やズボンを履くときに腰が痛くなっていました。
その動きを再現してもらうと、腰が丸くなり、股関節の曲がりが少ない動きになっていました。
腰を丸くせずに股関節を曲げる動きにしてもらうことで痛みは出なくなりました。
この方にとって靴下やズボンを履く動きでも腰を曲げる、動きやすいパターンで動いていたのが痛みの原因です。
それを修正することも大事なトレーニングになります。

立ったままズボンを履くことで腰椎の屈曲が生じる

日々の臨床で活かすには?

"トレーニング次第で動き方が決定する"のであれば、普段から良いパターンで動くことでそのを動き身体に覚えてもらうことが出来ます。
・自宅での自主トレに良い運動パターンの動作練習を組み込む
・日常生活における動きを修正して良いパターンで動いてもらう指導
このあたりを意識することで、リハビリに来ている時間以外も動き方の修正につながります。

体幹が安定し状態で股関節屈曲するためのロックバックの運動

まとめ

今回は、「トレーニング次第で動き方が決定する」について解説しました。
身体の動きは、トレーニングを”どのように”行うかによって変化します。
トレーニングや日々の生活での動き方を修正することで、症状の改善につながります。
明日から「トレーニング次第で動き方が決定する」という視点を持つと、
より効果的に身体の動きを修正することができます。

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