はじめてのMSI

MSI(Movement System Impairment:運動系機能障害症候群)は…

はじめてのMSI

MSI(Movement System Impairment:運動系機能障害症候群)は、理学療法の分類/治療/予後予測のために開発されました。 MSIを学ぶことで、身体の動きの改善を通じて症状の改善を図ることができます。 MSIについて知るきっかけになる情報を発信します。

マガジン

  • MSIの基本を学べるマガジン

    はじめてのMSIの記事の中でも、MSIの基本について1から学べる内容になっています。随時内容を追加していきます。

最近の記事

  • 固定された記事

”はじめてのMSI”の目的

noteの目的このnoteの目的は、”MSIの魅力を知ってもらうこと”です。 MSIについてはこちらの記事をご覧ください。 MSIの「身体の動きを評価・治療する」というコンセプトは、理学療法士だけでなく、身体の治療に関わる人にとって大変役立ちます。 しかし、理学療法士の中でもMSIを知っている人は多くないです。 そのため、多くの人に、MSIの魅力を知ってもらい、日々の臨床・治療に少しでも役に立てればと思い、このnoteをはじめました。 ここでは、MSIを学んで良かったこと

    • 11.【MSI主要コンセプト8-5】トレーニング次第で動き方が決定する

      このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。 MSIについては、こちらをご覧ください。 MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。 はじめに今回は、「トレーニング次第で動き方が決定する」についてご紹介します。 皆さんがトレーニングをする時に、大切にしていることはなんでしょうか? ”どのような”メニューを行うかは大切です。 それと同様に、人によっては

      • 10.【MSI主要コンセプト8-4】日常生活のやり方が極めて重要

        このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。 MSIについては、こちらをご覧ください。 MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。 はじめに今回は、「日常生活のやり方が極めて重要」についてについてご紹介します。 日常生活において繰り返し行われる動き(反復運動)や、長時間とる姿勢(持続的姿勢)は、 運動病理学的モデルにおける、痛みの出現に大きな影響を

        • 9.【MSI主要コンセプト8-3】微小な不安定性が痛みを促す

          このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。 MSIについては、こちらをご覧ください。 MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。 はじめに今回は、「微小な不安定性が痛みを促す」についてご紹介します。 MSIでは関節の「微小な不安定性」を捉えることが重要になります。 「微小な不安定性が痛みを促す」とは何か? 日々の臨床に活かすにはどうすればいいか?

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        ”はじめてのMSI”の目的

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          10本

        記事

          8.【MSI主要コンセプト8-2-3】筋の相対的硬さ

          このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。 MSIについては、こちらをご覧ください。 MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。 はじめに今回は、「相対的硬さ」についてご紹介します。 筋肉をストレッチしているときに、狙っている筋肉の伸び感が得られない経験をしたことがある人は多いと思います。 これは「相対的硬さ」が原因で、狙った筋肉が十分伸びなかっ

          8.【MSI主要コンセプト8-2-3】筋の相対的硬さ

          7.【MSI主要コンセプト8-2-2】関節内の相対的柔軟性

          このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。 MSIについては、こちらをご覧ください。 MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。 はじめに多くの関節でつながっている身体では、「相対的柔軟性」が重要になります。 「相対的柔軟性・硬さ」には、”関節間”、”関節内”、”筋”の3種類が含まれます。 前回は”関節間”の相対的柔軟性について解説しました。 今

          7.【MSI主要コンセプト8-2-2】関節内の相対的柔軟性

          6. 【MSI主要コンセプト8-2-1】関節間の相対的柔軟性

          このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。 MSIについては、こちらをご覧ください。 MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。 ヒトの身体と相対的柔軟性・硬さヒトの身体における動力源は筋肉です。 筋肉の活動により関節が動き、動きが生み出されます。 この時、どこの関節から動きやすいかは、個人により異なります。 股関節が動きやすい人、腰椎が動きやす

          6. 【MSI主要コンセプト8-2-1】関節間の相対的柔軟性

          5.【MSI主要コンセプト8-1】運動は最少抵抗の軌道を通る

          このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。 MSIについては、こちらをご覧ください。 MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。 はじめに今回は、「運動は最少抵抗の軌道を通る」についてご紹介します。 この考え方は、MSIにおいて最も重要な考え方と言っても良いです。 「運動は最少抵抗の軌道を通る」とは何か?臨床にどのように活きるか? 解説していきた

          5.【MSI主要コンセプト8-1】運動は最少抵抗の軌道を通る

          確証バイアスをどう防ぐか?

          今回は、MSIに関連したコラムです。 気軽にお楽しみください。 今回の内容は、ロサンゼルスの理学療法士 諸谷先生のMovement System Monthlyに参加して、感じたことから発想を得ています。 この内容から、 ・思い込み=確証バイアス ・確証バイアスを防ぐことはできるか? 上記2点について学びと気づきがあったので、まとめていきます。 今月のMovement System MonthlyMSIを基にした臨床では、問診で症状を確認した後に、立位で標準検査と呼ばれる

          確証バイアスをどう防ぐか?

          4.【動きすぎという問題】特定方向への過剰可動性という考え方

          このブログは、MSI(Movement System Impairment)について、解説することを目的としています。 MSIについては、こちらをご覧ください。 MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。 はじめに腰が痛い場合、「筋肉や関節が硬いから痛い」と言われることが一般的です。 一方、”動きすぎているから痛い”という考え方は、一般的ではありません。 しかし、痛みの原因は動きすぎから生じている場合も多いです。 今回

          4.【動きすぎという問題】特定方向への過剰可動性という考え方

          【2024/6/29更新】MSIの学びを深めるには?

          このnoteで、MSIについて興味を持っていただけた方もいると思います。 MSIの世界は奥深く、学びを深めるほど多くの発見があります。 当然、”どうやって学びを深めればいいの?”という疑問が生じます。 そこで、今回はMSIの学びを深める方法を紹介します。 学びを深めるための方法は大きく、4種類に分かれます。 ・書籍で学ぶ ・文献で学ぶ ・オンラインで学ぶ ・実技で学ぶ です。 最新情報も随時更新しながら、紹介します。 書籍で学ぶ運動系機能障害症候群のマネジメント 続・運動

          【2024/6/29更新】MSIの学びを深めるには?

          3.【痛みと動きについての考え方】病理運動学的モデルと運動病理学的モデル

          このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。 MSIについては、こちらをご覧ください。 MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。 はじめに今回は、「病理運動学的モデルと運動病理学的モデル」についてご紹介します。 関節や筋肉に痛みや動きづらさが生じた場合、その原因を説明する代表的な考え方が2つあります。 「病理運動学的モデル」と「運動病理学的モデル

          3.【痛みと動きについての考え方】病理運動学的モデルと運動病理学的モデル

          自己紹介

          ”はじめてのMSI”管理者の”まる”です。 noteをみていただいた方に、 ・誰がこのnoteを書いているか? ・このnoteは信頼できるのか? この2点が伝わる様に、自己紹介をさせていただきます。 誰がこのnoteを書いているか?改めまして、管理者の"まる"です。 理学療法士になって14年目になります。 簡単ですが、実績は以下のようになっています。 大学卒業後、総合病院に勤務しました。 並行して、大学院に進学し修士号を取得しました。 その後、トップリーグスポーツチームで

          2.【理学療法士のアイデンティティ】運動系について

          このブログは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。 MSIについては、こちらをご覧ください。 MSIでは、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。 はじめに今回は、理学療法士のアイデンティティとも言われる「運動系」についてご紹介します。 理学療法士の専門性はなんですか?と聞かれてパッと答えられるでしょうか? MSIでは、理学療法士を“運動系の専門家”と定義していま

          2.【理学療法士のアイデンティティ】運動系について

          1.【運動系機能障害症候群】MSI(Movement System impairment)とは?

          1. 痛みの原因を解明するMSIとは?リハビリの現場では、特別なきっかけが無く痛みが出たという患者さん・クライアントさんを担当することがあります。 捻挫などの明確なきっかけがあれば、原因は明確です。 しかし、特別なきっかけがなく痛みが出た方は、画像所見などでも明確な問題がない場合も多いです。 このような方に、どのようなリハビリを提供すれば良いか、悩む方も多いと思います。 私も徒手療法を勉強して痛みのある部位へのアプローチを学びましたが、なかなかうまくいかないという経験をし

          1.【運動系機能障害症候群】MSI(Movement System impairment)とは?