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随想

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本来、エッセイはテーマを伴った試論または論考という意味も持つのに対して、もう少し気楽に見聞や経験をもとに思いついたことを気ままに綴ったものが随筆だと思うのですが、日本でいうエッセ…
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記事一覧

"さごち"のたたき

 行きつけの店で"さごち"のたたきをいただいた。なかなか美味しくて、佳い酒肴だった。でも、…

帯状疱疹

 たいした話ではないのだが、5月連休の間に帯状疱疹を発症してしまった。話には聴いていたが…

稲城のガンダム

 東京都稲城市は神奈川県川崎市と境を接する多摩地域南部の市で人口は約9万人。京王電鉄や小…

そう言えば軽音楽をあまり聴かない…

 この頃は、なぜかジャズやブラジル音楽など軽音楽のライブやらコンサートやらを聴きに行くこ…

「桜」二篇

 近年、卒業式の頃に満開となる桜が、今年は久しぶりに入学式の頃に咲いた。やはり、入学式や…

kindle paperwhite

 仕事を辞めたのでMicrosoft Officeを使う必要がなくなり、PCはWindowsをやめて安価なChromeb…

今年の抱負?

謹賀新年。  「一年の計は元旦にあり」という言葉がある。たしかに無計画に惰性で生きるよりは自覚的、計画的に生きた方が良いに違いない。ただ、会社勤めしていればまだしも隠居の身で一年の計と言ってもピンとこない。  実際のところ、昨年は3月から歌を習い始めたし、一昨年は急に近場の神社仏閣やら庭園やらに足を運んで写真を撮ったりした。これらは年頭には考えもしていなかったことである。  今年も今時点で考えもしていないようなことをするかも知れないし、どのような新たな出会いがあるかは人知

ライブ鑑賞が趣味のオジサマたち

ライブ鑑賞のために働き続ける?  仕事をリタイアして2年経ったけれど、仕事をしていた頃…

背筋が伸びない人たち

 今は通勤はしていないけれど、東京に住んでいると移動するのに電車が便利なのでよく使う。時…

オッサンたち

 ラーメン屋で夕食を摂った後の帰り道。青い作業服を着たオッサンが傘を水平に持ちながら道を…

百草園で梅と人を観る

 2月も末になって最高気温がようやく摂氏10度を上回るようになった。梅もそろそろ咲いただろ…

青梅散策

1.住吉神社から中世の青梅を垣間見る  青梅に出かけたのは新型コロナでまん延防止措置が発令…

カップ地酒

 どちらも近年、歩いていける町中に開店した二つの飲食店なのだが、そう言えば、カップの地酒…

隠者たち

鴨長明(1155〜1216)  去年から「方丈記」や鴨長明についての本を何冊も読んだ。なかなか沁みる古典である。きっかけは養老孟司先生の動画を視たことだったが、この本には人生で起こる全てのことが書かれていると仰っていた。鎌倉の自然溢れるご自宅で猫と戯れる養老先生の趣味にも合っていたことだろう。  鴨長明が日野の方丈に持っていったのは、僅かの書物と琵琶・琴だけだという。長明は下鴨神社の神職の家柄で、琵琶を伝える家ではなかったが秘曲の伝授まで許された名手だった。今で言えば、ギ