2019年10月9日 / ノーベル賞と人生
今年のノーベル化学賞を、旭化成名誉フェローの吉野彰さんが受賞したという報道があった:
素晴らしいことだと思う、本当におめでとうございます。
その研究の意義等については今後詳しいことが解説されるだろうから、自分のメモのために、他に思ったことを note にしてみたい。
ちょうど一年ほど前に、以下のような記事があった:
それによれば、川端康成と谷崎潤一郎はノーベル文学賞の対象として甲乙つけがたいため、同時受賞が検討されたということだ。しかし、谷崎は実際の選考の前に亡くなったため、賞の対象となることはなかった。文学賞に限らず、ノーベル賞は、受賞者が存命であることが条件だからだ。
私は、当然ながら、谷崎潤一郎はノーベル文学賞に値する偉大な作家だと思っている。その選考の前に谷崎が亡くなったことは、かえすがえすも残念なことだ。
そう考えて、私は、人生ということについて、思いをはせてしまった。
一般論として、この世の中を生きていくというのは大変困難なことだ。だからこそ、どんな状況でも、生きていることはそれだけで尊いことだと思えるのである。
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