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年賀状廃止の動き

 昨年辺りから、年賀状を廃止する取引先さんが増えてきました。

  1.  SDGsやデジタル推進によるペーパーレス化の波が来ている

  2.  形だけの挨拶状など要らない(虚礼無用)

  3.  経費節減になる

という理由からです。

ウチの会社でも結構悩んでます。
本当は続けたいんだけれども、世間の流れに逆行するしなあ・・・
どうしようかなあ???
という感じですね。
で・・・今年から

弊社でも年賀状廃止に向けて動こうかどうしようか?

迷っていました。
なぜ、迷うのか? というと・・・

  • 昨年、取引先さんの年賀状じまい割合が、まだ少なかったこと。

  • 年賀状を見て思い出し、引き合いしてくれたお客さんがいたこと。

もあって、意外に良い影響があるんですよね。
で・・・悩んでいると、
郵便局員さんが来て、今年も年賀状お願いしますー、となったので

今回の年賀状は、出しておくかー

と決めました。

そうしたら・・・

来るわ来るわ、年賀状廃止&お断りのお知らせが続々と。。。

もう少し早く(10月の段階で)連絡をもらえてたらなあ・・・
予約注文したあとなので、ダメージが。。。

まあ、今回の件で本当に廃止の流れは止まりそうにないなあ、と痛感。
この教訓を生かし、来年は10月初旬には年賀状廃止の案内を出そうと思いました。(多分、来年は来年でまた迷うことでしょう。w)

ただ・・・年賀状廃止の案内が、はがきで来るんですけど・・・
これは、一回きりのことだから、いいのかな???

さて、ここからは個人的見解ですが・・・

日本郵便の収益源を減らしてしまうと僻地や離島の郵便網が崩壊してしまうのでは?

という懸念を感じています。

20年ほど前になりますが、私は郵政民営化に反対していました。
圧倒的少数派でしたので、異端視されたものです。
※)近年、小泉純一郎や竹中平蔵の政策を問題視する声が出始めましたが・・・
その当時、10年後、20年後の日本が深刻な状況に陥ってしまうと警鐘を鳴らしました。
別に予言でも、自慢でも何でもなく、

普通に合理的に思考すれば、こうなるのは見えていました。

ユニバーサルサービスというものは、儲かる儲からないという尺度で考えるとおかしくなってしまうからです。

仮に地方の郵便網が崩壊した場合、確実に、衰退を招きます。

通販だって郵便網のおかげで地方配達が維持されているのですからね。
必然的に、地方創生とか地方再生とかはダメになっていきます。

そうした当たり前のお話が出来なくなったのが、小泉内閣による郵政民営化論だったのです。
当時は、とにかく官僚を目の敵にするという風潮があり、民営化民営化と民営化が叫ばれ公共事業をひたすらに減らす方向に動いてしまいました。
※)たしかに官僚にも問題があったのは確かですが・・・

今のSDGsの流れも、EV化の流れも、欧州では瓦解し始めています。
本質部分を理解せず、扇動に乗っかることで余計に社会がおかしくなる。
そういった事例が多いです。
それだけに・・・

拙速にペーパーレス・脱炭素を目指し、これまで日本が誇ってきた僻地まで届く郵便網を瓦解させる行為。

これって、本当に正しいのでしょうか? と思うんですよね。

もちろん、時代の流れというか世間の流れに逆らうことはできません。
仮に、弊社だけが年賀状を維持し続けたとしても、郵便局の収益が減少するのを止めることはできません。

国鉄もJRにしたことで、僻地路線が廃線になっていきました。
地方を切り捨てていく方向性で行くのなら、この路線でいいのですが・・・
国民の皆さんは、どの方向に向かいたいのでしょうか?

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