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サイバーVSアナログ

 今朝の読売新聞で、トヨタ系列の受発注システムがサイバーテロに遭いダウンした記事が載っていました。
一社だけのことなんですが、そこからの部品供給が止まると全工程を停止しなければいけなくなるということで、トヨタからサーバースタッフを派遣しての復旧対策になったそうです。

近年、DXが叫ばれ、受発注システムについてもデジタル化が普及している記事は書いたことがあります。

その時は、サイバーテロに関する危険性のお話はしておりませんでしたが、この記事を読んで、そういやあそうだよな、と思いました。

DXはハッキングされたりダウンしたら深刻な被害が出る

という危険性を持っています。
生産性や利便性と危険性とのバランスで考えないといけないでしょうね。

で、ウチにもよくサイバー対策してますか?
という営業が来ます。(電話も含めて)

でもそういうのは、現時点では不要として、お断りしています。

理由は、

  • そもそも大規模な顧客データベースがない。

  • 重要なデータについてはスタンドアロンPCの中にある。

  • パソコン廃棄時には、HDDを物理的に粉砕破壊して廃棄している。

という見事なまでのアナログな対応をしているからです。

ハッキリ言ってサイバーテロ集団のハッキング能力に立ち向かうには、相当なホワイトハッカーに監視してもらわないと無理です。
ウチのような零細町工場に、そんなお金はありません。
まあ、狙われるようなお宝情報も存在しないので、そもそもハッカーが狙う価値のある企業ではないというのが、究極のサイバーディフェンスかもしれませんが。w

いずれにせよ、スタンドアロンをハッキングするには物理的にPCにアプローチするしか方法がありません。
最も安価なサイバーテロ対策ではありますね。
反面、DXの波に完全に乗り遅れていますので、それはそれでまあ、どうなんだろう? と思わないでもないですが・・・

ただ最近、周辺の町工場でDX化を進めたというお話をよく聞くようになりました。
で、細かく聞いていくと、結局のところ手間が増えて生産性が下がったという話が半数を占めていました。
これは先日の記事の通り、まだまだ日本の商慣習のイレギュラーっぷりをデジタル側が捌ききれていないということなのでしょう。

弊社がどの程度、DX化を進めていくのか?

は、お客様の要望を受けつつ勘案していくしかないなあと思っています。
あとは、社員の適応力も影響してきます。

個別に違いはあるのですが、総じて
バブル世代以上は、パソコン・スマホ両方苦手
ミレニアル世代以下は、スマホしか出来ない
ということが、よく言われます。

PC・スマホ両対応は、就職氷河期世代ぐらいでしょうか・・・

まあ、これから先はスマホアプリでのDX化が進むのかもしれません。
色々な思惑が交差することになるでしょうから、動向を注視しつつ、自社のDX化を進めていかねば・・・

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。