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ラグビーの起源

 谷さんの記事で【疾風のカナタ】を紹介して頂きました。
ありがとうございます。

なお、今日で600日連続投稿達成です。

一番驚いたのが・・・1年半ほど前に私が書いた記事のタイトルと同じだったことです。

で、私も谷さんも基本的に

コンタクトスポーツであり、前に進むもどかしさであること。

をラグビーの魅力にしています。

この辺りを理解するには、体感としてラグビーを楽しむか?
ラグビーの歴史を知るか? いずれかで 得られると思います。

ラグビーはサッカーと同じく 中世イングランドで行なわれていた 【村祭り】 を 起源にしています。

村の中で2チームに分かれ、ボールを奪い合うお祭りです。
各村で、独自のルールが設定されていて、統一ルールがない状態だったのが起源となります。
産業革命が進み、鉄道網が発達する中で、地方間での交流試合が行なわれるようになりました。
当初は、ホーム&アウェイで相互に出向き合い、お互いのローカルルールで戦うものでしたが、まどろっこしいということで、1863年に統一ルールを作ろうという機運が高まりました。

この時に、

ボールがどちらのチームによって維持されているのか? が分かりやすく、危険な身体接触を伴いにくい競技にすべきだとしたのがサッカー派
ボールを奪い合うことこそがフットボールの醍醐味だから、身体接触におけるルールを厳格化すればいいとしたのがラグビー派でした。

意見の食い違いから、フットボールは、サッカーとラグビーに分化したのです。これが、ラグビーの起源になります。

激しい身体接触による暴力沙汰を無くすには、手でボールを奪い合うことそのものを禁止した方が良い、とするのがサッカーの起源。

激しい身体接触による暴力沙汰を無くすには、厳格なルールとそれを守る紳士な精神を養うのが良い、とするのがラグビーの起源。

こうした背景もあり、規律を重んじるという伝統が、
ラグビーをして ”紳士のスポーツ” と言わしめる理由になったのです。

だから、あれほど激しいぶつかり合い、奪い合いをするのに、

ラグビーの試合では乱闘騒ぎが発生しにくい

わけです。

特に、一流同士の試合になればなるほど、乱闘が見られなくなります。

もちろん、エキサイトしての取っ組み合いはありますが、チームメイトがさっと止めて、 ”話し合い” の方向に変えてしまいます。

お互いに危険なプレイをしあうわけですから、行き過ぎも生じますが、それを相互にコントロールし合うのもラグビーの面白さの一つです。

むしろ、乱闘が多いのは身体的接触の少ない野球やサッカーの方だと思います。

これは、個人的見解ですが・・・

恐らく、ラグビーでは、身体的接触を通じて場の共有を行ない敵味方を含めて連帯感を感じているからなのではないか?

と思います。

この一体感は、試合会場で観戦すると、肌で感じることが出来ます。
ゲームの流れは動画で見る方が分かりやすいのですが、場の一体感を味わえるスポーツとして、ラグビーは上位に入るスポーツなのではないか? と思います。
※)私の場合、野球観戦ではそれを感じられませんでした。

ラグビーの精神である 品位・情熱・結束・規律・尊重 は、人間育成においても重要な気がしています。
学校教育でも上手く取り入れてくれればいいなあ、と思います。

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。