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細かい上司

 私は部下から ”細かい上司” だと思われているようです。
ネットでも、色々な場所で、 ”細かい上司” を 批判する意見を良く見かけます。

でも、以下の記事のように考えるのも一つの手ですよね。

基本的には、上記の記事の最後。
結論部分が重要かな? と思いました。

(1)好きなこと、得意なこと(だけ)に細かくこだわる上司(対コト型)
(2)どうでもいいような人との細かいやりとりにこだわる上司(対ヒト型)
(3)なんでもかんでも細かくこだわる上司(なんでも型)

上記記事による3パターン

記事では、上記の3パターンで振り分けが行なわれています。
ただ、この振り分け方、悪意があるよなあ・・・と感じます。
(その辺は、この投稿の最終段階にて。)

さて。この記事では、そういった細かい上司に対しての決め台詞があるということになります。
その内容が、下記のものです。

「さすがですね。○○課長のこだわりは、最終的にどのあたりに効いてくるのですか」

記事の決め台詞?

・・・
・・・
・・・

私の回答
「この部分を疎かにすると不具合が発生してクレームの嵐になるだけなんや。しっかりと、こだわってやらんかいっ! 」
です。

私の場合、社員の成熟度に合わせて指示の細かさに差をつけています。
つまり、仕事を任せきれない部下には細かい指示を出します。
一方、仕事を任せられる部下の場合、大まかな指示だけで済ませます。

別に、私だけが特殊なわけではなく、普通はこういう構図になるでしょう。

つまり、

「上司が細かくなるのは、部下に任せるには不安がある」

からなのです。

話が脱線しましたね。
記事の質問への回答。

「仕事品質」に関しては頑固やで!

譲れないぐらいこだわるということは、「仕事品質」に決まってます・・・

記事との答え合わせ(比較)をしていきますと・・・

(1)の模範解答は・・・「答えをはぐらかす」だそうです。
私の答えは、(1)のタイプとは、全然違うみたいですね。

(2)の模範解答は・・・「懇切丁寧に教える」or「自分で盗め」
まあ、懇切丁寧に教えるってのは、当てはまるかもしれませんね。
自分自身で盗んで欲しいとも思っています。

ということは、私は「対ヒト型こだわり上司」ということなのかな?
確かに、具体例を見ると当てはまる箇所もありますね。

なぜ、こだわるのか?

というと、対人関係を含め、何らかの問題を生じさせると業務に支障をきたすからです。
そういう意味で「仕事品質」に影響すると思われる個所については、厳しくチェックしていますね。
例えば、お客さんのお名前を間違えて印刷する行為には厳しくチェックを入れて、直させています。
これは、昔、勤めていた時代に、【渡辺】と書くか、【渡邊】と書くかを安易に考えていて失敗したことに起因しています。
当時の私は安直に「渡辺」と書いて名札をテーブルに置いたんですよね。
「俺の苗字は、渡邊だ! 」
と大変な剣幕で怒鳴り散らされ、パーティーが台無しになりました。
このように、些細と思われることでも、人は気分を害するものなのです。
価値観は千差万別。
難しいと痛感しました。
ですから、人の名前を書き間違えないようにする、ということについて、人一倍気を遣うようになりました。

結局のところ

「どうでも良い」と思うのは自分の価値観に過ぎません。


お客様の目線に立ち、気持ちを慮る場合、そこに拘りを失っては、おもてなしが出来ないのですよね。
だから私は、部下に対し懇切丁寧に教える型の(2)だと思います。

で、最後の(3)の模範解答は・・・
仕事における計画性と実行性の重要性について細かく語る
or 仕事を完璧にするのは当たり前!

なるほどなるほど。それなりに当てはまっていますね。
細かいことを言わせてもらいますと、「計画と実行の重要性」ですよね。w

ということは、私の場合、(3)も当てはまるという事ですね。
ただ、私は安定環境でも不安定環境でも、どちらも得意です。(プチ自慢w)
事前準備は当然のこととして実施しますが、情勢は刻一刻と変化します。
想定外があれば、柔軟に対応を変えていくのは当たり前なので、戦略目標を達成するためには、いとも簡単に作戦変更を命じます。
だから、(3)は(3)でも記事の固着タイプとは違うようです。

で、この記事の結論は、(1)の上司は放置。
(2)と(3)の上司を使い倒せ、となってますね。w
この辺、考え方の相違なんでしょうねえ。
私なら、

上司から、しっかりと学ばせて頂く。

こういう姿勢であれば上司から色々なことを引き出せます。

使い倒すなんていう自分本位の姿勢だと、あっという間に上司に見抜かれて、干されますよ。はい。(苦笑)

さて、最終段階として。

上司と部下。

余程のことがない限り、部下が上司より有能ということはありません。
余程のことがない限り、部下が上司より仕事の全体像を把握していることはありません。

もちろん、近年は各業務の内容が、複雑化、細分化しています。
その道のスペシャリストとなる部下も存在しますので、
「一部分だけを切り取れば」上司より優秀な部下というのも存在します。
ただ、そのモノの見方は会社組織全体から考えれば不十分です。

言ってみれば、家族の中で、一番ゲームが上手い坊やがいて、それを理由に親をバカにしているようなものです。
家庭を守るってゲームの上手さ一つでは決まらないですよね?
幅広く様々な業務が存在するわけですし、それらを有機的につなぎ、相互補完していくことで会社組織が機能するわけです。
上司が行なっているのは、全体最適の仕事であり、部分最適ではありません。

残念なのは、上記の記事の記者は、「上司が間違っていて部下が正しい」という視点でしか、モノを言っていません。
これは、視座の低さ、複眼的なモノの見方が出来ていないといえるでしょう。

そもそも上司とは、部下よりも有能で全体像を把握している人が大部分です。
そういう人が、要注意個所としてこだわりを見せている場合、「細かい」としてウザイと感じるのは、間違いです。

本当に必要なことを見落としている。
だから、細かく指導が入っているのです。

上司が細かくてウザいという人がいたら・・・

その人の仕事の能力を疑う必要があると覚えておくといいですよ。
過去の経験上、上司が細かいと文句を言っている人は、仕事が出来ない人になりますので。

あと、下記の記事は良いと思います。

上司が細かくなるのは「あなたに任せるのは不安です」という意味で受け取ってOKです。
だから、そこがウザイとかストレスに感じるんでしょう。
それはそれで理解できます。
ただ、上司に四の五の言わせない、だけの実力や人望が備わっていないから、細かく指導が入ると思えば、自身の反省材料になるのではないでしょうか?

それでも、本当に細かくて役に立たない上司がいると想定した場合、

1)会社の利益に資する方向性を有さないのに細かい
2)どのレベルの部下に対してもマイクロマネジメントをしている

ウザイと思っても仕方がない上司

上記の2パターンのいずれかのはずです。

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。