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にゃんにゃんにゃん

小太郎を保護したのは、2015年4月25日の夜。
春とはいえ、朝晩は冷え込む頃でした。
会社帰りに、小学校のそばを通っていた私は、必死に泣き叫ぶ仔猫の声に気づきます。
ん? と思って見てみると、生まれて間もない仔猫が、泣きながらのたうち回っている!?
えらいこっちゃ、と思い、周辺を見てみますが、親猫の姿が無い。

引っ越し中? 育児放棄? どっちなんだろう???
と、悩みましたが、この辺は、遊水池があり自然動物が多いのを知っていた私は不安になりました。
どう猛なチョウセンイタチが多数出没する地域でして、会社の事務所や工場内にも出没することがあります。(時にはアライグマまで出ることが・・・)
仮に、引っ越し中なら、じっとしていてくれれば、親猫が戻って来る間に襲われることもないだろうけど・・・
あれだけ、泣き叫んでいるとなると・・・
ということで、意を決して保護することにしました。
真っ黒な仔猫です。
で、周辺に取り残されている仔猫がいないかを確認すると、白黒の仔猫(のちの小太郎)がいました。
私は、二匹の仔猫を保護し、家に連れ帰ったのです。

保護したての小太郎

とにもかくにも温めることにし、女房殿には、ホームセンターに仔猫用のミルクを買いに行ってもらいました。
で、一生懸命、ミルクを飲ませようとするのですが、二匹ともなかなか飲んでくれません。
乳首がゴム臭いのかな? と思い、ミルクで煮込んでみたり、吸い込む力が足りないのかも? と、乳首の穴を大きくしたり、色々と思考錯誤しました。
とにかく、2~3時間おきにミルクをやらないといけないので、必死でした。
で、翌朝、動物病院へ連れて行きました。
が、一軒目に行った大東にある犬猫病院では、けんもほろろに追い返されたため、門真のファーブル動物病院へ。
そこでは親切に診てもらい、カテーテルでミルクを与えてもらうことに成功。
ただ、体重が70gしかなく、二匹ともかなり危険な状態でした。
で、病院でカテーテルをもらって帰ってきたのですが、上手く口を開けてくれないので、カテーテル自体、挿入するのがものすごく大変でした。
それでも、白黒の子は次第に口を開いてくれるようになり、なんとかミルクを飲ませることが出来るようになります。
一方の黒猫ちゃんは、全然口を開けてくれず、鼻をふさいで口を開けさすもすぐに口を閉じてしまうので、上手く授乳させられない。
そうこうしているうちに衰弱死してしまい、夫婦して涙を流すことになりました。
獣医さんに相談したら、
「この子たちは、とにかく舌の使い方、口の開き方が下手。
 多分、母猫から育児放棄されたのは、授乳が下手だからだと思う。
 二匹とも生き延びることは難しい。」
と言われました。

それでも。女房殿と私は、必死で白黒猫だけでも生き延びさせたいと、二時間おきに授乳にアタックし、どうにかこうにか、飲ませることに成功し始めます。

悪戦苦闘しながら授乳する姿

とにかく、こぼすこぼす。
youtubeなどで、他の仔猫の授乳風景を見ると、愛らしくチュパチュパやってますが、ウチの場合は戦争です。
ミルクを飲むときに、両手両足を動かしまくるのです。
さらに、下向きになり、乳首に向かって頭突きをかます姿勢になるので、ものすごく飲ませにくい。
二人がかりで、なんとか飲ませることが出来るという感じでした。
おかげさまで、授乳動画がないという哀しい状態。

私のそばで寝る小太郎

それでもまあ、獣医さんの見立てを見事に覆し、今も元気に生きております。(今年の4月で満7歳)
超過保護に育てたこともあって、私と女房殿にべったりな子に育ってしまいました。
猫って、こんなにかまってちゃんなんだ、と感心するぐらいで、私が動くと、ついて回りますし、自分が散歩したい時は、ニャーニャー叫んで、私を呼びつけます。
ま、そこも可愛いところなんですが・・・

ということで、(何が? )
今日は、2月22日で、にゃんにゃんにゃんの日。
帰宅したら、ベタベタに甘やかす予定ですが、そういう時に限って、コタツに潜り込んで寝るかもしれませんね。
まあ、それも良いので、楽しく過ごしたいところです。

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