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わたしを心配し毎日電話とメールをする母

コロナになってから、気力が落ちてしまい、つい母からの電話に「風邪をひいてしんどい」とつぶやいてしまいました。

すると、その日から毎日電話がかかってくるようになりました。

「熱は?ごはんは食べて寝るのが一番」

「熱は下がった」と言っても、毎回「熱は?」と最初に聞聞いてきます。

電話に出なかった時は、メールもあります。


「風邪の具合はいかがてすか?」

「でんわ何度もしても通じません。
今日は敏さんがおやすみだから心配ないだろうと、あきらめました。」

「ねむれたのがよかったのよ、明日はらくに成るよ。」

「まずしっかりご飯食べてやすむようにね。敏さんがまめだから、そういうてんでは安心です。」

「10時頃でんわしたけど、出なかったから、落ち着いて出かけたのかな、と判断しましが気にもなります。」

「おはよう、8時半頃電話しても通じなかったから、もう落ち着いたのかな、と判断しました。」

「こんにちわ、一時はん頃電話したけどでなかったけど大丈夫ですか、落ち着いたのかな。」

「こんにちわ、熱のほう落ち着きましたか。返信がないら大丈夫だろうと思ってます。」

「もう少しのがまん普通の体調に戻れば、ごはんも美味しくなるし、もう少しの辛抱です。」

敏さん、とは、わたしのパートナーのこと。
母は、パートナーをとても信頼しているんです。
考え方や動きや自分が元気な時と似ているからでしょうか。

仕事をしているのが生きがいで、いつもちょこちょこ動いて誰かの世話をしている、落ち着かない感じ、そのパートナーの姿を見て、今動けなくなった母は羨ましいのでしょう。

母は、施設で生活をしながら、やることが無いと言ってつまらなさそう、メールも面倒くさがり、そうやって認知も衰えていくのかなと寂しく思いながら、一方で、娘の風邪を心配するというのは、親として脳が働き出し活性化するのかしら。

以前なら、毎日アクションを起こしてくる母に、イラつきムカつき、「子どもじゃないんだから毎日電話してこないでよ」と、言い放っていましたが、今は、これが母の子どもの心配の仕方、声かけ、思い、守り方なのかなぁと観察しながら、有り難い気持ちを感じています。


母と娘の関係性のこじれは、お互いが元気なうちに解決していたいと思います。

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