「だから何やねん」って話。


「だから何やねん」


この言い方だけで僕がどの地域に住んでいるか分かりそうですが(笑)

関西では、話のオチがあるような雰囲気で話し始めて、何もオチが無かった時には、決まってこのセリフを言います。

もはや関西人の定型文だと思います。


前置きはさておき。

学校では、自分の頭の中でこのセリフがめちゃくちゃ湧き出てきます。

先に言っておきますが、怒っている意味でのセリフではないです。

シンプルに自分の頭の中に「?」が湧きおこり、「で、どうしたの?」とよくなります。


生徒と喋っている時に。同僚の先生方と喋っている時に。


今日こんなことがありました。

年配の数学の先生が、放課後に職員室で何やら怒っている。

聞くと、自分の授業の前には必ず体育の授業があるから、生徒が「暑い暑い」とうるさい。


ここまではわかります。

授業を集中して受けたい生徒もいるから、静かに授業を受けましょうね。

という意味だと思います。


ただ、ポイントはこの後。


「教室の扇風機つけとんねん。あかんやろ」


・・・?

校内の規則で扇風機をつけてはいけないという規則はありません。

暑かったらつける。寒かったら消す。

生徒が決めることです。


その先生に「何がダメなんですか?」と聞くと、

「寒いと思っている子も中にはいるかもしれへんし、あかんやろ」と。


なるほど。

立場の弱い生徒のためを思って怒っているのか、と。

それでも、扇風機をつけてはいけない理由にはなりません。


(ちなみに、扇風機をつけていた生徒にそのことを確認すると、

みんなに確認した上で、みんなもつけてほしいと言ったからつけた。

と言っていました。)



さかまさ「●●先生、何がダメなんですか?」

●●先生「冬に扇風機はあかんやろ」

さかまさ「どういうことですか?」

●●先生「そらあかんやろ」

さかまさ「・・・(だから何やねん)」


年配の先生方とは、このような会話が本当に多いです。

何でダメなのか説明できない。


「だってあかんやん」「普通はそうだから」


そのあかん理由と普通を伝えれば、相手も納得してくれると思うのですが。

教師がこのように伝える力が無ければ、生徒も成長しません。

生徒が先生と話していて納得できないまま、納得させられているのを見ると、本当に生徒が可哀想に思うときもあります。


私たちは生徒にとっては保護者の次に接する時間の長い大人です。

「これだから最近の若者は!」

と年配の方によく言われるシーンがあると思いますが、

その時には魔法の言葉を使ってください。



だから何やねん!





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