今後の大企業のビジネスモデル
ブロックチェーン、WEB3、NFTあたりの話を聞く機会が増えたなと感じていたが、統計をみると2019年にはほぼゼロに近かったが、2020年以降、WEB3やNFTのビジネスが天文学的に増加していた。ブロックチェーンの本丸である仮想通貨=暗号資産は冬の時代と言われながら、流通量は激増しており、メルクマールの一つであるビットコインやイーサリアムのレート(対法定通貨)も2020年以降のなかでは低迷しているものの対2019前半と比較すると大きく上がっている。
自律分散という性質上、本質的には国家主権や大企業との親和性は低い(真逆のコンセプトかもしれない)状況で特に大企業がブロックチェーンを基盤とした自律分散社会に適合することは難しいようである。
こういった状況の中、ブロックチェーンとは異なるベクトルでの最新テクノロジーであるメタバース分野においても大企業の算入が進んでいるが結果は思わしくない。WEB2の覇者であGAFAですら、特にメタバースに多額の投資をしているフェイスブックですらサービスインは思わしくない。
WEB2の覇者達は、ロングテールをマネタライズすることで利益を獲得するモデルであったが、結局、ロングテールは突き詰めると中央集権モデルから自律分散モデルへの転換の端緒であったわけであり(ゆえに旧来型の大企業モデルにGAFAは勝利したと言える)、WEB2モデル企業もいずれその反映はモデルチェンジなしには持続しない。
マイクロソフトが旧来モデル(便宜上、WEB1モデルとする)から、WEB2モデルに転換したことにより、繁栄を延命できたのと同様にGAFAに代表されるWEB2モデル企業がWEB3モデルに転換できるかが注目点である。
ましてや衰退の兆しが見えつつもなおも持続しているWEB1モデル大企業は何かブレイクスルーできるのだろうか。
過去においても、こういったビジネスモデルチェンジで生き延びてきた企業は数多くある。
今回はどうであろうか。
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