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【今週末のモタスポプレビュー🏎🏍💨5/24-26】

今週末は主に以下のカテゴリーが開催予定です。

🏎️F1 Rd.8 モナコGP🇲🇨(F2, F3併催)
🏎️インディカー Rd.5 インディ500🇺🇸
🏍️MotoGP Rd.6 カタルーニャGP🇪🇸
🏎️Formula E Rd.11, 12 上海ePrix🇨🇳
🏍️AMAプロモトクロス Rd.1 フォックスレースウェイ🇺🇸
🏍️全日本ロードレース Rd.3 SUGO🇯🇵
🚗スーパー耐久 Rd.2 富士24時間🇯🇵


F1

第8戦の舞台は伝統のモナコGP🇲🇨モンテカルロ市街地サーキット。F1世界選手権スタートは1950年ですがイベント自体は1929年から開催されており、当然ですが1950年のF1発足時からF1カレンダーに並ぶ歴史あるGPです。
インディカーシリーズのインディ500、FIA世界耐久選手権のル・マン24時間と並んで世界三大レースに数えられます。

1周は3.337km、周回数は78周を数えF1カレンダーの中では最多周回数になります。近年では市街地コースでF1を開催することも増えましたが、その中でもこのモンテカルロは一際狭くオーバーテイクはF1ではほぼ不可能(Formula Eは抜けますw)。バリアも近いのでほんの小さなミスが命取りとなります。単純な速さだけでなく運さえも味方につける必要があり、予選もなかなかクリアラップが取れません(モナコの予選は2グループに分けてほしい)。
直線が少なく中低速コーナーが連続し高低差もあり、狭くなかったとしてもかなりのテクニカルなレイアウトとなってます。

レース中のギアシフトは群を抜いて多くコックピットの中は今も昔も非常に忙しないです。昔のシフトレバーの頃は1周ほぼ片手ステア、今はパドルシフトになりましたがその分ステアリングでのセッティング変更が忙しく、数年前にはとあるドライバーがモード変更の指示を受けた時に「どこを走ってると思ってんだ!ここはモンテカルロだぞ!」と迷言を残しましたね(笑)。
そういった様々な過酷な要因から「モナコの1勝は3勝に値する」と言われ、ここで3勝以上挙げたドライバーは”モナコ・マイスター”と称されます。
レースはオーバーテイクがなくて単調かもしれませんが、ドライバーに求められる技量の高さは今も昔も変わらないのかもしれないですね。

現在のランキングはこちら。

ドライバーズはフェルスタッペン🇳🇱(レッドブル)が大きくリード、しかし2位から5位までは僅差で並んでおり混戦となってます。6~8位も実力やチーム力を考えるといつ大きなポイントを得ても不思議ではありません。角田🇯🇵(RB)は大変だとは思いますがこのモナコでもポイントを重ねて後続を引き離したいですね。
コンストラクターズを見ると徐々にトップ5の均衡が崩れトップ3、中団、下位に分かれてきましたね。フェラーリとマクラーレンの差はまだ大きいですがここ最近のマクラーレンの勢いを考えると追い上げてくる姿は想像に難しくありません。
このランキングが月曜日にはどのように動いているのか?目が離せません!

Indianapolis 500 Mile

今年もやってきました。第108回インディアナポリス500マイルレース、通称”インディ500”。先に挙げたF1モナコGPと同じく世界三大レースに数えられる歴史と伝統のある1戦になります。第108回という回数がそれを物語りますね。
観客動員は決勝当日でなんと約40万人に達し、もちろん会場の規模の違いはあるので一概に比較は出来ませんがこれだけの人数を1ヶ所に集めるスポーツイベントは他にありません。

舞台となるインディアナポリス・モーター・スピードウェイは1周が2.5マイル(約4km)で決勝はこれを200周も走ります。
レース中は常に350km/h以上で走行し、予選ではリミッターが解除され最高速度は370km/hに達します。さらにコーナリング中は尋常ではない横Gが体を襲い、息遣いを誤ると血流が右に偏り左目がブラックアウトするとも言われます。

そのような非常に厳しい環境で決勝は200周も走るのですが実際に優勝に向けた戦いが激化するのは最後の20~30周で、そこまではレースをしながらピットの度にセッティングを変更したりチームランニングで燃費を守ったりと様々な準備を進めます。
しかしその中でちょっとしたミスによるクラッシュなどに巻き込まれるケースも珍しくなく、何度も優勝候補が消えたこともあります。
実力だけでなく運も引き寄せないと勝てない、それがインディ500。
そんなレースを2度も制している佐藤琢磨はとんでもない存在です。

インディ500はシリーズの中でも他のイベントと大きく違い約2週間に渡ってプラクティス、予選、決勝が行われます。
既に先週末に予選を終えており今回のポールポジションを獲得したのはスコット・マクラフリン(ペンスキー/シボレー)。予選は4ラップの平均速度で決まるのですが、なんと史上最速の234.220MPH(374.752km/h)を叩き出す圧倒的な結果となりました。

我らが佐藤琢磨(RLL/ホンダ)は10番グリッドを獲得し4列目イン側からスタート。まずはしっかりとスタートを決めて良い形で200周に向かっていって欲しいですね。
またグリッドにはSUPER FORMULAを戦ったことがあるローゼンクヴィストやパロウ、オワード、長年F1を戦ったグロジャン、元F1チーム育成だったアイロットやアームストロング、ルンガー、ハースF1のリザーブドライバーであるフィッティパルディなど、F1を観ている方にも馴染みある名前が並びます。

さらに今回個人的に楽しみなのはレーススタートを先導するペースカーになんとMLBレジェンドのケン・グリフィーJr.が乗り込みます!僕は20代前半までプロ野球選手を志して日々野球に勤しんでいたのですが、グリフィーは僕が子供の頃に観ていた選手の1人。アメリカ野球殿堂にも史上最高得票率で殿堂入りを果たしている誰もが認めるスーパースターです。そんなグリフィーがペースカーのステアリングを握りレースを先導する、ワクワク以外の何ものでもありません!非常に楽しみです。

今年のインディ500は一体どんなドラマが待っているのか?佐藤琢磨通算3勝目なるのか?新たなウィナーが生まれるのか?最後まで見逃せません!

MotoGP

第6戦の舞台はスペイン🇪🇸カタルーニャサーキット。
1周は4.657kmでコーナー数は14(左6/右8)を数え、周回数はMotoGPが24周、Moto2は21周、Moto3は18周で行われます。

全体的にアップダウンが激しく、ホームストレート側が低くターン4, 9側が高地になります。ターン5, 10はしっかりと減速しますがそれ以外は比較的アベレージスピードが高く、MotoGPとしては高速サーキットと言えるでしょう。全体的に左右の切り返しが多いレイアウトの為様々な走行ラインや攻め方が存在しサイドバイサイドのバトルも数コーナーに渡って続くことも珍しくなく、非常に面白いレースを見ることが出来ると思います。

現在のランキングはこちら。

ご覧の通りマルティン🇪🇸(Pramac/Ducati)が圧倒的リードを築いてトップに立ちます。しかし2~5位は僅差で並んでおり何かの拍子に入れ替わってもおかしくない状況です。マルティンはこの週末でさらにリードを大きくするのか?それとも誰かが接近していくのか?まだまだ第6戦ですがタイトル争い、目が離せません!

Formula E

今週末のFormula Eは中国🇨🇳上海ePrixへやってきました。
中国での開催は2019年の三亜ePrix以来ですが上海での開催は初ですね。また今週末もRd.11, 12のダブルヘッダー開催になります。

舞台はF1も開催される上海インターナショナルサーキット、しかし使用するのは1周5.451kmのグランプリサーキットではなく3.051kmのウエストロングサーキットを使用します。このレイアウトは正直今まで見たことがないのでどんな戦いになるのかは気になります。とは言え途中まではF1と同じレイアウトなのでアップダウンがあったり、ターン1~4のぐるっと回り込んでいく区間やターン7~8の高速区間はバトルが勃発しそうで楽しみですね。

現在のランキングはこちら。

キャシディがチャンピオンシップをリードしますがまだまだ十分とは言えません。残り6戦ありFEのレース展開の激しさを考えると5位エヴァンスくらいまではチャンピオンの可能性はあるのではないかと思われます。
月曜日にはこのランキングがどう動いているのか?注目です。

AMAプロモトクロス

AMAは先日スーパークロスのシーズンを終え、ここからは屋外オフロードのモトクロスシーズンが始まります。
開幕戦の舞台はカリフォルニア州パーラにあるフォックスレースウェイです。

プロモトクロス(MX)は開幕戦になりますが、9月に控えているAMAスーパーモトクロス(SMX)プレーオフはスーパークロス(SX)とMXの成績が進出の鍵を握ります。SXとMXの合算ポイントの上位20人がSMXプレーオフに進出できますが、21~30位や31位以下でもSX、MXシーズンで1勝でも挙げたことがあるライダーはSMXイベントのラストチャンス予選に挑むことができ上位2人が本戦に進みます。SMXに向けてを考えるとまだまだ多くのライダーにここからでも可能性があります。

下田丈(HONDA)は今年も250MXクラスへ参戦。先日終幕したSXの方で優勝も挙げランキング4位でシリーズを終えているのでよほどの怪我でもしない限りSMX進出は濃厚ではあると思いますが、SXシーズン終盤では常に表彰台に乗り続けたのでその勢いでこのMXシーズンに突入しチャンピオンを狙って欲しいですね。
450MXでは昨年はJ.ローレンス(HONDA)が全戦全勝という圧倒的成績でチャンピオンを獲得し今季はディフェンディングチャンピオンとして挑むことになります。誰がこのオフロード最強ライダーに挑んでいくのか?今季は様々な勝者を見てみたいところ。
一体どんな戦いを見ることができるのか?目が離せません。

スーパー耐久富士24時間

毎年恒例の国内モータースポーツ一大イベント、富士24時間が今年もやってきました。
舞台となる富士スピードウェイは1周約4.5kmのサーキットを土曜日15時から日曜日15時まで24時間をドライバー4~6人で走り抜きます。ちなみに昨年はST-Xクラストップの中升 ROOKIE Racingが24時間でなんと730周を走り抜きました。今年は一体何周に到達するのか、楽しみですね。

モータースポーツではありますがお祭り的要素もあり、クラスにもよりますが招待ドライバーも多く参加します。
試験車両が参戦するST-Qクラスの32号車ORC ROOKIE Racing GR Corolla H2 conceptにはトヨタ自動車会長の豊田章男ことMORIZO、WRCに参戦するTGR WRTのチーム代表であるヤリ=マティ・ラトバラ、SUPER GTやSUPER FORMULAに参戦するKONDO RACINGのオーナーである近藤真彦(SGTでは日産陣営)の名前が並び非常に注目を集めています。

1月の東京オートサロンの際には28号車ORC ROOKIE Racing GR86 CNF conceptにWRCチャンピオンのカッレ・ロバンペラが加わる話もありましたがエントリーリストにはその名前が並んでおらず…まぁ色々纏まらなかったのでしょう、残念。

レースだけでなく他にも場内ではトークショーやDJライブステージ、レースアンバサダーによるスポンサーPRステージなど様々イベントが行われるようなので現地に行かれる方はいつどこにいても楽しめそうですね。

今年は一体どんな24時間になるのか?YouTube配信で観る方も楽しんでいきましょう。

スケジュール

木曜日

🏎️F3 FP 19:10-19:55
🏎️F2 FP 22:00-22:45

金曜日

🏍️MotoGP FP 16:00-18:30
🏎️F3 予選 18:05-18:45
🏍️MotoGP FP 20:15-23:00
🏎️F1 FP1 20:30-21:30
🏎️F2 予選 22:10-22:50
🏎️F1 FP2 0:00-1:00

土曜日

🏍️全日本ロード(午前) 8:30-11:55
🏎️FE Rd.11 予選 11:20-12:43
🏍️全日本ロード(午後) 13:10-16:10
🚗S耐 スタート 15:00-
🏍️MotoGP FP~予選15:40-18:30
🏎️FE Rd.11 決勝 16:03-17:30
🏎️F3 スプリントレース 17:45-18:25
🏎️F1 FP3 19:30-20:30
🏍️MotoGP 予選~スプリントレース 19:50-22:30
🏎️F2 スプリントレース 21:15-22:00
🏎️F1 23:00-0:00

日曜日

🏍️AMA MX 5:00-8:00
🏍️全日本ロード(午前) 8:40-12:25
🏎️FE Rd.12 予選 11:20-12:43
🏍️全日本ロード(午後) 13:55-15:45
🚗S耐 フィニッシュ -15:00
🏎️F3 フィーチャーレース 15:00-15:45
🏎️FE Rd.12 決勝 16:03-17:30
🏎️F2 フィーチャーレース 16:40-17:40
🏍️MotoGP 決勝 18:00-22:00
🏎️F1 決勝 22:00-
🏎️インディ500 決勝 1:45-

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