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#8 お金にならない子育ての価値
通常、労働の見返りはお金であり、自分が与える価値が上がれば、そのぶん報酬も上がる、というのが一般的な社会の価値観だ。
では子育てはどうなのか?
子どもを産んで、育てても、報酬としてお金はもらえない。むしろお金をもらうための労働時間が減ってしまうから、どちらかというと子育てをすると稼ぎが減るのが現実だ。
価値=お金という社会の価値観の中で、多くのママたちが、なんとなくモヤっているような気がする。お金を稼いでいない自分はダメなんじゃないか?このまま主婦で大丈夫かな?わたしには価値がないのかな?なんて思うことないですか。
昨今、親も遠方で孤独に子育てをしている、いわゆるワンオペママさんのまぁ多いこと。(わたしも含めて)
承認欲求は自然な本能なので、唯一接する大人である旦那さんからは、せめて労いの言葉だけでも…と、夜泣きがキツかった翌朝に"しんどかったアピール"をしても、肩透かしをくらったりして。
でも、それは子育てが男性にとってブラックボックスなのだから仕方ないことなのですよね。
なので、わたしが小さなお子さんががいるご家庭の旦那さんにお願いしたいのは、奥様に「いつもお疲れ様」「いつもありがとう」って言うことだけ。
特に1歳か2歳くらいまでは、メンズはぶっちゃけそれくらいしかできない。それは男女の違いで仕方ないのかもしれない。メンズには3歳から頑張ってもらおう!
そんな慣れない子育てに奮闘し、なんなら旦那さんよりも長時間働き、旦那さんよりも精神を消耗しているママたちが、なぜか旦那さんの働いたお金を遠慮してチビチビ使っているのはいかがなものか!と思うけど、ここに関しては何も言うまい。
この記事でわたしが話したいことは、子育てという仕事の価値についてだから。
そもそも仕事のやりがいとは?
仕事のやりがいというのは、ニーズと自分にしかできない得意×好きがカチッとハマった時だ。
自分の価値がうなぎのぼりし、お金と価値を交換する世界では、そんなときわたしたちは高い報酬を得ることができる。でも、その世界では、結局わたしたちは常に他者の評価にさらされて生きている。
では、子育ての世界はどうだろう?
子どもが親を必要とするところには、海より深い深いニーズがある。
なおかつ、この子のママ(あるいはパパ)は世界中どこを探しても、私、1人しかいない。代えがない。
もう、なんだか、それだけで価値がありすぎる。バリュアブル。(使い方合ってます?)
しかも一般社会では、他人の評価に左右されがちな自分の価値が、子供が産まれると、子どもにとっての紛れもないオンリーワンとなるのである。
それって本当になんていうか、すごいこと。
子育てという労働は決してお金を得られない世界。けれど、子どもを宿した瞬間、誰の評価にも依存せず、自分の存在価値の輪郭が濃くなる、立派な仕事だ。
皆、価値ある人間なのに気づいていなくって、子供という自分を無条件に必要としてくれる存在がいることで、なんだかはじめて自分の存在価値に気づく、みたいなところがある。
ある意味神聖で、通常の世界とは別次元の世界である。どちらが通常なのかはわからないけれど。
子育ての醍醐味、それは、自分の存在を無条件に必要としてくれる子どもを自分が育ててるってこと。
いずれ必要とされなくなるけどそれはそれで喜ばしいこと。笑
おまけ
言うまでもないが、子育てしているから価値があるわけではない。
子どもを通して見える世界の中で、自分の存在価値の輪郭が"濃くなる"という事実は尊いもんだなぁとも思う。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。この連載は100記事まで書き溜めて出版することを目指、目論んで書いています。1年プロジェクトです。レペゼン地球みたいに2週間で断念しないことを祈ってくださる方はスキをいただけると嬉しいです。
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