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#15 いつの間にかお酒がいらなくなったハナシ

両親からステキな酒飲み遺伝子を引き継いだおかげで、わたしはお酒に強かった。

お酒のいいところ、それは酔って火照った体で涼しい風に当たると、自然に溶け込んだような気分になるところ。

頭のネジが外れていい感じに思考力が弱まって、それだけで気分良く人と話せるところ。

リラックスできて、体の力が抜けるから気持ちがいいところ。

飲んでいると、全てがどうでも良くなって、すごく強気になるところ。


多い時だと赤ワインを1人で2本飲んでいた。

かと思えば別の日は、ビールをチェイサーに日本酒をがぶ飲みしていた。

家では度数が低いと酔えないので、40度近いウォッカのボトルを常備し

「カレーとウォッカって合うのねぇーーーー。だって暇なんだものーーー。」

なんて、ファブルのヨウコみたいに飲みまくっていた。

フルネームを知らない飲み友もいたし、外国人と仲良くなったりもした。

外で朝まで好きなだけ飲める!そんな時代もあったんですよね。今もいけるのかなぁ。

今の自分じゃ考えられない。子供がいて、コロナ禍で。

そうやってベロンベロンに飲むのもすごく楽しかったけど、反動もすごかった。

二日酔いはしんどいし、トイレで気絶してたこともあったし、なぜあんなことを!?と醜態を後悔することもしばしばあった。

お酒の力で一時的に膨らんだ気分は、家に着くとシュンと萎んでしなしなになる。それも虚しかった。

そんなバカみたいな飲み方も、26歳で結婚したら落ち着いた。


寂しさを紛らわせる必要がなくなったし、主人は元々飲まないしで、家ではだんだんと飲まなくなった。

子供ができて2年ほどお酒から離れていたら、体質が変わったのか、育児疲れで体力が落ちたのか、ついに1滴も飲めなくなった。

主人は結婚するまで下戸だったのだけど、結婚したら何故か上戸になった。

わたしと反比例するように飲むようになった。

なぜだ。出会った頃はちょっとのお酒でもういいやって感じだったのに、いまやネットでお酒をケース買いしてる。

こういうのって、普通は男女逆なのでは?
まぁいいのだけど。

そんなわたしも、たまーーーに飲みたくなる時がある。

全くがんばる必要はないのだけど、かんばってもワイン3杯くらいしか飲めないし、お腹が弱いので炭酸や冷たいものは飲めない。

なのでいつも、KALDIのRedwoodを飲んでいる。

どうやらホルモンバランスの関係で気持ちよく飲める周期があるらしい。

イライラしてるときに飲むと逆効果になりやすい。別に必要ないときにチビっと飲むと美味しく飲める気がする。

お酒を毎日飲んでいた頃はわからなかったけど、お酒を飲まないで寝るととてもよく眠れるし、目覚めがよいし、翌日のコンディションもいい。

飲まなくなってしまったら、どうしてあんなに飲みたかったのかが思い出せない。

書いてて思ったけど、お酒のいいところってヨガのいいところに似ている。

もしかしたら、わたしはヨガのおかげでお酒がなくても頭のネジがゆるむ方法を自然と身につけたのかもしれない。

今日も最後までお読みくださりありがとうございました。この連載は100記事まで書き溜めて出版することを目指、目論んで書いています。1年プロジェクトです。レペゼン地球みたいに2週間で断念しないことを祈ってくださる方はスキをいただけると嬉しいです。

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