いつの間にか

何年ぶりかに婦人科に行った。
子宮体がん検査に。
 思いの外、先生時間かかってた。
子宮口を見つけて器具を入れるのに時間がかかったそうだ。
閉経して時間がたったこと、幸いにも出血してないことで子宮口が針の穴ほどになったようだ。
内診のあと、先生からの説明を受けた。
どうも先生、私に対して年寄り扱いな話し方。
私のひがみかもしれないが。
 婦人科から遠のいてた時間がタイムトンネルのように、時間がたっていたのだ。
私は何にも変わってないつもりだったが
すっかり身体は年を取っていたようだ。
そう言えば、待合室にはお母さんに付き添われた高校生や制服の高校生がいた。
婦人科の待合室は女性の縮図のようだった。
まだ、初潮から数年の女性と…とっくに出産を終え閉経からも時間のたった私。
いつの間にか、こんなにも女性を生きていたんだ。
「おばあさん」になるには、まだまだ抵抗ある。
何か年令に負けそうになった。
世間の目に合わせた自分になるなんてイヤだ。
…そんな気持ちがゴッチャになった。

私は私。
今度は、いつの間にか…おばあちゃんになってるかもしれないが、私は私。

赤髪のままでいい。私は私。

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