日記のような感情メモ 0308

4年ぶりにドレスを買った。薄いレースの袖があるやつだ。
本当は真紅の少しボリュームのあるタイプにしようかと思ったけど、「こっちのが似合うよ」と言われてストンとしたシルエットの柔らかなものにする。
「今しか着れないのも可愛いけど、これからも着るだろうから大人っぽいのでもいいんじゃないかなあ」と話しながら靴を探しにうろうろ。
鏡の中にいるのは確かに自分なんだけど、やっぱり自分じゃなくて、アリスもこんな気分だったのかなと思う。
三寒四温が続いている。雨の日は寒いから、言い訳してくっつけるからいい日かもしれない。

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食欲がどんどんなくなり、白湯を義務感だけで飲み続ける。
会社では意識して飲んでいるだけあって、一日で2リットルくらい飲めるのに、家や外だどめっきり飲めなくなる。
食べ損ねていた薄皮饅頭は上品な甘さで、即エネルギーになって脳へぐるぐる回っていく感覚がした。
白湯のようなやさしさを持つ人になりたい。そうでありたいよ。

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数多くある趣味のひとつに「物件の間取りを見る」というのがある。
別に引っ越す予定も全然ないのだけど、変な間取りやリノベーション物件を見ていると心がウキウキしちゃう。
その延長で完全に深夜ノリで内見予約をした物件へ。
知らない街の中を歩いていると、世界はうるさいくらいに平和だった。
誰も私のことを知らないし、私のことも見ていないのが心地よくて、このまま財布と携帯と定期だけ持って遠くへ逃げ出したくなる。
どんより雲の合間からパラパラと雨が落ちてきて、思わず空を見上げた。
泣かなくていいいよ、よりも、そんなときも一緒にいたいよ、と言ってくれる相手が彼らにはいるのだろうか。

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体の中で山火事が起こっている感覚で、「10分だけ」と言いながら3時間近く寝てしまった。
一緒にいて無言が苦にならないとか、別のことができるのがいいとか、ずっとそんなことを言っていたけどそうじゃないのかも。
日常の延長で細い希望のような糸の上を綱渡りしている気がしていた。
それが本当はちゃんとした橋で、虹の根元までつながっているといいな。

#20190308 #日記 #雑記 #エッセイ

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