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ジョブチェンジ広報ならではの強みとは

おはようございます。Gaudiy広報のマーティン(@mrtn)です。
このnoteは #PRLTアドベントカレンダー2023 の12月6日のエントリーです。

実は、2019年12月6日もPRLTアドベントカレンダーを担当していました。当時はディレクターから広報にジョブチェンジして1年半くらい。まだディレクター時代の視点が色濃く残る内容です。懐かしいな👇

このnoteでは、デザイナーやディレクターを経て広報に転職した私が、過去5年間で直面した悩みや不安をどのように乗り越えて自信へと変えてきたか、その過程で見えてきた「ジョブチェンジ広報」ならではの強みというテーマについて書きます。

そして、私と同じように異職種から広報に転職してきて、経験不足から悩みや不安を抱える方々に「あなたにはユニークな強みがある」ということを、このnoteを通じて伝えられたらと思います。

🍀 🍀 🍀


広報として中途半端な経験値に悩んできた

私のキャリアはいわば越境の連続でした。最初の7年間はデザイナーとして、WebやCI、紙媒体など幅広いデザイン業務に携わりました。その後、ディレクターに転向し、10年以上ウェブサービスの企画・運営に取り組みました。そして40歳を過ぎてから広報にジョブチェンジしました。

40代の新人広報です。

そこからは初めてのプレスリリース作成、初めての取材対応、初めての原稿確認など、慣れない業務を一つ一つを同僚に教えてもらったり、本を読みながら学ぶ日々。文章下手すぎてリリース原稿にたくさん赤入れしてもらったり、勝手が分からず取材対応で記者を怒らせてしまったことも何回かある。全然成果に繋がらない時もあれば、微妙な内容の記事がドーン!と出ちゃって思いっきり怒られたこともある 笑

広報としての経験値が足りず、苦労してきました。今でもそれはそうだけど。そんなこんなで5年間、広報としての経験を積みながら、幸運にも恵まれて、なんとかここまでやってこれました。

一方で、周囲を見れば同世代はもちろん下の世代でも優秀な広報の方々はたくさんいます。例えば、PR会社で広報として一通り経験して、その後スタートアップで広報部門を立ち上げてきたような人たちは、一人でなんでもこなしているし、広報としての経験値が非常に高いです。

そんな方々を横目に、私の力不足や経験不足を痛感して焦る日々。

異職種を経験したからできることがあると知る

ここ2年くらいは広報業務に取り組んでいく中で、これまでの経験やスキルを積極的に活用することを意識してきました。例えばデザイナー経験を生かして、プレスリリースやnoteのOGPイメージを自ら作成したり、大きめのPR施策を考える際には特設サイトのワイヤーフレームの設計をしたり。

これは昔のスキルを使ってるだけなので本職には及びません。一方で、異職種での経験や視点を広報業務に活用することで、ユニークな成果も出てきました。

広報業務の効率化を図るためにNotionで広報業務データベースを整備したのは、デザイナーとしての情報設計の経験と、ディレクターとしての業務改善の視点を組み合わせた仕事でした。

また、Google Apps Scriptを使用してNotionとSlackを連携させたり、ChatGPTを積極的に業務に取り入れたりするなど、広報の枠組みに捉われない動き方をしています。これも異職種での経験が生きています。

こうして振り返ると、元々経験してきた職種×広報という掛け合わせでユニークな実績を作ってきたことに気づきました。私には私なりの武器があるじゃん。という気づき。5年かかったな〜!

活躍するジョブチェンジ広報の事例

そう考えてみると、異職種から転職して活躍しているジョブチェンジ広報の事例は数多くあります。

最近は、メディア業界から広報に転職するケースが増えています。たとえば、令和トラベルの大木さんのような元アナウンサー出身の広報や、LayerXの新國さんのような元記者出身の広報。

メディア出身者は、メディアの視点を持っているため、PRの切り口を考える際にその経験を活かせます。新國さんのようにオウンドメディアを立ち上げる動きもまさに記者時代の経験を活かした仕事です。こういった動きは今後も増えていくのではないかと思います。YOSORO、切り口すてきですよね。

また、営業出身の広報もよく出会います。令和PRの小澤さんも営業出身ということで、noteでは営業経験がどのように役立っているのか紹介してくれています。私は営業出身ではないですが「嗅覚」はめっちゃわかります 笑

◆営業経験が生きていること
・新規開拓方法
・商談の組み立て方
・記者さんへのアプローチ方法
・記者さんのフォロー方法
・相手に合わせた態度・声色
・社内の巻き込み方
・チーム力の醸成
・高速PDCAの感覚
・データ分析
・嗅覚

営業のキャリア~営業から異業種・異職種への転職は可能なのか?~|小澤美佳

こうやって見ると広報と営業は共通点があり、営業の視点で改善できる点も多いのではないかと思います。私がこれまで出会ってきた営業出身の広報は総じてパワフルで優秀な方が多い印象です。

メディアや営業からのジョブチェンジは、比較的近い職種からの転職と言えるでしょう。個人的には、より遠い分野からのジョブチェンジが思いがけない予想外の掛け算を生み、イノベーションを生み出す可能性を秘めているように思います。

どういう分野だろう。遠い職種から来た広報さんと話してみたいです。

ジョブチェンジ広報ならではの強みを活かす

ジョブチェンジを経て広報になった私たちは、広報としての長年経験を重ねてきた深さはないかもしれませんが、異職種で培ったスキルや視点を持っています。それは長年の広報にはないユニークな強みです。

異職種から来た視点で広報を眺めてみると、ずっと広報業界にいる人には見えないものが見えるかもしれません。業界内では疑う余地もない慣習や定石になっていることに違和感を感じたり、新しい発見を見出せたりするものです。

アナロジー思考というものがあります。
2つ以上の物事の間にある共通点に着目し、考えている課題に応用する思考法のことです。全く異なるように見えることに共通点を見出し、新しいアイデアを生み出すようなプロセスです。

例えば、ある人が水の流れを見ていて、その流れが道路上の車の流れに似ていると気づいたとしましょう。その人は水の流れを分析することで、交通の流れを改善するための新しいアイデアを思いつくかもしれません。こうして、一つの事例から学んだことを別の状況に応用するのがアナロジー思考です。

異職種からきたジョブチェンジ広報はアナロジー思考を身につけることで、ユニークな強みを発揮できるのではないかと思っています。この本なんとKindle Unlimitedで読めます。興味あったらぜひ。

まとめ

そんなわけで、私の中途半端な広報経験からの悩みを、ジョブチェンジ広報としてのユニークな強みを認識することで、自信に変えてきた。という事例を通じて、広報経験の短さをネガティブに捉えるのではなく、多様な経験と視点を持っていることをポジティブに捉えましょ!という話を書きました。

そんな風に書くと、生粋の広報×ジョブチェンジ広報みたいな対立軸みたいな論調にも見えてしまうかもしれないですが、全然そんな意図はないんです。

私自身、広報一筋で経験を積んできた人に憧れを抱いています。ジョブチェン人材あるあるかもしれません。ずっとやってきている人は尊敬しているし、一緒に仕事している時などすごく頼りにしています。安心感すごい。

私たちは違う視点を持つ者同士、良い意味でもっと影響を与え合えると信じています。そしてそういう人たちと組んで、広報に新しい風を吹かせるような、そんなイノベーティブなことができたら面白いなと思っています。

あなたのジョブチェンジストーリーも教えてください

私も過去の職種の経験やスキルを活かしてこんな取り組みやったな〜!みたいな、あなたのジョブチェンジストーリーもぜひ教えて欲しいです。良かったらXやnoteで発信してください。読みます。

そしてそれは色々な人の勇気につながると思います。

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