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【パワハラ被害対応奮闘記録−1】パワハラ事件前の状況

「自己紹介」のテーマで予告していた「ネガティブな重大出来事」というのは、私が会社で受けたパワハラ事件のことです。このパワハラで私は非常に悔しい思いをし、精神的にうつ状態一歩前まで追い詰められました。

パワハラの加害者は女性K。この人物は、私と一緒に同一の仕事をしていますが、同じ仕事を5年間していて今年で6年目。私は今年4月に入社したばかりで、今月で4ヶ月目。仕事内容は国から委託を受けた若年者の就労支援を行う仕事です。私は主に再就職支援を行う仕事を7年半やっていて、この会社には統括コーディネーターという役目で雇われました。といっても若年者の就労支援は初めてなので、先輩の女性Kにできるだけ学ぼうと考えていました。

ところが、女性Kは、私と一緒に仕事をし始めてすぐぐらいのタイミングで、「統括コーディネーターというのは私の上司ではないから勘違いしないように。これは上司Sから確認をとっている」という意味のことを言って来ました。私は別に女性Kの上司であるという認識はなかったですが、この言葉を聞いて、「女性Kは少し対応しにくい人ではないか」という印象を持ちました。

この印象は、それほど時間を置かずして確信から警戒心へと変わっていきました。入社当初の4月は、若年者の就労支援を行う仕事を私と女性Kの2人で行う状態でした。5月からもう1人別の女性Sさんが入社して来ましたが・・・。

私は毎日デジタルで日記を付けています。私がパワハラ被害を受けた前後の出来事を、この日記から抜粋して記述したいと思います。その方がリアルで詳細な描写ができるからです。そのため、「パワハラ被害対応奮闘記録」をテーマとしたノートは、1回1回が少し長くなります。以下より日記の抜粋を記載します。★は、日記の中でも重要な出来事があった日を示します。

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4月15日(月):現職の仕事で一緒の女性Kは少し癖がある。5年間同じ仕事をしているようだが、仕事への理解があまり深くないかも知れない。また、自分の範囲内の仕事にこだわる癖が強く、人がそのテリトリーに入ってくるのを嫌うようである。仕事中に声をかける時も、「今話していいですか?」とわざわざ断らなくてはいけない。また、自分の考えや思いを伝えることが少し苦手なようである。

4月22日(月)★: 現職の仕事仲間となる女性Kは変わっている。少しコミュニケーションに難がある。時々、何を言っているのか分からない。「また、自分のテリトリー意識が強くて、ここからここまでが自分のやることで、それ以外は知らないし、自分のやることにあまり入って来ないで欲しい」というタイプである。業務中に声をかけるときは、「今少しいいですか」と言わなくてはいけないとか、仕事中はスマホを使用しないとか、必ず「です、ます」を使って、タメ口的な話し方をしないとか、とにかく細いことで自分の気分が良くなるようなルールを決めたがり、それに従わなければ逆ギレする。何ともやりにくい人だが、若年者就労支援の事業に直接携わるメンバーは、今のところ私とこの女性しかいないのだから、慣れてうまくやっていくしかない。上司の上司Sに「女性Kと仕事をするのがやりにくい」ことを相談しようと思ったが、上司Sはそれを受け入れないような態度だったので、相談を辞めた。

4月24日(水):現職にあと1人、若い女性の新入社員が入って来るようである。先週から研修をずっと受けている。どんな感じの人か気になるが、それよりも、今いるベテランの女性社員(女性K)とうまくやれるかどうかが気になる。

5月15日(水):(この日付の出来事は、女性Kとは関係ない出来事ですが、後々にこの出来事が関係してくるために記録しておきます。)今日は朝からとても不快である。朝私の後に出社して来た女性Kが言うには、昨日の夕方、女性Kが2階の事務所の鍵をかけて1階の事務所の所定のフックに鍵を掛けようとすると、そのフックがなくなっていたそうである。女性Kの話を聞くと、上司Sが、「(私が)昨日の朝に何かをしてフックを外し、そのフックがなくなったのではないか」と少なからず思っているようであった。私にそのような覚えは全くなかった。そのまま、朝礼をするために1階に降りたが、案の定、朝礼でもフックの話が出た。何か上司Sの物言いが私を疑うような口調だったし、「建物の安全管理にも関わる事なので、厳重に注意しておく」と言ったことから、明らかに人を疑っているのが分かった。そこで、私は立腹したが、半分「これはきちんと言わなくてはいけない」と冷静になって、「私を疑っているんですか!?」と強い口調で訴えた。その後上司Sは口を濁したが、私には不快感が残った。その後、上司Sは私達の事務所に来て、「事務所の鍵を何時誰が持ち出し、誰が返したかを記録する用紙を作ったので、それを記録するように」と言ってきた。私は、それは人を疑う発想から来た管理法だと思った。言葉ではなかなか抗議できないので、態度で抗議するために、明日からは出社をしても鍵は取らずにおいて、事務所の外で時間を潰すことにしようと決めた。それをずっと続けるつもりである。

5月21日(火):今の職場は何だか憂鬱である。3人の正規社員はコミュニケーションを余り取ってないように見える。少なくとも支社長のN氏と社員の男性K氏は、上司Sとはほとんどコミュニケーションをとっていないように思われる。他の社員も1階の事務所内ではほとんど会話をしない。そんな雰囲気の中、上司Sと私たち事務局の人間との関係も良くないし、事務局内では、女性Kが意思疎通の難しい性格で、自己中心的な上にキレやすい人間ときている。なかなか難しい職場である。私は、女性Kや上司Sと朝出社してなるべく顔を合わさないようにするため、早目に出社をして出勤記録をしたら外で時間を潰すことを続けている。

5月24日(金)★:同じ職場で同じ仕事をしている女性Kについて、対応に苦慮することがよくある。彼女は、普段から要領を得ない話し方をし、突然キレることもあり、意思疎通が難しいタイプの女性である。今日の夕方、ある高校の内定者向けセミナーの予約がとれたという話を私に何気なくふった時、私は別の事に集中していた。それで、「あっ、そう」と言った感じの返事しかしなかった。すると彼女は急に怒りだし、「私が苦労して取った予約なのに、向こうから自然に予約してきたと思っているんじゃないのか?!」といった意味のことを大声で喋りながら、怒りをぶつけてきた。彼女の怒り方が急だったので面食らったが、思わずこちらも「誰もそんなこと考えてないだろう」と言って大声で反論し、そのまま口もきかない状態だった。このようなことがこれからも何回かありそうで、やりきれないが、彼女の承認欲求も満たしながら付き合っていくしかない。

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以上の日記は、大きなパワハラ事件があった前の状況を描写しています。

私は、今回取り上げているパワハラ事件は、女性Kの資質の大部分が原因であると思っていますが、事務所の雰囲気自体も少なからず影響していると考えています。

「心理的安全性」という言葉があります。それは、「自分の意見や気持ちを安心して表現できる状態のこと」だと言われます。ビジネスにおいては、「上司や同僚に異なる意見を言ったとしても、人間関係が破綻したり、相手から拒絶されたりしないと感じる状態を指す」ようです。

現職の会社の事務所は、この「心理的安全性」が少ないように思われます。全く無いとは言いませんが、細い規則ばかり作って人を縛ろうとする傾向があり、あまり自由さを感じません。このような閉塞感の中で女性Kのパワハラが発生することになりました。

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