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大川橋蔵・主演 銭形平次 第133話「ご寮はん」(1968)紹介と感想

原作:野村胡堂『銭形平次捕物控』シリーズ
脚本:高橋稔
監督:佐々木康


あらすじ

薬問屋の娘・お雪が自宅の蔵に閉じ込められて燃やされそうになった。
お雪は、幸吉に惚れていたが、幸吉はお仙という女に惚れていた。
現場にはお仙の鈴が落ちており、自然とお仙に放火の疑いがかかっていく。
万七はお仙を捕まえるが、お仙は容疑を否認する。
事件当時、ちょうど木賃宿の女中の撒いていた水がかかったので証明できると言うのだ。
その時、20年前に幸吉と生き別れたという母親が、幸吉に会いたくなり大阪から出てきた。
果たして、もつれた人間関係はどのように決着がつくのだろうか。


紹介と感想

お仙は巾着切りとして育てられましたが、足を洗って真面目に生きたいと思っていました。
しかし、頑なに本当のことを言わないお花さんのために、アリバイ証明が出来ず有罪となってしまいます。

平次は、事件を最初から洗い直すことで新たな視点を得ることができました。
同時に、お花さんとも対話を行うことで、その頑なな心を解いていきました。

万七も平次と同じく事件が大事になる前に事件に乗り出すのは素晴らしいのですが、重要な手掛かりになりそうなものを見つけては店の者に平次には言わないように口止めしたりと、やることが少しセコイです。
そして、あと少しで手柄に出来るという正にその時に飛び込んで来た平次。
悔しかったでしょうけど、免罪を作らなくて良かったです。

目新しい所はないが、丁寧に作られているため安心して観ることができる人情譚でした。

「殺しがあってから後を追っかけてるようじゃ下の下だよ。凶悪な事件が起こらないうちに手を打って未然に防ぐ。これが本当の岡っ引ってもんだ」

事件が大事になる前に解決を目指す万七の言葉

※2024年6月7日11時頃まで東映時代劇YouTubeチャンネルでも観れます※

アマプラの東映オンデマンドでも観れます。

キャスト

ゲスト
お花/ミヤコ蝶々
お仙/藤田淑子
お雪/金子勝美
幸吉/近藤正臣

大川橋蔵版レギュラーキャスト(当話出演者のみ)

 銭形平次/大川橋蔵

  八五郎/林家珍平
   お静/八千草薫

   万七/遠藤辰雄
   清吉/池 信一

   お弓/鈴村由美
   お民/園 佳也子
   為吉/神戸瓢介


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