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最近観たアニメ簡単感想(ドラえもん/アンパンマン/アイプリ/THE FIRST SLAM DUNK)


ドラえもん「ふたりっきりで月旅行」「ウルトラリング」

「ふたりっきりで月旅行」
ジャイアンの誕生日当日に本放送がある記念すべき日は、ジャイアンとのび太に2人っきりで月へ行ってもらい、命を懸けてもらうことになりました。
10分ちょっとの尺の中で、ジャイアンの歌、ちょっと迷惑なところ、緊急時には頼りになるところと全部乗せで送る物語は、間違いなくジャイアンが主役の話でした。あやとりをする珍しいジャイアンも観られます。
冷静に考えるとドラえもんは大反省しないとだと思いました。
誕生日おめでとうジャイアン!

「ウルトラリング」(2019)
わさドラで2011年と2019年に製作され、今回の再放送で3回目の放送と恵まれた放送回数を持つウルトラリング。
原作は『小学一年生 1973年3月号』に掲載され、『ドラえもんカラー作品集 第5巻』に収録されています。
見方を変えれば「コントロールできない予期せぬ力を持ってしまった苦悩」にも展開できる構造ながら、メインはママが起こすドタバタを楽しむところにあります。
どこか抜けているママは、パパとともに巻き込まれ型の面白さを存分に発揮しており、短い尺によるテンポもあり純粋に楽しめるお話です。

ドアが古いからだと思っているママ

それいけ!アンパンマン 第1652話

「コキンちゃんとおことちゃん」
コキンちゃんとバイキチくんが琴の練習を頑張る平和回でした。
いつものコキンちゃんトラブルによるドキンちゃんとの喧嘩から始まる話は、おことちゃんが好きなバイキンマンのがんばりにより和やかに展開されます。
個人的なツボは、バイキンマンがおことちゃんに好意を寄せている様子を微笑ましくみているジャムおじさん達の中で、まったく「好き」という機微を感じられていないアンパンマンの表情です。

「ゴミラともぐりん」
ゴミラの悲哀、日常で上手く使えない力も非日常では力になることがあることを描いていました。
そして、もぐりんとの死闘も含めて「たのしかったでーす」と言えてしまう子ども達の強さに、ゴミラも救われました。
アンパンマンを守るために進んで大きくなろうとするゴミラに感動です。


ひみつのアイプリ 第11話「ねこねこ!ひみつの大捜索」

ニャンダフルでヴィクトリアなゆうま回でした。
かなりノリ重視なギャグ回ですが、最後にゆうまと大福の絆を描いたことでまとまった感もあります。

しかし、この学園は学園長と生徒会が少し心配に見えてしまいますが、行動力がある人たちなので大丈夫なのでしょう。
ヴィクトリアの今日の仕事はアイプリを観ることと猫探しだけだった気もしますが、裏で書類仕事とかしてるのです。

フニャフニャひまりちゃんとゆうまくんが可愛かったので再度の登場のためにもヴィクトリアにはヴィクトリアして欲しいと思います。

ヴィクトリアも後一回くらいシリアスエピソードがあるといいな

THE FIRST SLAM DUNK(2022)

SLAM DUNKは好きなので公開当時も観に行きたいと思っていたのですが、何となく出かける気力がないな~と思っているうちに見に行けなかった本作。Netflixで配信されたので今更ながらやっと観ました。
大ヒットし、既に語りつくされてそうな本作ですが、良かったという気持ちは残しておきたいと思います。

原作の山王工業戦を単発の映画として観ても成立するように再構成し、宮城リョータを主人公にした映画版は、一本の映画としてSLAM DUNKを描く上で最適な作品となっていました。

メインとなるバスケの試合は、3Dモデルを採用したことで試合の臨場感が強く感じられるものとなっており、結果をしっていながらも映像に合わせて感情が気持ちよく揺さぶられました。
そして、今になってリョータの掘り下げが一気に行われたことで、原作やアニメシリーズを最初から見直した時の見方が変わりそうな気がします。

物語の中では、リョータの臆病ながらも震えを隠して立ち向かっていく様子が、試合、家庭、学校生活と繰り返し描かれます。
リョータは身長が低く、沖縄時代には亡き兄と比べられたりと、決して勝者側の人生ではありませんでした。また、プレッシャーに弱い部分があり、一人の時には嘔気に襲われることもあります。

それでも、バスケに拘り、自分の強みを生かしてポインドガードとして湘北になくてはならない存在となりました。
彩子さんがリョータのことを強く信頼しているのが本当に良いです。

そして、このリョータのドラマがしっかり描かれることで、少ない描写の中で沢北のドラマの深みを増す要素にもなっていたと思います。

その他のレギュラー4人の掘下げは最小限となっていますが、それでも原作を履修していれば僅かの描写から様々な思いが伝わってくるようになっているし、原作を知らなくてもリョータと同じく様々な思いを抱えてコートに立っているのだと伝わると思いました。

SLAM DUNKのことを好きだと改めて感じさせてくれる良い映画でした。



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