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ヨシタケシンスケ『それしか ないわけ ないでしょう』感想

ヨシタケシンスケ『それしか ないわけ ないでしょう』白泉社, 2018

 学校から帰ってきたお兄ちゃんが「みらいはたいへんなんだぜ。」って言ってた。ショックをうけておばあちゃんに話したら、「だーいじょうぶよ!みらいがどうなるかなんて、だれにもわかんないんだから!」って教えてくれた。お兄ちゃんに色んな未来の可能性を話していたら、どんどん面白くなってきて……。

 ヨシタケシンスケさんのコミカルでかわいい絵から生み出される、自由で柔軟な沢山の未来の可能性に、ワクワクした気持ちになれる一冊でした。

 絵本に出てくる未来は「部屋がスイッチひとつで無重力になる未来」のような大きなものから、「毎日ウインナーの未来」のような自分の好きが溢れるものまで、いくつもの可能性が描かれる。「コレとコレ、どっちにする?」って聞かれても、「それしかないわけないでしょう」「〇〇しちゃえばいいじゃない!」と新たな可能性を考えるのが楽しくなります。

 そして、ものごとにはいろんな可能性があるけど、それはそれとしていつものものや好きなものって良いよねっとも感じました。

 マイナスな気分になりそうな時も「それしかないわけないでしょう」の精神で頑張っていきたい!

 大人も子どもも一緒に楽しみ、新しい未来・新しい可能性を考えながら読むと、柔軟性が育まれていく絵本です。オススメ!


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