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怪盗紳士アルセーヌ・ルパン 第2シリーズ第6話「赤い絹のスカーフ」(1973)紹介と感想

原作:モーリス・ルブラン「赤い絹のスカーフ L'echarpe de soie rouge」(1911)
脚本:クロード・ブリュレ
時間:52分


あらすじ

歌手でダンサーのジェニー・サフィールは、富豪のプラヴァイユと結婚した。朝刊でニュースを知ったルパンは、1916年にカジノでジェニーと会ったことがあるのを思い出した。
結婚相手のプラヴァイユが胡散臭い男であることを知っているルパンは、彼の狙いがジェニーの持っている「ジンギス・カンのサファイア」にあると考えた。
ルパンはトリックを使ってゲルシャール警視を内密に会える場へ呼び寄せ、サファイアへ興味を持たせることに成功する。
ゲルシャールは、プラヴァイユの家へ張り込み、ルパンも逮捕しようと目論むが……。
同じ頃、ルパンも屋敷へ潜入して、ジェニーに接触をする。

視聴記録

放送当時フランスで大ヒットしたアルセーヌ・ルパンのドラマシリーズの一編です。

原作から拝借したのは登場人物名とサファイアの存在、警視をトリックで呼び寄せて面会する場面設定位で、オリジナル内容のドラマでした。

ルパンは、軽やかにゲルシャール警視を手玉にとり、変装も盛り沢山。ジェニーとのロマンスまであります。
警視はルパンに後れを取るが、その後に出し抜くことに成功する。と見せかけて…とルパン的な展開が待ち受ける定型の面白さ。

ゲルシャール警視が結構良い人で、最後はルパンを信じて協力体制をとるところも、シリーズドラマ感があって良きでした。

楽しく観れて、後味も良い。古き良き時代の楽しいドラマです。

ルパンは、子ども時代にホームズを馬鹿にしていることが引っ掛かって以降、ミステリーアンソロジーに入ってる短編を読む以外は触れてきませんでした。
しかし、ドラマシリーズをもっと観たくなったので、これを機に少しずつ原作を読んでみようと思います。

キャスト

レギュラー
アルセーヌ・ルパン/ジョルジュ・デクリエール
   グロニャール/イヴォン・ブシャール
 ゲルシャール警視/ロジェ・カレル

ゲスト
ジェニー・サフィール/ブリュダンス・ハリントン
    プラヴァイユ/フランソワ・ゲラン

ドラマ『怪盗紳士アルセーヌ・ルパン Arsène Lupin』概要

2シリーズ 全26話/フランス/1時間ドラマシリーズ

第1シリーズ(1971) 全13話
01.水晶の栓
02.特捜班ヴィクトール
03.ルパン対ホームズ
04.ルパン逮捕される
05.バーネット探偵社
06.緑の目の令嬢
07.断たれた鎖
08.二つの微笑をもつ女
09.カリフの怪獣~ユダヤのランプより
10.或る女
11.カリオストロの七つの環
12.トンピュル城の絵画
13.ハートの7

第2シリーズ(1973~1974) 全13話
01.ホームズの挑戦
02.ルパンのバカンス~「813」より
03.奇巌城~ジェーブル伯爵邸の怪事件
04.奇巌城~エギーユの秘密
05.黒い帽子の怪人
06.赤い絹のスカーフ
07.謎の家
08.八点鐘
09.羽飾り帽子の貴婦人
10.ロッテンブルクの踊り子
11.怪しげなフィルム
12.ダブル・ゲーム
13.アンベール夫人の金庫


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