アガサ・クリスティー『殺人は容易だ Murder is easy』(1939)紹介と再読感想
アガサ・クリスティー/高橋 豊 訳『殺人は容易だ』早川書房, 1978
『ゼロ時間へ』を再読した流れから、去年のBBC製作クリスティー原作ミニドラマシリーズに選ばれた『殺人は容易だ』も、10数年ぶりに再読してみました。
あらすじ
植民地で警官をしていたルークは、引退してイギリスへ戻って来た。
友人の家へ行く途中の列車で同席したピンカートンという老婦人から、ウイッチウッド・アンダー・アッシュと言う小さな町で3人の人間が殺され、近く4人目が殺されそうなのでロンドン警視庁へ行