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映像作品感想

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シリーズでまとめていない映像作品の感想です。
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2024年6月の記事一覧

ひみつのアイプリ 第9話「結成!アイプリ探偵団」/響け!ユーフォニアム3 第8話「なやめるオスティナート」 感想

ひみつのアイプリ 第9話「結成!アイプリ探偵団」 ここまで明るく緩めの内容で展開してきたアイプリ。 キャラクターはかわいいし、音楽も良いしで楽しんでいます。 しかし、基本は一話完結の作風の為、引っ張るかと思われたサクラや校長の問題も一話内でスピード解決してしまい、早期にやることが無くなってしまうのではないかと勝手に心配していました。 しかし、第9話がとても好みの展開で、一人泣きながら余計な心配をしていたと思いました。 予告の雰囲気からもチィのメイン回かなとは思っていまし

最近観たアニメ簡単感想(ドラえもん/アンパンマン/アイプリ/THE FIRST SLAM DUNK)

ドラえもん「ふたりっきりで月旅行」「ウルトラリング」 「ふたりっきりで月旅行」 ジャイアンの誕生日当日に本放送がある記念すべき日は、ジャイアンとのび太に2人っきりで月へ行ってもらい、命を懸けてもらうことになりました。 10分ちょっとの尺の中で、ジャイアンの歌、ちょっと迷惑なところ、緊急時には頼りになるところと全部乗せで送る物語は、間違いなくジャイアンが主役の話でした。あやとりをする珍しいジャイアンも観られます。 冷静に考えるとドラえもんは大反省しないとだと思いました。 誕

放送を楽しみにしている作品(海外編)

実際に製作される or されている筈の作品は、気づくと新しい進捗状況が公開されています。 情報が出てから実際に日本で放送・配信されるまで間があるので、一度現在の時点までの情報をまとめておこうと思いました(長くなるのでシリーズ物で続編製作決定されているものは除いてます)。 BBC『Towards Zero』 次回のBBC製作クリスティーは『ゼロ時間へ』になります。 レイチェル・ベネットの脚本は個人的に馴染みが無いので予想がつかないのですが、『ゼロ時間へ』がしっかり尺を使って

『グルメ探偵ネロ・ウルフ』A Nero Wolfe Mystery(2000~2002)について

2024年現在、本国アメリカで作られたネロ・ウルフの映像化としては最も新しいドラマになります(ロシアやイタリアでは、この後も製作されています)。 海外ミステリーを集中して読んだり観たりし始めた頃にWOWOWで放送されているのを偶然観て、ネロ・ウルフ好きにさせてくれた思い出深い作品です。 紹介と感想 ジャズ調で作品に合わせて曲や映像を変えるお洒落なオープニング、50年代のアメリカを舞台に繰り広げられるノリ重視の軽ミステリー、ネロ・ウルフ劇団と言えるシリーズ内でレギュラーメン

ネロ・ウルフ長編26『母親探し』The Mother Hunt(1963)紹介と感想

レックス・スタウト 鬼頭玲子訳『母親探し』論創社, 2024 2014年から論創社から出ているレックス・スタウトのネロ・ウルフシリーズ。 今年の作品は、ドラマ化された作品は日本でも放送されましたが、原作としては日本初訳になります。 あらすじ 六月初旬の火曜日、ルーシー・ヴァルドンから受けた依頼は、家の前に置き去りにされていた赤ん坊の母親を見つけること、九か月前に亡くなったリチャード・ヴァルドンが父親である可能性を明らかにすることだった。 わずか三日で赤ん坊を一時預かって