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児童書・絵本・漫画など感想

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児童書や絵本、漫画の感想を中心にまとめています。
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2023年11月の記事一覧

ヨシタケシンスケ『それしか ないわけ ないでしょう』感想

ヨシタケシンスケ『それしか ないわけ ないでしょう』白泉社, 2018  学校から帰ってきたお兄ちゃんが「みらいはたいへんなんだぜ。」って言ってた。ショックをうけておばあちゃんに話したら、「だーいじょうぶよ!みらいがどうなるかなんて、だれにもわかんないんだから!」って教えてくれた。お兄ちゃんに色んな未来の可能性を話していたら、どんどん面白くなってきて……。  ヨシタケシンスケさんのコミカルでかわいい絵から生み出される、自由で柔軟な沢山の未来の可能性に、ワクワクした気持ちに

モンポケえほんシリーズ『はじめてのともだち』『よるのたんけん』感想

まつお りかこ『ピカチュウとはじめてのともだち』小学館, 2021 まつお りかこ『ピカチュウとよるのたんけん』小学館, 2022 まつお りかこ『ピカチュウとはじめてのともだち』小学館, 2021 どこかに自分にぴったりすてきな場所があるはず。 小さな船で旅するピカチュウがたどり着いた島は「もんぽけじま」。 島の住人、デデンネの案内で、島中のお家を尋ねます。 イーブイやマネネなど、島の住人たちの家は、それぞれの個性にあふれています。 家にはいる前には、家の住人の一部分

戸森しるこ/作、結布/絵『トリコロールをさがして』感想

戸森しるこ/作、結布/絵『トリコロールをさがして』ポプラ社, 2020 あらすじ 小学四年生の真青は、二歳年上の幼馴染・真姫が大好き。 二人はいつも一緒に過ごしていたのに、六年生になってから真姫が変わってしまい距離ができたと感じていた。 真姫が離れてしまう事が寂しくて、ずっと一緒にいようとするほど、二人の距離は開いていく。 成長の早い子ども時代、真青は真姫との関係に悩みながら前に進んでいく。 感想 真青の一人称で語られる物語は、真青と真姫の関係を中心に、真姫が憧れてい

武田綾乃『きみと雨上がりを』(2023)感想

武田綾乃/著、株式会社ポケモン・株式会社ゲームフリーク/監修『きみと雨上がりを』2023 あらすじ オレンジアカデミーで課外授業の「宝探し」が始まった。 生徒会長でありチャンピオンであるネモも、新しい出会い、新しいポケモン勝負を求めて課外授業を楽しんでいた。 ライバルになるかもれない、新しい友達「アンナ」のことを考えながら。 本編の紹介と感想 本作は、Switch『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』を原案として、『響け!ユーフォニアム』などでお馴染みの武