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【カヌーポロ】ICF CANOE POLO WORLD RANKING の話

昨年のルール改正で「ICF CANOE POLO WORLD RANKING」について規定されました。
連盟チームごとのランキングシステムを確立することが目的と書かれています。直近の世界選手権及び大陸選手権の成績、つまり直近2年の国際大会でポイントが得られ、ランキングに反映されます。
サッカーのFIFAランキング同様に、継続的に更新されるようで、ICFによって管理・公開されます。
以下から最新のランキングが見れます。(2023年1月末現在)
https://www.canoeicf.com/sites/default/files/cap_world-ranking_september_2022.pdf

ポイントの合計とランクが表示されています。ルールブックには、ポイントシステムの定義はICFが定めるとされているのですが、ちょっと見つけられませんでした。また、TEAM ENTRY FACTORというのが、どのように算出された数字なのかはちょっとわかりません。
このランキングによって自国が今どの辺りにいるのかわかるようになりました。男子カテゴリは総数としては33ヶ国で現在日本は12位です。思いのほかランキング高いですね。
国際大会への出場経験のない国や、コロナの影響で直近の大会に出場できていない国もありますので、これが全ての国を網羅しているかと聞かれると違うのですが、ともかく世界のランキングがわかるようになりました。

何か影響あるの?


このICFランキングが何にどう影響するかという話ですが、世界選手権の組み合わせに関わってきます。
今までは上位16位までがシード権、前回大会の順位に基づいて、予め決められた枠に入れられていました。これが、シード権を持っている16ヶ国を最新のICFランキングの順番で振り分けられるように変わりました。

実は2022年の世界選手権では既に採用されていたようです。

ランキングは妥当なのか?

ポイントの中身を見てみると大陸選手権と世界選手権のポイントは倍以上開きがあるので、大陸選手権で好成績だから順位が大きく上がるというのはあまりないのかもしれません。ただ、上位は世界選手権の上位はヨーロッパ勢が占めているので、2023年のヨーロッパ選手権の成績によって上位の入れ替わりは起こりそうです。
また、アジア選手権の1位の日本ですが、ヨーロッパ勢との入れ替えはなく、アジアでは3位、世界選手権の順位は1つしか差がない台湾を超えていません。
オセアニアは国が少ないからかポイントが低く、ニュージーは2つもランクが下がってしまいました。これは地域の差なのでちょっとかわいそうですね。
というわけで、今後ポイントの割り振りについては見直しがあるかもしれませんね。

世界選手権の出場権はどうなるか?


さて、ランキングについてもう一つ気になるのはシードを逃していた場合です。各大陸の枠を持たない国の中で最上位であれば出場枠が得られますが、問題はワイルドカードの枠についてです。仮に大陸1位を取っても、世界選手権最下位の半分くらいしかポイントが得られません。
もしICFランキングに基づいてワイルドカードの出場が決まるとしたら、いくら大陸選手権で上位になっても前回の世界選手権に出場した国を上回ることができません。すると出場枠が既得権的なものになってしまいます。
さすがにこんな素人でも気づくようなことは、ICFも当然気づいているだろうし、その辺を織り込み済みだとは思いますが、どうやって出場国が決まるのかは気になるところです。
日本について言えば、男子U21が次回の世界選手権に出場できるかがかかってくるので、今年のアジア選手権は非常に重要な局面かもしれません。

まとめ

今回は、ICF CANOE POLO WORLD RANKINGについて解説しました。
2022年からの運用ということで、直近数年国際大会が正常化されていないことから、ポイントの換算方法などが変わる可能性はあります。
国際大会後に更新すると定められているので次の更新は年末でしょうか。
是非今後も注目してみてください。

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