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休日は風景写真家 - note006

オオルリ」遭遇顛末記!
新緑が美しい時期になり、渓谷の流れに優しい色合いの萌黄色が映り込む。
そんな写真が撮りたくて撮影に行ってきました。
日が差してきた渓谷の中をいろいろ撮っていると奥に3人ほどの人が並んで三脚を構えているのに気がつきました。
光芒でも出ているのかなと近づいてみると、巨大なバズーカ砲のようなレンズを装着したカメラを持っているので一目で野鳥撮影とわかります。
なんの鳥を撮ろうとしているんです?と聞いてみると「オオルリ」との答えが。
はっきり来るとは言えない、でも来る可能性があるので待っているとのこと、それを聞いて、いやはや野鳥撮影は大変だ!と思いました。
来るか来ないか分からない鳥のために何時間も待つとはスゴイな〜、でも「オオルリ」を撮るのはそれぐらいの価値があるということか。
その場を離れ、ふたたび撮影を再開!
ひと通り撮影をし、ある程度の満足を得られたので、帰ろうと思い、車の方へ向かいました。
そう言えば、あの人たち「オオルリ」は撮れたのかな?などと思いながら駐車している車に乗り込もうとふと顔を上げると。
目の前、ほんの2メートルぐらい先に、その「オオルリ」が木に止まっているではないですか。
でたー!」思わず心の中で叫び声を上げてしまいました。
まさしく瑠璃色、光沢のある深い青色の鳥がちょこんと目の前に止まっています。
あわててカメラを構えたところ。
撮る間も無く、あっと思ったら飛び立ち、少し離れた場所に止まりました。
ピロ〜リィとかなり大きなさえずりで鳴いているのでどこに居るのかすぐ分かります。
「オオルリて、こんな声で鳴くのか?かなり大きな鳴き声だ!」
小さな体から想像できないような、さえずりに驚いてしまいました。あとで調べて分かったんですが、「オオルリ」は「ウグイス」「コマドリ」と並ぶ日本三鳴鳥のひとつなんですね、そりゃ大声で鳴くわけだ!
で、なんとか撮影したのがこの写真。

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OM-D E-M1 MarkⅡ・M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F2.8 PRO+MC14で撮影

400mmではこれが精一杯!でも「オオルリ」に出会ったという証拠にはなるか。
でも、こんなしょうもない写真を見せられても、と思いますので、ついでに自粛期間中に撮影した「カワセミ」の写真も公開します!
「カワセミ」も翠と呼ばれるだけあって「オオルリ」に負けないくらい美しい鳥ですから!
それにしてもその後、バズーカ砲のような巨大レンズを持った人を何人も見かけました。
皆さんお金もってるんですねェ〜!そのバズーカ砲の値段を知ってるだけについついそんな言葉が口を出てしまいます、それにしても「オオルリ君」の人気ぶりのすごいこと、ちょっと驚いてしまいました。

幸せをもたらすと言う青い鳥、はたして「オオルリ」は幸運をぼくの元にはこんできてくれるのでしょうか?
「そうだ!宝くじを買おう」
帰りの運転中、唐突にぼくはそう思いました。
当たったら、ぼくもあのバズーカ砲の様なレンズを手に入れるのだ!(モチロン白いヤツ)と、ほくそ笑んでしまいました。

【撮影データ】
OM-D E-M1 MarkⅡ
M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F2.8 PRO+MC14
絞り優先AE(F4.0・1/640)
ISO:200 WB:オート 
手持ち撮影
2021年02月03日
大阪市長居公園にて撮影

2カワセミ

画題「生ける宝石」

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