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休日は風景写真家 - note001

緊急事態宣言が解除され、他府県への移動が可能になったので休日の日に撮影に行ってみました。
向かった先は奈良の月ヶ瀬梅林です。
前日の天気の悪さから回復したので、朝に雲海が出るのではないかと期待しての出発です。
期待どうり、雲海が発生していました、ここはすぐそばに名張川があるため雲海が発生し易いのか、雨上がりの朝にはまず間違いなく雲海がでていることが多いです、雲海については色々と書きたいことがあるのですが今回はやめといて、次の機会にしたいと思います。
一通り、雲海と梅を絡めた写真を撮った後、さてどうしようかと梅の花を眺めて考えてみました。
梅の花を撮影は正直言って苦手です、それは花の存在以上に枝が太く、黒々とした枝の姿が梅の花の可憐さを表現するのに邪魔になるからです。
ただ、最近はFacebookやInstagram等で、いろいろな方の梅の写真に接する事が多く、ぼく自身いろいろ梅の撮影で挑戦してみたい事がでてきたので、それを実行すべく緊急事態宣言解除後に最初の撮影には梅を撮ろうと、この月ヶ瀬梅林を選んだのでした。
その実行するべき事とは。
まず、梅の花を撮ること以上に背景のボケにこだわってみるという事です。
主役はあくまでも梅の花ですが、その主役を引き立てる脇役である背景のボケを納得のいくまで作り込んでいくということです。
たかがボケと侮るなかれ、ボケが美しい事は主役の美しさをより引き立て、作品の完成度をより高めてくれます。
作品の奥行き感を深めてくれるというか、作品に余韻というものを与えてくれる、そんな感じをぼくはボケから受けます。
ぼくが初めて一眼レフカメラを手に取ったのは、そんな余韻の残る美しいボケを写真のなかに表現したいという理由からです。
それまでは、コンデジなどで写真を撮っていたのですが、背景がボケた写真が撮りたくて、より作品性の高い写真が撮りたくて、キャノンのEOS Kiss Digital Nを購入したのがぼくの写真にのめり込む原因となりました。
つまり、ボケはぼくにとって基本にして大事な写真表現の一つです。
今回、撮影を再開するにあたって、あらためて自分自身の基本に戻ろうとボケの表現に取り組んでみました。
形のいい枝振りの梅を主役に、逆光で輝く梅の花々を円ボケにして撮影してみました。
地味な作品ですが、思ったよりも納得のいく作品が撮れたので、自分としては非常に満足です。
自粛期間、あまりカメラにさわる事がなかったため、しばらくぶりにOM-D EM1Xを使いましたが、久しぶりにもかかわらず使いやすく、あらためていいカメラだなと思いました。
それにしても、久しぶりの車を使っての撮影、そして久しぶりの月ヶ瀬での撮影のためか、帰り道、道を間違えて大阪方面に行くところを名古屋方面に行ってしまいアセりました!
写真表現のボケはいいんですが、自分自身のボケはいかがなものかと。
トホホ…

【撮影データ】
OM-D EM1X
M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F2.8 PRO
絞り優先AE(F2.8・1/4000秒)
ISO:200 WB:オート 
手持ち撮影
2021年3月4日
奈良県 月ヶ瀬梅林


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    画題『梅花香る』

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