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MRの「オフのススメ」

今回の記事はゆる~い内容なので気軽にお付き合い下さい。

優秀なMRは「オン」と「オフ」の切り替えが上手い。
というか、時間の使い方が「上手い」というほうが正しいでしょうか。

私は、新人~2年目の途中くらいまででほんとに
この「オン」と「オフ」の切り替えが出来ないMRでした。
この時は何をやっても上手くいかず、一緒に配属された同期に差を付けられ、先輩からも、「あいつ大丈夫か」と言われるMRです。

少し昔話をします。

研修中は頑張りました。研修のテストでは良い点数を取りました。
プレゼンテーションも頑張りました。単純に数値化出来る成績では、
新人の中で上から3番以内に入っていたと思います。

新人研修が終わり、初めての配属、全国的に見ればそこそこ都会の所に
配属されました。とはいっても中心部から30分も車を走らせれば田舎です。

・初めて来た土地
・初めての営業所
・初めての医療機関・卸の訪問
・初めての会議
・初めての説明会
・初めてこんなに年の離れた人が参加する飲み会

など、MRを初めた頃は誰でも、
上記の事でストレスを覚えたのではないのでしょうか。

もっと付け加えると最初は「経費精算」「説明会のお弁当手配」の
方法ですらわかりません。それすらもストレスに感じました。

恐らくそのストレスの原因は、
’’どのくらい時間がかかるのかわからない’’
‘‘どうすればいいのかわからない‘‘

に起因しているのではないのかなと思います。
経験を積むと1つ1つのタスクにどのくらい時間がかかるのか、
どのようにすればよいのか、着地点が見えるからです。
だからこそ、最初はとにかく色々経験するのが大事なのですが、
過度なストレスにはならないように注意しないといけません。

さて、話を戻しますが、初めての上司にこのように言われました。

「新人は訪問してなんぼや、右も左もわからん新人がDrに何できる?
 一生懸命訪問したら認めてくれる。俺も昔な・・・」
※今では都市伝説でしょうか(笑)

言われた通りに外勤時間を少しでも取るために、

みんなより早めに営業所を出発し遅くに帰ってきます
             =やらなければならない仕事が溜まります。
※やらなければならない仕事とは、新人にそんな対した仕事はありませんが
 経費精算とか説明会の準備、外勤活動の報告書作成くらいでしょうか。

当然、そのような仕事が溜まり、夜営業所に帰っても疲れてふらふらで
PCの前に向かっても頭が働かずに、だらだら夜遅くまで営業所にいる。

でも仕事をした気になっている。

こんなに遅くまで営業所にいたと。

忙しいと。

この状況。マジでやばいと今なら思いますし、読んで頂いている方も
そのように思うと思います。

こうなってくると、なかなか仕事が終わらないので、
土・日にも営業所に行きだします。

もちろん朝から営業所にいって仕事をするということはしないのですが
ちょっと今日の夕方いこうかな?みたいな感じです。
そうです、平日に仕事が終わらないから、
休日にも仕事をやっちゃえといった思考回路です。

もちろん休日に仕事をやらなければならない場合もあります。
ただ、当時の私は、「平日」に十分できることを「休日」に
後回ししていただけなのです。


休日の昼間、特に目的もなく街をブラブラし、
夕方から営業所になんとなくいくというのがルーチンになっていました。

今でも鮮明に覚えています。
漫画でも読もうかなと思い、休日に漫画喫茶に行きました。
昼の2時頃でしょうか。薄暗い漫画喫茶に入り4時間ぐらい過ごした後
漫画喫茶を出ると、もう外が暗くなっていました。

あぁ、もう休日が終わってしまう。
そういえば、報告書まだ書けていない、経費精算もあった。
営業所に行かないと・・・

と思い、暗くなりつつある空を見上げ
「こんな休日の過ごし方では、腐ってしまう。人生が終わってしまう。」
そう思いました。

もっと自分の好きな事を休日にして、しっかりリフレッシュしよう。

私は学生時代、とあるスポーツをしていましたが、
もうすることはないだろうと思っていました。

ただ、
✔このような休日の過ごし方ではよくない
✔上手くリフレッシュ出来ていない
✔遊んだとしても同じMRである同期や先輩だけ

現状を変えたい。勇気を出して思い切って地域のスポーツチームに
飛び込んでみました。初めて参加した日の事を覚えています。

緊張もしました。みんな自分より上手く感じました。
こんなレベルの所で自分が参加してもいいのかという不安も出ました。
運動をすっかりしていない私にはかなり強度の高い練習でした。

でも・・・「ただただ楽しい!」

その練習中の2時間は、数字の事・シェアの事・採用の事・怒られた事など
全て忘れ、頭の中がただただ「真っ白」の世界になり、
無我夢中になる自分がいました。

練習後には、チームのみんなが、
「どうだった?楽しかった?気に入ったらまたいつでもおいでよ。」

と声をかけてくれ、それから私の週末の2時間の使い道が決まりました。

その結果、週末にチームの練習に参加をするために、
全ての仕事を逆算するようになったのです。

そして週末に仕事を残さず、しっかりと汗を流し、
頭の中を一度リセットして、気持ちいい月曜日を迎える。
という習慣が出来上がったのです。
時間に余裕も出来、自己研鑽のために「本」を読む事も覚えました。

だらだらと仕事をせずに、
  「オン」と「オフ」を区別出来るようになりました。
          その頃から成果もついてくるようになりました。

また、地域のコミュニティに参加することで得た事もあります。
MRの仕事しか知らなかったのですが、学校の先生・警察官・消防士・研究者などなど様々な仕事・職業の方と知り合うことで見識を広めることも出来ましたし、転勤・転職で離れてしまった今でも、繋がっています。
本当の意味で故郷になった気がします。

私の場合は、スポーツがきかっけでしたが、新人~若手MRの方はいかがでしょうか。スポーツでもいいし、趣味が釣りならば釣りでもいい、ビジネススクールにいってもいいし、英会話もいいでしょう。
何か新しい自分の好きな時間を持つ、新しいコミュニティに飛び込んでみる。このことはMR人生を歩む中で大切なことなのではないのかなと思います。

「オン」と「オフ」を区別すれば、
レバレッジが働いて「オン」に跳ね返ってくる。
振り返るとそう思います。

少しでも参考になれば幸いです。

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