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鉄道員(ぽっぽや)は時空を超えた愛と絆の奇跡の物語

今日久しぶりに浅田次郎の「鉄道員」を読み返しました。涙がこみ上げてくるほどの感動を感じました。この物語は映画化もされており、その映像の中でも私は何度も涙を流しました。今回、オーディオブックでも体験しましたが、やはり涙が止まりませんでした。

私が何度読んでも、見ても感動するのは、一体なぜなのでしょうか。一つの理由として、私にも娘がいるため、物語の主人公との共感が生まれる部分もあるかと思いました。しかし、私はこの物語を独身時代から愛しており、その頃から感動していました。娘の存在が感動を増幅させていることは間違いないと感じますが、それだけでは説明できません。

この物語の中で、長い間、北海道の過疎地域で駅員として働いていた主人公のもとに、亡くなった娘が幽霊として現れるシーンが描かれています。彼女は、生前に見せることができなかった成長の様子を父親に見せるために現れます。この少女の深い愛情に、私は胸が締め付けられました。

実は、このテーマには以前から感動していました。アメリカ映画「インターステラー」の中で、宇宙飛行士が次元を超えて娘にメッセージを送るシーンや、幕末の志士、吉田松陰の志を継ぐ生徒たちの姿にも感動しています。それは、時間や距離、さらには次元を超えても続く絆の力に、私は弱いのです。

オーストラリアに来てから20年以上が経過しましたが、日本の友人や知人との絆は今も変わらず、その事実にも心から感謝しています。時間や場所の隔たりを超えた愛や絆の力に、私は何度も助けられ、感動しています。

オーストラリアより愛と感謝を込めて。
野中恒宏


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