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SARD UNDERGROUND ミニアルバム『日の名残り』 music freak magazine SPECIAL INTERVIEW

ZARDの新世代トリビュートバンドとして注目を集め、今年5月には4thシングル「空っぽの心」がオリコン週間シングルランキング6位をマークしたSARD UNDERGROUNDが、9月14日にオリジナルアルバムとしては実に1年ぶりとなるニューアルバム『日の名残り』をリリースする。今回は7曲入りのミニアルバム。情緒溢れるタイトルには、「一日の終わりに思い出すような、心に残る音楽を届けたい」という想いが込められているという。その気になる内容や、デビュー3周年を迎えるメンバー三人の現在地を探りに、彼女たちの活動拠点となっている大阪へ取材に行ってきた!


【初回限定盤】 CD+DVD
品番:GZCA-5312 価格:3,500円(税込) / 3,182円(税抜)
特典 DVD:「空っぽの心」Music Video+ メイキング
★クリスマスアナザージャケットカードA封入
★動画視聴用シリアルナンバー封入
「クリスマス ケーキ」Music Video/「空っぽの心」インストアツアードキュメント [first half]
【通常盤】 CD
GZCA-5313 2,500円(税込)/2,273円(税抜)

★クリスマスアナザージャケットカードB封入
★動画視聴用シリアルナンバー封入
「クリスマス ケーキ」Music Video/「空っぽの心」インストアツアードキュメント [latter half]

●CD収録曲(初回限定盤・通常盤共通)
1.花火よ燃え尽きて海に舞い上がれ!
(作詞:神野友亜 作曲:小澤正澄 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
2.擦り傷だらけの純情
(作詞:神野友亜 作曲:小澤正澄 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
▶︎アニメ「おかしなさばくのスナとマヌ」主題歌
3.空っぽの心
(作詞:神野友亜 作曲:小澤正澄 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
▶︎読売テレビ・日本テレビ系全国ネット 土曜よる 6:00 放送「名探偵コナン」エンディングテーマ
4.恋が待ち伏せしてた午後
(作詞:神野友亜 作曲:藤中友哉 編曲:鶴澤夢人・長戸大幸)
▶︎アニメ「おかしなさばくのスナとマヌ」主題歌
5.You and me (and…)
(作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:麻井寛史) ※ ZARD カバー
6.クリスマス ケーキ
(作詞:神野友亜 作曲:大野愛果 編曲:鈴木和哉)
7.クリスマス タイム
(作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:麻井寛史)
※ Barbier カバー

ライブ情報!!!!!
SARD UNDERGROUND LIVE TOUR 2022 [in the twilight]開催決定

■10月10日(月・祝) Zepp Namba  
■10月23日(日) Zepp Haneda


♪♪♪SPECIAL PRESENT♪♪♪

インタビューを最後までお読みいただいた方の中から抽選で、SARD UNDERGROUNDメンバー直筆サイン入り「music freak magazine特製カード」を3名様にプレゼントいたします。プレゼントの応募方法は、インタビュー記事後の「プレゼント応募方法」をご参照ください。



●ニューアルバム『日の名残り』が完成した、今の率直なお気持ちは?
神野友亜(以下神野):今回はずっと前から制作を進めていた曲を多く収録しています。中でも「擦り傷だらけの純情」と「恋が待ち伏せしてた午後」は、アニメ『おかしなさばくのスナとマヌ』の主題歌としてかなり前からサビだけお届けしていた曲なので、今回フルで聴いていただける事になり、すごく嬉しいです。
杉岡泉美(以下杉岡):SARD UNDERGROUNDはこれまで夏らしい曲が多かったので、クリスマスソングをいつか作りたいと思っていて、今回「クリスマス ケーキ」という曲が出来て嬉しいです。
神野:杉岡さんは去年、中山翼さんの「メリークリスマス」という曲のMUSIC VIDEOに出演したじゃないですか。あの印象もあって、クリスマスのイメージがありますよね!
杉岡:あの時は一人だったので、メンバーみんなでクリスマスの曲やMVを作りたいと思っていたんですよ。それが今回叶って嬉しいです!!
坂本ひろ美(以下坂本):私もクリスマスが大好きなので、SARD UNDERGROUNDオリジナルのクリスマスソングが出来た事にワクワクしています。また、今回は7曲入りのミニアルバムですが、色々な季節を味わえる楽曲が揃ったのも嬉しいです。
●最初からミニアルバムのリリースを念頭に制作していったのでしょうか?
神野:
最初は「クリスマスの作品を作ろう」という所からアルバム制作が始まりました。でも、『おかしなさばくのスナとマヌ』の主題歌用に「擦り傷だらけの純情」のOAサイズが先に出来上がり、メンバー全員この曲をすごく気に入って、「早くファンの方にフルサイズを聴いていただきたい!」という気持ちになったんです。その後、「名探偵コナン」のエンディングテーマとなった「空っぽの心」がシングルとして完成した頃に、「クリスマスに拘らず、今自分たちが自信を持ってお届けできる曲を詰め込んだアルバムを作って、早くライブがしたいね!」という話になり、最終的にミニアルバムという形でリリースする事にしました。
●『日の名残り』というタイトルも素敵ですね。
神野:プロデューサーの長戸大幸さんに名付けていただきました。リリースが9月という事で、「夏の終わりや、一日の終わりをふと思い出すような言葉がいいよね」という所から考えてくださいました。このタイトルが、一枚のアルバムとして7曲を上手くまとめてくれていると思います。
坂本:タイトルを長戸プロデューサーから最初にお聞きした時にジーンと来ました。ノスタルジックな感情が胸に広がる素敵なタイトルを付けていただけて、とても嬉しかったです。
●前半3曲は、小澤正澄さん(ex.PAMELAH)作曲のアグレッシブなロックチューンが続き、4曲目からはしっとりとした楽曲が続いていく構成になっていますね。
神野:はい。1曲目の「花火よ燃え尽きて海に舞い上がれ!」は、『日の名残り』をイメージしながら(CDを)再生したら、最初はちょっとビックリするかもしれません(笑)
杉岡:ですね。その衝撃はCDを聴いてからのお楽しみという事で(笑)
●確かに、タイトルも目を引きますが、アルバムの始まり方としても非常にインパクトが大きかったです。
神野:この曲はデモを聴いた時にメロディがすごく激しかったので、長戸プロデューサーから「怒りをぶつけるような歌詞を書いてみて欲しい」と言われました。その通りの楽曲に仕上がったと思います。
杉岡:最初にこの曲を聴いた時、「うわっ!! インパクトありすぎ!!」って思いました。アップテンポなギターサウンドで、ベースもめっちゃ速くて、それだけでもライブで盛り上がりそうだなって今から楽しみです。いつかライブで花火を打ち上げたいですね。
神野:屋内で花火? 危ない、事件!事件!
杉岡:ライブや音楽番組でよく見る、火柱が上がる演出ありますよね?
神野:あ〜! ステージ前方に下からボン!って火が上がる特殊効果の事ですね(笑)
坂本:野外ライブだったら、本物の打ち上げ花火を上げたいですね。
杉岡:いつかそんなライブが出来たら嬉しい! 頑張ります!!
●「怒りをぶつけるような歌詞」というテーマから、どのように作詞していきましたか?
神野:この曲はサビから出来ました。最初は、「花火よ燃え尽きて海に落ちろ!」だったんです。でも、「海に落ちろ」だとあまりにも怒りすぎかなっていうのと、言葉を乗せた時の聴き心地もサッパリしすぎだから、語尾のメロディを少し変えて、言葉も「海に舞い上がれ」に変更しました。この曲の主人公は男性で、相手の女性の事が好きだからこそ怒っている、やりきれない感情を描いています。
坂本:すごく寂しい気持ちと、本当に彼女の事を想っているのにどうしたらいいだろうっていう感情の表れが見事に描かれているな〜と感心しました。「独りでグラスに注いだ愛情のジュースは 甘すぎるから喉が乾く」の2番のAメロのフレーズは特にカッコよくて好きです。それに、言葉がいっぱい詰まった、早口に聴こえる譜割になっていて、歌うのが難しそうだなって思いました。
●確かに譜割もこの曲の大きな特徴ですね。デモの段階から細かいメロディになっていたのでしょうか?
神野:デモはもうちょっと余裕がある感じだったんですけど、制作の段階で「早口調にした方がカッコいいよね」という話になって、一つの音符に二つの言葉をはめたり、出来る限り言葉を詰め込みました。
杉岡:歌うの絶対難しいですよね? 「息継ぎどこでするん?」みたいな。
神野:確かにこの曲は難しすぎですね。息継ぎする所がないし、滑舌の問題でも何回か歌い直しました。
●滑舌を良くしながら感情も入れるのは難しかったですか?
神野:最初は滑舌だけで必死でした。デモの段階で一番気に入った曲だっただけに悔しかったです。「これ、ちゃんと歌えるのかな?」って、レコーディングでは初めて楽しいという感情を忘れそうになりました。完成した時は本当に心から安堵しましたね。胸がジーンとなるくらい好きな曲なので、SARD UNDERGROUNDでこの曲が歌える事がとっても嬉しいです。
杉岡:今回のアルバムは前半激しいロックなナンバーが続いて、後半は癒される曲が並んでるんですけど、「オープニングは友亜ちゃんの力強いヴォーカルが映えるこの曲しかない!」って言えるくらいカッコいい仕上がりになっています!
●1曲目の流れを引き継ぐように、2曲目も激しいロックチューンの「擦り傷だらけの純情」が続きますね。
神野:この曲は「空っぽの心」と同じ頃にデモをいただいて同時に進行していたんですけど、「空っぽの心」派と、「擦り傷だらけの純情」派と、好みが二手に分かれそうだなと思いました。結果的に「空っぽの心」がシングルになりましたが、私の中では甲乙つけがたいくらいどちらもカッコよくてお気に入りです。
●歌詞は、身勝手な男性を愛する女性の気持ちを歌っていますか?
神野:そうですね。歌詞もサウンドも1曲目の世界観を引き継ぐような流れになっています。
坂本:私はやっとフルサイズが完成した喜びが大きかったです。あと、最後の3行の歌詞がすごくインパクトがあるなって。文字で見るのと、曲で聴くのとはちょっと違うんですけど、これまでのSARD UNDERGROUNDにはない表現で驚きました。
●「拳銃みたいなものさ 優しい弾込めてよ 愛あふれる弾込めてよ 新しい弾込めないと錆ついちまうんだよ!」のフレーズですね。私も気になりました!
神野:この曲は、サビ頭の2行「擦り傷だらけの純情 打ち拉がれてる感情」の部分から出来ました。「純情だけど、擦り傷だらけって深いよな〜」と思ってそこから広げていったんですけど、ろみ(坂本)さんがさっき指摘した最後サビの「いつだって用意周到〜新しい弾込めないと錆ついちまうんだよ!」の4行は、長戸プロデューサーと一緒に考えていただきました。打ち合わせの時に、歌詞の参考のために読んでいた『偉人のことば』という本の中から、「こういう表現を歌詞にも入れたいよね」という「ことば」を見つけて、そこから考えついたフレーズです。SARD UNDERGROUNDのイメージにはない言い回しだったので、歌うのが恥ずかしくて(笑)。可愛く歌いたいなと思ったんですけど、最初は難しかったです。
●Bメロの川島だりあさんの掛け合いコーラスも印象的ですね。ヴォーカルレコーディングは、全体としてはいかがでしたか?
神野:楽しかったです。この曲は、「主人公が舞台に飛び込んで今の気持ちを語ってる」みたいな情景をイメージしながら歌詞を書いていったんですけど、レコーディングの時は主人公になりきって舞台に立ってる事を想像しながら歌いました。
杉岡:えっ、私も同じイメージが湧きました! 私はこの曲のイントロが好きなんですよ。自分たちの曲を聴く時に私はいつもライブを想像するんですけど、このイントロって「ライトが交差する中、舞台(ステージ)に登場してくる!」みたいな感じがするんです。そこからもうワクワクして、早くライブで披露したいって思いました。
坂本:ピアノはキメも多いので、みんなでぴったりリズムが合ったら気持ちよさそうだなって、ライブを想像すると今から胸が高まります。
●サビ前の「ワン・トゥー・セイ」のコーラスはメンバーの声ですか? 
神野:そうです。3人とも歌っています。
杉岡:「ライブでお客さんに言ってるように歌ってみて」と言われて、レコーディングしました。
坂本:「音程を気にせずに、普通に喋ってるみたいに、叫んでるみたいに」っていうリクエストをされました。
●あのコーラスがフックになっていて良いですね。そして3曲目は「空っぽの心」。アルバムの中に入った時、何か新たな発見や感じる事はありましたか?
神野:つくづくいい曲だなって思いました。2曲目までがすごく自信がある曲で、インパクトも強いんですけど、「空っぽの心」に行くと全然引けを取らない、改めてこの曲の存在感の大きさを知ることができました。一度聴くと耳から離れない、メロディもサウンドも全部クセになる曲です。
●また、この曲では沢山のインストアイベントが開催されました。特に思い出深いエピソードを教えてください。

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