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【第17話】お金を貸したいから説明させてください!

こんにちは、 未来人J です!

前回は「行政書士」について話しました。

今回は「融資」について話します。

融資とは、簡単にいうと、

ある目的でお金を貸すことです。

融資と言えば銀行ですが、

預金者から預かったお金を

様々なものに投資することで

銀行は経営しています。

融資は銀行による投資方法の1つです。

未来では、銀行のライバルは

たくさんいます。

例えば、未来では、

出資者参加型投資商品の代表例である

REIT商品 AICO of Yours【第10話】

という不動産証券の投資が大変人気で、

銀行預金の減少の要因となっています。

また、

クラウドファウンディングといった

ネットで直接、一般大衆から

資金をあつめる方法が大きく活用され、

銀行融資の減少の要因となっています。

そこで、再起をかけた銀行が編み出した

ありそうでなかった金融商品。

その名も、

「プロモーションファイナンス」

従来は、借りる側が

銀行に事業計画などでプレゼンし、

銀行が将来性やリスクについて

判断し融資が行われていました。

プロモーションファイナンスでは、

貸す側である銀行がプレゼンします。

最初は、

ショッピングモール系の銀行が

モール開発の際に

テナント誘致手段として

活用した方法でした。

モール開発時に、系列の銀行が

出店に係る費用の融資を条件に

テナント誘致を行う。

モール運営のノウハウに長けた

ショッピングモール会社から

出向してきた専門家が、

融資先の将来性やリスク調査を行って、

融資を実行し、融資実行後は、

融資先の運営状況により、

ショッピングモール会社が、

アドバイスやセール支援などで

融資先の経営の安定を図る。

理想的な共存共栄の融資方法として

注目されました。

従来からの銀行も、

銀行としての本懐である

「集めたお金を

 融資することで

 日本経済の発展に寄与する」

を、改めて決意し、

日本経済の発展のために、

お金を集め、お金を貸すことを

目的として再出発しました。

また、銀行の決意と時を同じくして、

発展を始めたDOARAが、

銀行を後押ししました。

DOARAの出現は、

今までの産業構造を大きく変え、

既存の工場設備への再投資や

様々なインフラの再整備を行うことが

求められました。

DOARA運営会社であるDHDは、

新しい産業構造のプランや

新しい都市計画のプランを

あらかじめ用意し、それに基づいて

DOARA社会を実現していく予定でした。

資金も潤沢に所持していたので、

DHD単体で計画を実現することも

可能でした。

しかし、DHDは、

DOARAは社会的インフラであり、

DOARAを利用する

社会全体が発展しないと、

DOARAの発展もありえないと

考えました。

現代でも、

電車がどれだけ立派になっても、

利用客が貧乏で利用者が少なかったら、

電車の発展もありえないですものね。

社会全体の発展を目指したDHDは、

既存の銀行に対して、

将来像のプランを開示し、

工場設備再投資への融資や、

インフラ整備の関連会社への融資を

行うように指示しました。

また、融資の元となる資金は、

一般大衆から集めるようにも

指示しました。

(それでも、足りない分はDHDが

補てんする旨の密約があったらしいですが。)

確実に発展することが間違いない

DOARA関連事業へ参加するための融資。

世の中に確実な儲け話なんてないと

言われますが、DOARAにはありました。

打ち出の小づち にあやかって

打ち出のDOARA と呼ばれました。

銀行は、DHDのプランをもとに

一般大衆へ未来像を語り、

事業を行う者を集めて融資を行い、

融資から得ることができる利益をもとに

利率の高い預金プランを用意して、

一般大衆から預金を集めました。

プロモーションファイナンスの始まりです。

ちなみに、銀行には、

クラウドファウンディングにはない

強みがあります。

クラウドファウンディングの出資者は、

10万円しか所持していなければ、

10万円しか貸すことができません。

無いものは貸せない。

当たり前ですよね。

それに対して、銀行は、例えば、

大衆から1万円を集めたら、

8万円を融資できたりします。

差額の7万円はよく分かりません。

よく分かりませんが、それが銀行であり、

銀行の強みです。

融資額が大きくなれば

利息収入も大きくなるので、

実体よりも大きく稼げることができるのです。

融資することで未来を作り、

預金者からも感謝されるようになった銀行は、

プロモーションファイナンスへ大きく

シフト転換を行いました。

未来の銀行員は、コンサルタント色が

とても強くなり、

様々な業界からの転職者が多くいます。

様々な業界とコラボレーションして、

新しい事業のプロモーションを行い、

預金を集めて融資する。

銀行は未来でもなくてはならないものと

なっています。

しかし、DOARAは

銀行にも影響を与えていたんですね。

次回もDOARAが影響をあたえたものとして

「区分所有建物」について話します。

お楽しみに!

注意 この記事はフィクションです。

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