【第24話】 THE HIGHEST (最高⚪者)
みらにちは、 未来人J です!
前回は「ネコ」について話しました。
今回は「介護」について話します。
現在は、高齢化社会で、
介護施設への入居待ちの方が
たくさんいらっしゃいますね。
近未来的には、高齢者の入居待ちは
解消されます。
インバウンド(海外からの旅行者)
の需要で大量に建築されたホテルが
余りだして、介護施設に変わります。
また、介護の仕事は、
多数の外国人労働者が行います。
日本では、
外国人労働者と日本人労働者との
給料に差があってはダメという
決まりがあったので、
介護関係の給料を上げず、
日本人労働者が音を上げて
他の仕事に変わっていくタイミングで、
外国人労働者の数を増やしました。
日本人には低い給料でも、
外国人には高い給料でしたので、
介護関係の外国人労働者は、
すぐに増えましたし、
高い給料をもらえるので
モチベーションの高い
外国人労働者がサービス満点で
働いていました。
ただ、そんな時代も
長くは続きませんでした。
介護が必要な高齢者が
激減したからです。
未来では、定年退職という
概念がなくなりました。
55歳定年、60歳定年、65歳定年、
70歳定年、75歳定年・・・
どんどんと定年退職の年齢が
上がっていくので、
そのうち、定年退職という概念は
どうでもよくなっていきます。
だれにとっても重要なのは、
年金が何歳からもらえるのか。
例えば、年金が80歳から支給されるのに、
定年が65歳だったら、
仕事を取り上げられた人は、
15年間もどうしたらよいのか。
15年間あれば、生まれた子供は、
中学を卒業してしまいます。
15年間はそういう長さの期間です。
重要なのは、
年金が何歳からもらえるのか。
仮に、80歳からであれば、
最低でも75歳まで働かないといけません。
もしかしたら、90歳からかもしれません。
ならば、85歳まで。
私は未来で、年金が
何歳から支給されるか知っています。
しかし、あえて言いません。
未来でも、支給開始年齢は
変わっていってるからです。
もちろん、上の年齢の方に。
平均寿命に合わせるかのように、
上がっています。
私が、年金は何歳からもらえますよ!
といえば、
あなたはその年齢を目標にするでしょう?
でも、あなたはその年齢で年金をもらえる
保証はありません。
なので、最低でも100歳まで働くつもりで
頑張りましょう!
介護なんて受けてたら働けませんよね!
健康で働けるように今から準備しましょう!
と、世の中が
生涯現役の風潮になっていきます。
その結果、未来では80歳になっても、
現役バリバリで働いている人が多く、
中には100歳で働いている人も
けっこう存在します。
その姿は、未来の若者の目には、
生きる希望の姿として映っています。
「自分も80年後もあのように頑張れる!」
と。
高齢になればなるほど、
ただ働いている姿を見せるだけで、
若者の希望になる!
未来では、最高齢で働く猛者は、
最大級の賞賛が込められて、
「 Highest (ハイエスト) 」
と呼ばれています。
たしか、124歳で3名いたと思います。
それに続く人たちは、
「 Higher (ハイヤー)」
と呼ばれ、
だいたい100歳を超えてくると
そう呼ばれ始めます。
80歳代の人たちは、自分たちを
「若手」と呼んでいます。
現在でも、40歳代を
若手と呼んでいる組織がありましたが、
そのようなイメージですかね。
未来は、そのような状況ですので、
介護なんて言ってられません。
もちろん、医療技術の発展もあります。
足が弱くなれば、足の動きを
サポートしてくれる器具があります。
背骨だったら、背骨をサポート。
腕だったら、腕をサポート。
なかなか、寝たきりの状態になれません。
富裕層の中には、
足や手のサイボーグ化手術をして、
手術前より動きが良くなる人も
出てきています。
未来の庶民たちは、
サイボーグ化された
鋼の冷たい手から、
精一杯の皮肉を込めて、
その者たちを
「 鋼冷者 (コウレイシャ) 」
と呼んで陰口を叩いています。
IPS細胞の発達で、
臓器移植も現在よりは
手軽に行えるので、
健康な高齢者が増えています。
ちなみに!
「脳の寿命は、200年ぐらいある」
という説があります。
極端な説では、
1000年というのもあります。
人間の寿命の限界は
まだわかっていません。
と同時に、人間が何歳まで
働かなければならないのかも
わかっていません。
次回は「職能」について話します!
お楽しみに!
注意 この記事はフィクションです。
今日のミラネコ
「もう寝ます」
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