コント台本『昇天成績』
斉藤(男)
28歳営業職。仕事熱心だが成績はあまり良くない。休みの日はどこにも出掛けず一日中家でゲームしてるタイプ
天使(男)
天使。普通の天使。
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斉藤、会社でパンを食べながらデスクワークをし、うとうとしている
斉藤「あー、やばいな。仕事終わんなさ過ぎて一人で残業してるけど睡魔が…」
斉藤、うとうとしてそのままつい寝てしまう
天使、出て来て斉藤を連れていこうとする
斉藤、途中で起きる
斉藤「え?え?え?なに?!誰?!」
天使「あ、まだ生きてた。」
斉藤「え?」
天使「僕は天使。」
斉藤「天使?!?!どういう事??なんでこんなとこに天使?」
天使「僕の役目は死んでしまった人を天国まで連れていってあげる事。アニメとかでよくあるだろ?」
斉藤「あぁ、あのフランダースの犬とかでよくある
…あの?」
天使「そう、あの一番右の天使が僕さ。」
斉藤「あぁ、あれあなたなの?!ホントだ。ちょっと浮いてる!その天使がなんの用で?」
天使「死んだかと思って天国連れてこうかと。」
斉藤「いやいや、寝てただけ!死んでないから!なに?そんな軽い判定で連れてかれるの?(笑)」
天使「今月僕の課で僕が一番連れてってないからちょっと焦ってる。」
斉藤「あ、天使ってそんな営業職みたいな感じなの?俺も営業だから気持ち分かるけど…。でもやめて!そんな軽い感じで人を殺さないで!」
天使「天国良いところだよ?」
斉藤「だとしても行かねぇわ。とにかく!僕はまだピンピンしてるし、仕事もあるんで!帰って下さい!」
天使、しょんぼりして帰る
斉藤「天使…、なんだったんだあれ。夢か?俺も疲れてんのかな?まぁ良いや!仕事仕事!」
斉藤、仕事するがやはりだんだんうとうとしてしまう
天使、顔だけ出して「お?」みたいな表情
斉藤、また寝てしまう
天使、嬉しそうな顔で斉藤を連れていこうとする
斉藤、さっきより遅めに起きて連れていかれるギリギリなのに気付いて焦る
斉藤「死んでない死んでない!!(天使を振りほどきながら)」
天使「チッ」
斉藤「え?今舌打ちした?(笑) なに?こいつ生きてたわチッって事?やば。」
天使「昇天成績が悪いとボーナスに響くんだよ…」
斉藤「昇天成績?なにそれ!いや、さっきから生きてるやつ無理やりあの世に連れてこうとしてんの、それもう天使じゃなくて悪魔だよ?」
天使「(少しショックを受けた感じで)ごめん…。」
斉藤「もう帰って!」
天使、しょんぼりして帰る
斉藤「まったく…。」
斉藤、天使、斉藤がうとうとし出したら天使が出て来てそれに斉藤が早めに気付き天使も「やべっ」という顔をして引っ込む
このだるまさんが転んだみたいなのを繰り返す
斉藤、結局寝てしまう
天使、連れていく
斉藤「(起きて)あーあーあー!しまった!!また!離せ!」
天使、斉藤を羽交い締めにして離さない
斉藤「おい!離せよ!(笑) おい!見ろ!起きてるぞ!ルールが違うぞ!!」
斉藤、天使を振りほどく
斉藤、天使、肩で息をしている
斉藤「今のは…違うだろ…はぁ…はぁ…。」
天使「なかなかやるな…。」
斉藤「なかなかやるな…。じゃねぇよ!もうホントに!俺仕事しないといけないの!!まだ死ぬような歳でもないから!ホントに大丈夫だから!!ちょっとうたた寝しちゃうかもだけどそれは死んでないから!!もう俺は連れてかないで!!」
天使「分かった…。」
天使、しょんぼりして帰る
斉藤「あいつも必死なんだな…。さぁマジで早く終わらせないと!!」
斉藤、食べかけのパンを一気に食べてそれを喉に詰まらす
苦しそうにした後、デスクにうつ伏せになる
天使、出て来る
天使「これも寝てるんだもんなぁ。残業お疲れ様。」
天使、イスにかかっているジャケットを斉藤の肩にかける
天使「(出ていきながら)他の人さがそー。」
おしまい
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