コント『波動玉が出せなくて』
ストリートファイターの様な場面。
格闘家のリョウとシンが攻撃が当たらないくらい距離をとった状態で向い合わせでパンチやキックをし合っている。
シン「おい、もうそろそろパンチとキックは自由に打てそうか?」
リョウ「ああ、パンチとキックは大丈夫そうなんだがお前を投げたい時はどうすれば良いんだ?」
シン「それは俺に近付いた状態でパンチを出そうとするとなんか投げれるゾ!」
リョウ「パンチ出そうとすると投げれるのか…。不思議だな。ガードはどうすれば良いんだ?」
シン「俺が居る方の逆側に行こうとするとなんかガード出来るゾ!」
リョウ「行こうとするとガード出来るのか…。不思議だな。」
シン「あとは必殺技が出せればお前も立派なファイターだゾ!」
リョウ「ほう、必殺技か。」
シン「お前の必殺技は確か、波動玉だな。掌から波動を放つ技だ!」
リョウ「ふむ。少し練習しても良いか?」
シン「おう!良いゾ!」
リョウ「よし…。はぁぁぁぁ…波動玉!」
リョウ、しゃがんでパンチをしてしまう
シン「ん?なにをしてるんだ?」
リョウ「いや、すまん。間違えてしまった様だ。今度こそ。はぁぁぁぁ…波動玉!!」
リョウ、しゃがんでパンチをしてしまう
シン「ふざけているのか?」
リョウ「うーん。波動玉を打とうとすると何故かこの動きをしてしまうんだ。」
シン「全然動きが違うじゃないか。」
リョウ「そうなんだが…くそぅ。」
シン「俺もその技は出せるからな。教えてやるゾ!(リョウに近付きながら)良いか?身体の動きとパンチの動きを同時に行う事で…」
リョウ、しゃがんでパンチをしてしまいシンのすねを殴ってしまう
シン「あぶっ!!」
リョウ「あ。」
シン「おい!てめぇ!なにしやがる!」
リョウ「いや、お前が急に近付くから…。」
シン「一旦攻撃をやめろ!良いか?(波動玉の構えをしながら)こうやって…こうだ!よし、俺はガードをしているからやってみろ。」
リョウ「分かった!はぁぁぁぁ波動玉!波動玉!」
リョウ、何回もやるが全てただのパンチ
シン、それを全てガードする
シン「違うもっと!足の踏み込みも意識するんだ!」
リョウ「踏み込み…。よし!はぁぁぁぁ!波動玉!」
リョウ、一歩踏み込んで波動玉を打とうとするもシンを背負い投げしてしまう
シン「ぐはぁ?!」
リョウ「あれ?すまない。間違えて投げてしまった。」
シン「技が全然違うじゃないか…。」
リョウ「もっとこうだな!こう!」
リョウ、しゃがみキックやパンチや投げを連発してしまいシンがどんどんボコボコになっていく。
シン「おぶっぐふっや、やめ、やめろっ!」
リョウ「なかなか難しいな。」
シン「(よろけながら)お前わざとやってないよな?ちょっと一旦距離をとろう。」
シン、リョウに背中を向け離れる
リョウ、そこに波動玉を放つ
リョウ「あ、出た。」
シン「ぐわぁぐわぁぐわぁ…(倒れる)」
リョウ「あ。(笑)」
ナレーション「you win!」
リョウ「なんかごめん。」
おしまい。
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