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プロデュース公演にあたって

はじめに

2023年3月22日、23日に行う古川智恵子プロデュース公演『卒業、果て剥がれて』にあたっての、古川からのご挨拶となります。

プロデュース公演にあたって

 わたしがMr.daydreamerの作品を初めて観たのは、高校2年生のころでした。今となってはその内容はあんまり覚えていないんですが、観劇後には、あの舞台に立っていた役者のように、芯があり、ただ力強く存在していたいと思うようになりました。今でもその気持ちは変わらず、強くそこに存在して、その空間に呼応できる表現者でありたいと思いながら日々打ち込んでいます。

 大学生活は思っていたより、ずっとずっと濃密な4年間を過ごすことができました。入学時は、せっかくの大学生活なのに友達ひとり作れず終わるんじゃないかと思っていたので。そんな先の見えない不安の中で、日々の寂しさや虚しさの隙間には、演劇が繋いでくれたあたたかな人の輪がありました。感謝してもしきれないから、やっぱり最高の演劇公演をするのが一番だろうと思うのです。

 会場は、福岡女学院大学。わたしが大きく成長できたこの4年間の中で欠かせない場所。ここで、大好きな仲間、信頼できる俳優とともに演劇公演をします。これは確かに4年間の集大成だけど、それだけじゃない。わたしがこれから飛躍するための一歩、少し先にある希望。夢見がちな少女だった。今でも少しそうだから、わたしはきっと夢見がちな女性になるんだろう。でも、未来も願いも捨てたくない。泥にまみれても、向かい風が冷たくても、強く強くそこに立ちます。そんな作品を、公演を作ります。

古川智恵子(Mr.daydreamer)

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