「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は誰も打たない。出ない杭、出ようとしない杭は、居心地はよいが、そのうち腐る」
堀場製作所創業者 堀場 雅夫
なるほど、ごもっともな言葉ですね。これを私なりに解釈すれば「何事もやりすぎると色々な反発があるが、かといって、じっとしていて何もしないと誰も評価してくれない。何もせずにのんびりしていれば、波風は立たずのんびり過ごせるが、そのままだと一生いだつが上がらない人生になってしまう」ということになります。別の言葉でいえば「リスクは承知でチャレンジしろ!」といっているのだと思います。ここで大切なことは「挑戦には必ずリスク(危険)が伴っている」ということです。
勿論、ここでは仕事のリスクについていっている訳で、類似する格言に「火中の栗を拾う」をいうのがありますが、この本来の意味は「第三者の利益のために危険を顧みない行動をとること」だそうです。または「危険だとわかっていてチャレンジする際の決意表明」のような意味も持っています。元々は、フランスで生まれた「イソップ物語」に由来する言葉だそうですが、本来の意味と日本で広まっている使いとは少しニュアンスが異なります。
フランスでの「火中の栗を拾う」は、リスクを冒して自分以外の人の利益を優先するという意味ですが、火の中によく焼けた栗があり、栗を拾うために手を伸ばすシーンを想像して、手を伸ばした瞬間に栗がはじけて火傷を負う可能性はゼロではありません。このような火傷のリスクを冒して手に入れた栗を自分ではなく他人に与えるような場面を指します。つまり、危険を伴うような行動の末に、自分以外の他人が得をするということです。または、「やる前から危険だとわかっていることに挑戦する際の決意」を示すような言葉として使われることもあります。いずれ解釈にしても、挑戦することの重要性については両国とも変わりはないようです。
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