楽曲のアレンジ

Mr.Childrenの楽曲の多くは、作曲→編曲→作詞の流れで作られているようですが、その中で「編曲」に関する話です。

桜井さんが作曲したメロディーは、コードだけが書かれた譜面を配り、アコースティックギターで弾き語りしてメンバーに披露すると言います。
弾き語りと言っても、この時点で歌詞はなく、歌唱部分はラララや適当な英語で仮に当てられています。
ギター 田原さん、ベース 中川さん、ドラム JENさんは、誰からともなく、桜井さんのアコギに担当楽器を合わせていき、セッション的に曲全体を構成していくそうです。
それから、メンバー4人が「こんな風にやってみたい」など意見を出し合い、意見が出れば言葉で議論せず、とりあえず試しに演奏してみるというのを繰り返し、より良い者へと緻密に作り上げていくようです。
言葉はなくても、演奏してみれば、お互いにやりたいと思っていることがわかるようなのです。

アレンジをしていて一度出来上がった曲をまたアレンジし直したりすることもあるようですが、そういう時も結局元に戻ることが多いと言います。
元に戻ったとしても、別の可能性を探って、さまざまな角度からその曲を見たことに価値や意味を見出しているようです。

このセッション的なアレンジについてメンバーはこのように話しています。

桜井 「自分の書いた曲を3人が初見にも関わらず、自分のイメージ通りに演奏する様子にバンドの絆を再確認した。」(2005)

JEN 「セッション的に作ってくことが多いんですけど。世の中に出てるものはもう1回2回の段階で形になってますね。ならなかったりするものって収録されてないものが多い気がしますけど。何度やっても駄目とか・・ツボがあるんでしょうね、ビシッと合うときがあるんで。あー出来たかもと言う瞬間がありますね。」(2012)

ナカケー 「大げさですけど、最初のセッションがすごい神聖化しているところもあって これで決まるみたいなところとか」(2012)

このアレンジ法がミスチルにとって、ミスチルの楽曲にとって重要なものなのでしょうね。
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