あと2週間で少しでもセンター国語の点数を上げるために。
こんばんは。しめじです。
あと二週間でセンター試験ですね。受験を控えた方はそろそろ大詰めでしょうか。私も十二、三年前に受けましたが、ちょうどその年の一月一日に病を患ってそれはもう焦りました。結果として志望していた大学の目安の得点率はクリアしましたが、あれが終わってない、これも終わっていないと焦りが募ったことを思い出します。
さて、今日は、センター試験まで残り時間が少なくなってきた(と書くと焦りを増してしまうかもしれませんが、現実は現実。それを見すえて、どう対処するのか、が肝要です)このタイミングで、「国語」は何をすればいいのか、を書いておこうと思います。
前提として、「国語はもう仕上がってる。少しでも英語・数学に充てたい」「社会詰め込んでおきたい」という人はスルーしていただいて結構です。あくまで、「国語で少しでも得点率を上げるには、あと何ができるだろう」という人向けです。
そもそも、国語の点数を上げるにはどうすればいいのか、という基礎的な話からですが、結論としては「現代文の時間をたっぷりとれるようにする」を目指すことが大切だと思います。現代文はここ数年、本文字数が四〇〇〇字前後で高止まりしている印象です。ちなみに前回は、評論が約四二〇〇字、小説が約四八〇〇字でした。合わせて九〇〇〇字。ちなみに国語全体で、問題部分も合わせるとセンター試験の国語は二四〇〇〇字弱と言われています。原稿用紙六〇枚。これだけの字数を、八〇分間で読み、考え、解くわけです。はっきり言って時間との勝負です。
そのうち、古典と漢文は知識中心に解ける問題が多くあります。一方現代文は、これはもう真正面から読むしかないです。
「選択肢の主語で分類して、早いうちに3択or2択に持ち込む」「全く、一切、などの包括的な副詞を含む選択肢は疑ってかかる」などの、こまごまとしたテクニックはあるものの、それらが一切通用しない問題が16点(2問)分くらいは当然出るのがセンター現代文。こうやって改めて書くと配点えげつないですね。
これらの問題も安定して解くには、じっくり時間をかけて考えるしかないわけです。
では、どうやって現代文を解く時間を作るか。手段は一つです。古典分野をできる限り早く、正確に終わらせることです。
では、古典を早く終わらせるにはどうするか。
古典は、第3問(古文)の語彙と識別、第4問(漢文)の語彙と書き下しを一瞬で終わらせる。これがまず最初のステップになるだろうと思います。
この中で、最も早く、おぼえる量も少なくて済むのは、漢文の書き下しです。ポイントは、送り仮名のふり方。2014年の試験でやや特殊な形が出題されて受験生が大パニック(当時3年生国語を担当していた教員の多くも戸惑った)に陥りましたが、その後はオーソドックスな形が続いています。
方法は簡単。皆さんが持っている漢文の文法書の表紙と裏表紙の見開きに書かれている句形をおぼえる。それだけです。そして、おぼえる時に、「将」とか「且」といった漢字や、「まさ」とか「かつ」といった読み方ではなく、「(まさ)に……んとす」や「すら(かつ)、(いわん)や……をや」という送り仮名部分に注目する。
センターの選択肢は字の順序が変わっているものもありますが、結局それらは送り仮名通りに読めなくなるのですぐに除外できます。送り仮名を覚えておけば、字の順序が正しいものの中から、正しい一つを見つけ出すのも簡単です。3年生の担当をしていた時に気づいたことですが、漢文の書き下しで躓く生徒は、この句形の送り仮名の覚え方があいまいなケースが多かったです。大体覚えているし、和訳も大体できるけど…という具合です。
自分の憶えている句形を片っ端から頭の中で唱えてみてください。
一つでも、送り仮名部分で言い淀んだ句形があれば、すぐ、手元の漢文の文法書を開きましょう。
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