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全ての精神的活動の源泉は「感覚」である

割引あり

感覚,感情,思考,行動,結果に対しての誤解

感覚や感情,思考,行動,結果については,多くの人が誤解している

一般的な解釈を紹介しておきたい

ある出来事が起こる(=結果)
それに対して,悲しい,楽しい,寂しい,嬉しいと感じる(=感情)
それをもとに,言動を選択する(=行動)

具体的に考えてみよう
例えば,こんなことがあるのではないか

子どもが宿題をしていない(=結果)
なんで宿題をしないんだとイライラする(=感情)
子どもを怒る(=行動)

あるいはこんなことがあるかもしれない

部下の仕事のクオリティが低い(=結果)
仕事ができない部下にイライラする(=感情)
部下に注意する(=行動)

このように,結果が感情を生み出し,感情が行動を生み出すと考えている

このような解釈では,現実を正しく捉えることもできないばかりではない
絶対に幸せになることだってできないと,断言できる

因果関係の間違い

多くの人は今までに紹介してきたように考える
結果によって感情が左右され,感情によって行動が左右されると
ただ,感情は結果には左右されていないし,行動は感情によって左右されていない

因果関係の結び方が間違っている

原因と結果の対応を見ていく
結果から感情,感情から行動このような流れを想像している

感情に対処しようとして路頭に迷う

一時期,アンガーマネージメントなる用語も流行った
怒り,つまりアンガーをコントロールする方法論を語る,アンガーマネージメントは,間違っている
もっと言うと,感情をコントロールしようとすること自体が,須く間違っている

なぜなら,感情が大きな因果関係のスタート地点ではないからだ

全ては事前に感じている感覚によって左右されている

極端な話,イライラしている状態があるから,それに伴った感情を感じているように解釈し,その方向に思考し,行動し,結果を導いている

引き寄せの法則などというクソ法則に頼って解説したいわけではなく,人間の性質の問題

考えてみれば,当然のこと

不快なら,誰だってマイナスなことを思考する
マイナスな方向に思考するから,マイナスな行動をする
マイナスな行動をすると,マイナスな結果を生み出す
それに対して,新たな不快を感じる

職場の人間関係に疲れ切って帰ってきたら,ベースが不快感に満ちていて,普段は気にならないような子どもや配偶者の小さな欠点に目が向き,感情的に指摘し,家庭が険悪なムードになり,そのことに対してまた「自分は間違ってないのに」なんて考え,不快に思う

職場のノルマにプレッシャーを感じていたら,ベースが不快感に満ちていて,普通に仕事してる部下にも気が立ち,感情的になり,人望を損ない,「最近の若者はわかってない」なんて考え,不快に思う

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