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「君たちはどう生きるか」を読みました


苦しみや辛さは自分が正常な状態にないことのサインである。そして、争い事や人に嫌われることは、辛い上に苦しい。
つまり、調和と助け合いこそが正常な状態であり、その状態にないから争ったり、嫌われたりすると苦しいのだ。

困っている人を助けるか迷って声をかけそびれると、罪悪感を感じるのは、助け合いが正常な状態であるからだ。これはコペル君が友達との約束を破ったことやコペル君の母親の経験からも明らかだ。

コペル君が友達との約束を破って落ち込んでいるとき、母親は「その時、その時に自分の中のきれいな心をしっかりと生かしてゆかなければならない」という言葉をコペル君に授けた。

本書には「英雄的精神」という言葉が出てくる。これは自分から辛いことや苦しいことに飛び込み、それをつきぬけることに喜びを感じる精神のことを指すらしい。しかし、これは「人類の進歩」に結びついていないと空しい。そして、英雄的な気魄を欠いた善良こそ同じように空しいとある。

きれいな心(善良な心)はときに発揮するのが苦しいときがある。コペル君やコペル君の母親の経験がそれを物語っている。
しかし、「英雄的精神」をもって自分のきれいな心(善良な心)を貫くことこそ、英雄的な気魄のある善良だろう。

私もみんなが友達のように助け合える世の中になれるように困ってる人がいれば、「英雄的精神」でもって、自分の中のきれいな心を生かしていきたいと思う。



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