iDeco、NISA、つみたてNISAについて

第4回 iDeco、NISAについて考える

前回投稿した「将来受け取る年金について」でiDeCoは私的年金に含まれる、ということは書いたが具体的にはどのような制度なのかはまだ知らない。また、NISA、つみたてNISAは名前をうっすら聞いたことがあるかな程度の認知である。

簡単にまとめてみる。まず年金は公的年金と私的年金の二つに分けることができ、私的年金は公的年金にプラスして上乗せできる年金制度である。具体例としては国民年金基金や個人型確定拠出年金(iDeCo)などがある。今回のテーマは「iDeco、NISA、つみたてNISAについて」なので国民年金基金には触れない。国民年金基金はこちらを参照してほしい。


iDecoとは

○ iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度で、加入は任意です。
○ iDeCoはご自分で申し込み、掛金を拠出し、ご自分で運用方法を選んで掛金を運用します。 掛金とその運用益との合計額を給付として受け取ることができます。
○ 基本的に20歳以上65歳未満の全ての方(※)が加入でき、多くの国民の皆様に、より豊かな老後の生活を送っていただくための資産形成方法のひとつとして位置づけられています。
※一定の条件があります。

https://www.ideco-koushiki.jp/guide/
iDeCo公式サイト

整理すると、iDeCoは任意加入の年金制度で20歳以上65歳未満の人が加入可能。受け取れる年金は掛け金に加えて運用益がある。また掛金が全額所得控除、運用益も非課税で再投資できる点が公的年金との大きな違いだろう。

iDeCoの掛け金運用方法は様々で定期預金、保険商品、投資信託などがあり、運営管理機関が提示する運用商品およそ35商品が展開されている。どれをどれだけ購入するかは自分の判断なので、商品について詳しく知っておく必要があるといえるだろう。
また、年金の受け取り方法も「一時金として一括で受け取る」「年金として受け取る」「一時金と年金を組み合わせて受け取る」の三つの選択肢があり、自分の好きなように決められる。(※運営管理機関による)

ここで注意しなければならないのは加入期間によって受け取り開始年齢が決められていることだ。10年以上の加入で60歳から受け取り可能になり、加入期間が短くなるにつれて65歳からの受け取りになる。早く受け取りたいならなるべく若いときにiDeCoに加入し、加入期間を延ばす必要がある。

他にも60歳になるまでは、原則として受給できないことや給付額は運用成績により変動すること、手数料がかかることなどにも注意しなければならない。
iDeCoのメリット、デメリットが詳しく書かれているサイトを紹介するのでiDeCoについてより詳しく知りたい方はこちらを参考に。


NISA、つみたてNISAとは

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。

金融庁―NISAとは?

引用の通り、NISAは金融商品から得られる利益が非課税になる制度である。NISAには成年が利用できる「一般NISA」「つみたてNISA」と未成年が利用できる「ジュニアNISA」3つの種類がある。ここでは一般NISAとつみたてNISAの違いについて箇条書きでまとめようと思う。

一般NISA
●個人投資家のための税制優遇制度
●株式・投資信託等を年間120万円まで購入可能
●最大5年間非課税で保有可能
●取引できる金融商品
 株式投資信託、国内・海外上場株式、国内・海外ETF、ETN(上場投資証券)、国内・海外REIT、新株予約権付社債(ワラント債)

つみたてNISA
●少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度
●一定の投資信託を年間40万円まで購入可能
●最大20年間非課税で保有可能
●対象商品は公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されている
●初心者向け

もし初めて利用するなら一般NISAよりも初心者向けであるつみたてNISAのほうがいいだろう。SBI証券のNISAであれば100円から投資可能なので学生でも簡単に始められる。それにSBI証券は大手なのでほかの証券会社より安心して口座開設ができるのも利点だ。

また2024年以降NISA制度が見直されるらしいので金融庁HPでチェックすることをお勧めする。

以上、iDeCo、NISA、つみたてNISAについて簡単にまとめた。まだまだこれらについての知識が浅いため、さらなる学習が必要だが概要はつかめたように思う。
もし自分がこれらの中で利用するならつみたてNISAがよいと考える。小額から始められるのが魅力的に感じた。あなたならどれを選択するのか、ぜひ意見を聞かせていただきたい。


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