速弾き専用!?スキャロップド・ギターって何ぞ
スキャロップド・ギター。
ギタリストの方なら知っている人はいる方は多いのではないでしょうか。
私、ストラトキャスタータイプのギターを現状で3本所持しているのですが、その内1本がスキャロップド・ギターです。
今回はこのスキャロップド・ギターについて知らない方向けに一体どういったギターなのかを自身の使い心地からの所感で語っていきます!
ご興味のある方は是非ともお読みいただければ幸いです。
それではいきましょう!
1.スキャロップド・ギターって?
まず、スキャロップド・ギターとはですが、
指板部分が円弧状に削られた加工が施されているギターを指します。
まずは未加工の指板から↓
画像の上が未加工の指板、
そして下が加工された指板(スキャロップド)です。
見比べてみると分かりますがこのようにフレットの溝が加工されています。
加工の仕方によりますが、ストラトの場合、大体は1フレットから21フレットまで溝ができている状態ですね。
ちなみになぜ私がスキャロップド・ギターを所持しているかというと、
イギリスで伝説を残したバンド、ディープ・パープル、レインボーのギタリストであるリッチー・ブラックモアが好きだったからです!
リッチーといえば、スキャロップド・ギターですが、
私、ギターショップに出向いて同じモデルのものを見つけて購入した次第です(笑)
他にもイングヴェイ・マルムスティーン、ポール・ギルバート、スティーヴ・ヴァイなどなど…
名だたるギタリストが使用していますね。
2.スキャロップド・ギターのメリット
まぁそもそも溝ができているからなんなんだ!って話ですが、
前述したギタリスト、全員速弾き系のリードギタリストですよね。
つまりスキャロップド・ギターとはギターリフやギターソロを弾くのに恰好の代物なんです!
指板に溝ができていることによって軽いタッチでピッキングができるため、
かなり指が動かしやすいです!
普通の指板だとしっかり押さえていないと音が鳴りにくいのに比べてスキャロップド・ギターは音の粒がそろいやすいのが最大のメリットですね。
それに付随してチョーキングもあまり指の力が要りませんのでチョーキングを使用した早いフレーズを弾くのに最適です。
3.スキャロップド・ギターのデメリット
溝が削られていることによるデメリットも書きます。
リフやソロなどの単音弾きには適しているのですが、
逆にコード弾きのように一定の力が入ってしまう弾き方だとピッチが上ずりやすく、音がシャープしやすくなります。
これは溝があるため、普通の指板より奥に弦が押し込められてしまうことによって引き起こされる現象です。
それに普通の指板で弾き慣れている人が使うと最初はかなり弾きづらいです。
通常の感覚で押弦するとピッチが約5分の1程度チョーキングされている状態になります。
これが結構音に影響してしまうので、例え慣れているとしても力の入れ方を間違えるとどうしてもピッチが上ずってしまうのがデメリットですね。
4.まとめ
まとめると、スキャロップド・ギターは速弾きギタリスト向き、
コード弾きなどのバッキング演奏には不向きといった話ですね。
まぁ例え知っていても「欲しい!」と思う方は少ないでしょうが、
私の場合、特に予備知識もなく憧れで手にしたので使いこなすのに半年ほどかかりました(笑)
今回は割とマニアックな話でしたが、
このように音楽のニッチな部分に迫る記事もちょいちょい書いていきますので、また私の戯れ言にお付き合いいただければ幸いです!
では今回はこの辺で。
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