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2022シーズンJ2全チーム展望

タイトル詐欺です。

何も展望しませんが、各クラブの昨年成績とか編成の話をまとめてるだけです。この記事から得るものは特にありません。

なんちゃって予想スタメン図的なものを作りましたが適当です。特にCBとかDHの左右は全然確認してないので大目に見てください。

当然ですが記載してる内容は個人の感想です。異論、感想があればコメント欄やら引用RTでご記載ください🙇🏻‍♂️

①徳島ヴォルティス

(J1)17位 勝点36
10勝6分22敗
34得点55失点

◆主なOUT
GK 上福元 直人(→京都)
DF ジエゴ(→鳥栖)
DF 福岡 将太(→G大阪)
MF 藤田 譲瑠チマ(→横浜FM)
MF 岸本 武流(→清水)
MF 岩尾 憲(→浦和)レンタル
MF 鈴木 徳真(→C大阪)
FW 宮代 大聖(→鳥栖)レンタルバック
FW 垣田 裕暉(→鳥栖)レンタルバック

◇主なIN
DF 石尾 崚雅(←金沢)
DF 安部 崇士(←岡山)レンタルバック
DF 新井 直人(←C大阪)レンタル
MF 長谷川 雄志(←大分)
MF 児玉 駿斗(←相模原)
MF 櫻井 辰徳(←神戸)レンタル
MF 白井 永地(←岡山)
FW 藤尾 翔太(←水戸/セレッソ大阪)レンタル

≪2022シーズン展望≫
J1残留まであと一歩のところで力尽きた徳島。主力選手の退団が相次いでおり、出場時間にして60%分の戦力を放出したことになる。特にチームの心臓だった岩尾の移籍は戦術面、メンタル面においてかなりの痛手になりそう。1つのサイクルが終わりを迎えたのは明らかだが、次の物語をポヤトス監督と続けていかなければいけない。DF安部を呼び戻したり児玉や白井など新たな選手を迎えてはいるが、今のところ順調な編成とは言い難い。ほぼ全てのポジションが新加入選手で埋まり、チームとしてはまさに1からのスタートになる。

②大分トリニータ

(J1)18位 勝点35
9勝8分21敗
31得点55失点

◆主なOUT
GK ポープ ウィリアム(→町田)
DF エンリケ トレヴィザン(→FC東京)レンタルバック

◇主なIN
DF 伊東 幸敏(←千葉)
MF 中川 寛斗(←京都)

≪2022シーズン展望≫
J2に降格したとは思えないほど動きがない大分。唯一、エンリケ・トレヴィザンのみFC東京に引き抜かれたものの、ほぼJ1仕様のまま落ちてくることになる。千葉の伊藤や京都の中川などピンポイント補強に成功し、戦力としてはむしろ上がっているかも。ただJ2で圧倒的に勝てるかと言われると、そこまでの戦力ではないだろう。数少ない心配と言えば6年大分を率いた片野坂監督の退任。古今東西、長期政権の後を担うのは難しいものだが下平監督のマネジメントに掛かる期待は大きい。

③ベガルタ仙台

(J1)19位 勝点28
5勝13分20敗
31得点62失点

◆主なOUT
GK ヤクブ スウォビィク(→FC東京)
DF アピアタウィア 久(→京都)
MF 上原 力也(→磐田)レンタルバック
FW 西村 拓真(→横浜FM)

◇主なIN
GK 杉本 大地(←磐田)
DF 内田 裕斗(←鳥栖)
DF 若狭 大志(←東京V)
DF キム テヒョン(←蔚山現代FC/韓国1部)レンタル
MF 遠藤 康(←鹿島)
MF 名倉 巧(←長崎)レンタル
MF 梁 勇基(←鳥栖)
FW 中山 仁斗(←水戸)

≪2022シーズン展望≫
スウォビィク・アピアタウィア・上原・西村など若手注目株を引き抜かれたが、J2主力級を中心に補強している。氣田、富樫に続いて名倉も引き抜くという鬼畜の所業で手倉森チルドレンを集めているが、2020シーズンの長崎を再現するにはむしろダブルボランチが重要。第二次手倉森政権は現実路線を歩んだが、ヘッドコーチから昇格した原崎監督はボール保持路線に舵を切りそう。上原がレンタルバック、中原も移籍ということでレジスタ役が不足しているようにも見える。

④横浜FC

(J1)20位 勝点27
6勝9分23敗
32得点77失点

◆主なOUT
DF 袴田 裕太郎(→磐田)
DF 前嶋 洋太(→福岡)
MF 瀬古 樹(→川崎)
MF 松尾 佑介(→浦和)
FW ジャーメイン 良(→磐田)

◇主なIN
DF 亀川 諒史(←長崎)
DF 中村 拓海(←FC東京)
DF 和田 拓也(←横浜FM)
MF イサカ ゼイン(←川崎)レンタル
MF ハイネル(←広島)レンタル
MF 長谷川 竜也(←川崎) 
FW 小川 航基(←磐田) 
FW 山下 諒也(←東京V) 
FW 山谷 侑士(←鹿児島/横浜FM)レンタル

≪2022シーズン展望≫
徳島、仙台と同じく多くの中心選手を失った横浜FC。これは厳しいかと思いきや関東圏のクラブから続々と有力選手を獲得。しかもJ1級外国人選手の慰留にほぼ成功。あれ?むしろ降格する前よりムキムキになってる?これはポンコツ監督を掴んでもらいたいところだったが昇格経験のある札幌の四方田ヘッドコーチを招聘。何というかJ2のバランスブレイカーだが守備陣の層はやや薄めに見える。現段階でトップチーム32人、伊藤翔も戻ってくるようだとかなり大所帯の編成になる。

⑤ヴァンフォーレ甲府

3位 勝点80
23勝11分8敗
65得点38失点

◆主なOUT
DF 小柳 達司(→秋田) 
DF メンデス(→京都) 
MF 泉澤 仁(→大宮) 
MF 中村 亮太朗(→鹿島) 
MF 野津田 岳人(→広島) レンタルバック

◇主なIN
DF レナト ヴィスキ(←トンベンセFC/ブラジル3部)
MF 松本 凪生(←栃木) レンタル
MF 石川 俊輝(←大宮)レンタル
FW ブルーノ パライバ(←フィゲイレンセFC/ブラジル3部)レンタル

≪2022シーズン展望≫
古今東西、ギリギリでJ1昇格を逃したチームは翌年苦しむ。なぜかといえば翌年のディビジョンがギリギリまで決まらないため編成が遅れること、主軸選手がJ1クラブに買われていく事が原因だが甲府はまさにその道を辿っている。メンデス、泉澤、中村が抜かれるなどやや苦しいオフシーズンだが新井、関口、荒木、長谷川の慰留には成功している。新戦力ブルーノ・パライバとレナト・ヴィスキの力量次第では再び自動昇格争いを演じられそうだが、スムーズに入国できるかがカギになりそう。4年ぶりに復帰した吉田達磨監督は次こそ結果を残せるか。
※追記
法政大の飯島陸は代表経験のある小兵FW。やや手薄なシャドーで印象的な活躍をするかも。

⑥V・ファーレン長崎

4位 勝点78
23勝9分10敗
69得点44失点

◆主なOUT
DF 新里 亮(→大宮)
DF 亀川 諒史(→横浜FC)
DF 毎熊 晟矢(→C大阪)
MF ウェリントン ハット(→ACゴイアニエンセ)レンタルバック
MF 名倉 巧(→仙台)レンタル

◇主なIN
GK 笠原 昂史(←大宮)レンタル
DF 奥井 諒(←清水) 
DF 高橋 峻希(←柏)
DF 村松 航太(←北九州) 
DF 櫛引 一紀(←大宮)
MF 奥田 晃也(←水戸)
FW クリスティアーノ(←柏)

≪2022シーズン展望≫
2年連続ギリギリで昇格を逃してる割には主力を流出させない長崎。さすがにベストイレブン級の活躍を見せた毎熊の移籍は引き留められなかったが1億円とも言われる移籍金を残す孝行ぶり。SBの抜けた穴は経験のある奥井、高橋峻希で塞ぎJ2ではトップクラスの飛び道具クリスティアーノを補強して戦力維持に成功したようにみえる。YS横浜、水戸で着実に経験を重ねた奥田も大きな戦力になる。マエストロ松田浩の元で自動昇格を目指す年になるが、長崎は三度目の正直なるか。

⑦FC町田ゼルビア

5位 勝点72
20勝12分10敗
64得点38失点

◆主なOUT
 MF 吉尾 海夏(→横浜FM)レンタルバック

◇主なIN
GK ポープ ウィリアム(←大分) 
DF 岡野 洵(←千葉) 
MF 翁長 聖(←大宮) 
MF 宇野 禅斗(←青森山田高校)
FW 山口 一真(←松本) レンタル

≪2022シーズン展望≫
J2で最も昨シーズンの戦力を保持できたクラブは町田だろう。福井、佐野、高江、平戸などJ1から声がかかってもおかしくない面子を軒並み慰留した。さすがに吉尾だけは所属元に帰還していったがJ2主力級を各ポジションに補強して戦力上積みに成功した。青森山田で超高校級の実力を披露した宇野も面白い存在。また山口一真がトップフォームを取り戻したら手が付けられなくなる。ポポヴィッチ監督3年目の集大成、目指すのは2位以内での自動昇格のみだが、欲を言えばもう一枚決定的な補強が欲しいところか。まだサイバーエージェント砲が残っていそうな雰囲気だがどうだろう。

⑧アルビレックス新潟

6位 勝点68
18勝14分10敗
61得点40失点

◆主なOUT
MF 福田 晃斗(→鳥栖) 
MF ロメロ フランク(→鹿児島) 

◇主なIN
DF トーマス デン(←浦和)
DF 渡邊 泰基(←金沢)レンタルバック
MF イッペイ シノヅカ(←柏) レンタル
MF 伊藤 涼太郎(←水戸) 
MF 松田 詠太郎(←大宮) レンタル

■主な去就未定
MF 本間 至恩

≪2022シーズン展望≫
町田と同じくらい戦力を維持しているのは新潟だろう。アルベルト監督退任と同時に様々な噂が流れたが中心選手だった高木善朗の残留は何よりの朗報となった。ドリブラーを3人も獲得していることから本間の退団は避けられないのかもしれないが、J1昇格を狙うには十分な戦力を確保できた。欲を言えば15点取れるブラジル人が欲しいところだが、今のところ噂は聞こえてこない。懸念があるとすればアルベルト監督からバトンを引き継いだ松橋監督がトップチームで指揮を執った経験がないという点だろう。コーチとしては有能でも監督としては結果を残せない指導者は少なくないが、その手腕はどうだろうか。

⑨モンテディオ山形

7位 勝点68
20勝8分14敗
61得点49失点

◆主なOUT
GK ビクトル(→松本)
DF 熊本 雄太(→福岡) 
MF 樺山 諒乃介(→横浜FM) レンタルバック
MF 中原 輝(→C大阪)
FW 林 誠道(→金沢) 
FW マルティノス(→京都)

◇主なIN
GK 大友 竜輔(←沼津) レンタルバック
GK 後藤 雅明(←金沢) 
DF 木村 誠二(←相模原) レンタル
MF 新垣 貴之(←北九州) 
MF 川井 歩(←山口) 
MF 河合 秀人(←松本) 
MF 小西 雄大(←徳島)
FW 藤本 佳希(←愛媛) 
FW 鈴木 国友(←松本)レンタル

■主な去就未定
FW ヴィニシウス アラウージョ

≪2022シーズン展望≫
山形もまた主力をある程度抜かれたクラブになる。特に中原、樺山のドリブラーコンビは効いていただけに両翼をもがれたのは痛かったが、すかさず新垣を獲得する当たり今年も山形の強化部は優秀だった。J3降格の憂き目にあったクラブから木村、河合、藤本、鈴木を引っ張ってくる抜け目のなさもさすがである。さらには川井ヘッドコーチを鳥栖に取られた代わりに渡邊晋氏を招聘して100点の対応。あとは替えの利かないヴィニシウス・アラウージョさえ慰留できればという所だが、そのミッションが一番難しそうな気配。

⑩ジェフユナイテッド千葉

8位 勝点66
17勝15分10敗
48得点36失点

◆主なOUT
DF 岡野 洵(→町田) 
DF 小田 逸稀(→鹿島) レンタルバック
FW 船山 貴之(→相模原) 

◇主なIN
DF 佐々木 翔悟(←岩手) 
DF ダニエル アウベス(←SEパルメイラス/ブラジル1部)レンタル
MF 秋山 陽介(←仙台)レンタル
MF 風間 宏矢(←琉球) 
FW 高木 俊幸(←C大阪)

≪2022シーズン展望≫
船山の契約満了はサプライズだったが選手の流出は最小限に抑えた千葉。見木、チャン・ミンギュあたりはJ1から声が掛かってもおかしくないが財力と立地パワーで引き留めたか。ピンポイントの補強も効いており風間、高木あたりは主力を務める力量がある。尹晶煥監督は千葉を率いて3年目、昨シーズンは京都に次いで2位の失点数で強固な守備網を築いた。自動昇格を目指して総仕上げの年になるが、そのためには櫻川ソロモンの覚醒が必須。
※1/11追記
新体制発表会にて外国籍CFと交渉中であることを明言。まぁそうなりますよね。20点取れるブラジル人ストライカーを獲得できたら昇格候補最右翼に躍り出る。

⑪FC琉球

9位 勝点65
18勝11分13敗
57得点47失点

◆主なOUT
DF 知念 哲矢(→浦和) 
MF 風間 宏希(→群馬) 
MF 風間 宏矢(→千葉) 
MF 武田 英寿(→大宮) レンタルバック

◇主なIN
DF 大森 理生(←FC東京)レンタル
DF 福村 貴幸(←東京V)
DF 中川 創(←磐田)レンタル
MF 大本 祐槻(←新潟) 
MF 中野 克哉(←京都) 
FW 野田 隆之介(←京都) 
FW 草野 侑己(←山口/磐田)レンタル

≪2022シーズン展望≫
地元出身で左利きCBというロマンの詰まった知念を無情にも浦和に持っていかれた琉球。主力だった風間兄弟も退団したが阿部、清武、池田など攻撃の核となる選手は慰留できたため大枠ではそこまで変わらない印象。ただレギュラー格の去った右サイドハーフは誰が務めるのか、中野・大本では1枚落ちる印象。田中恵太を再び1列上げる可能性もあるが今のところは中野が有力なのかも。スタートダッシュに成功しても失速する傾向にある琉球、今年は年間通してペースを維持できるかが焦点になる。まずはプレーオフ圏内を目指すシーズンになりそう。

⑫水戸ホーリーホック

10位 勝点59
16勝11分15敗
59得点50失点

◆主なOUT
GK 牲川 歩見(→浦和)
MF 伊藤 涼太郎(→新潟) レンタルバック
MF 松崎 快(→浦和) 
MF 木村 祐志(→鹿児島)
FW 中山 仁斗(→仙台) 
FW 山根 永遠(→群馬/C大阪) レンタルバック
FW 奥田 晃也(→長崎)
FW 藤尾 翔太(→徳島/C大阪)レンタルバック

◇主なIN
GK山口 瑠伊(←無所属)
DF 楠本 卓海(←山口)
DF 鈴木 喜丈(←FC東京)
MF 音泉 翔眞(←富山) 
MF 曽根田 穣(←京都) 
MF 高井 和馬(←山口) 
MF 椿 直起(←北九州/横浜FM) レンタル
MF 前田 椋介(←宮崎) 
FW 梅田 魁人(←宮崎) 
FW 唐山 翔自(←愛媛/G大阪) レンタル
FW 木下 康介(←浦和)

■主な去就未定
MF 中里 崇宏

≪2022シーズン展望≫
J2屈指の人材輩出クラブ水戸ホーリーホックは今年も出入りの激しいオフシーズンとなった。16人OUT17人INはたぶんJ2最多。伊藤・松崎・中山・奥田など中核を担った選手が買われていったが、代わりに高井・椿・梅田・唐山ら有望選手を引っ張ってこられるあたり、水戸にブランド力が付いてきた証左だろう。とはいえ前線は安藤以外総入れ替えとなる見通しで軌道に乗るには少し時間が必要かもしれない。年齢的にも中堅に差し掛かる新里がしっかり攻撃のタクトを振るう必要がある。実際のところ、選手の売却益がどれくらい出ているのか少し気になる。
※追記
明治大学で10番を背負った杉浦文哉は世代別代表の常連。肩書だけ見るとめちゃくちゃ活躍しそう。

⑬ファジアーノ岡山

11位 勝点59
15勝14分13敗
40得点36失点

◆主なOUT
DF 井上 黎生人(→京都)
DF 安部 崇士(→徳島)レンタルバック
MF 石毛 秀樹(→G大阪/清水)レンタルバック
MF 上門 知樹(→C大阪)
MF 白井 永地(→徳島) 
MF パウリーニョ(→松本) 
FW イ ヨンジェ(→仁川ユナイテッドFC)

◇主なIN
DF ヨルディ バイス(←京都) 
DF 柳 育崇(←岡山)
MF 河井 陽介(←清水) 
FW チアゴ アウベス(←G大阪)
FW ハン イグォン(←ソウルイーランドFC/韓国2部)

≪2022シーズン展望≫
人気銘柄だった上門をはじめ井上、安部、石毛、白井など多くの主力がチームを去った岡山。センターラインをごっそり抜かれた形だがしっかり補強もできている印象。特にバイス、柳のセンターバックは力強さで言えばJ2屈指のコンビになる。ソリッドなチームを構築した有馬監督を解任、後任には木山監督を招聘した。J2をよく知る監督は過去3度昇格プレーオフに進出した経験があり、現実的には今年の岡山もまず6位以内を目指す戦いになりそう。

⑭東京ヴェルディ

12位 勝点58
16勝10分16敗
62得点66失点

◆主なOUT
DF 福村 貴幸(→琉球) 
DF 若狭 大志(→仙台)
FW 山下 諒也(→横浜FC)

◇主なIN
GK 高木和 徹(←長崎) 
DF 佐古 真礼(←藤枝) レンタルバック
DF 山越 康平(←大宮)
MF バスケス バイロン(←いわき)
FW 阪野 豊史(←東京V)

≪2022シーズン展望≫
クラブ内のゴタゴタが影響したのか契約更新などのリリースはかなり遅めの印象だったが、選手の流出は最小限に抑えたようにみえる東京ヴェルディ。山本理仁、佐藤凌我など注目の若手もしっかり慰留した。注目したいのはいわきから加入したバスケス・バイロン、2018年の高校サッカー選手権大会ではキレのあるドリブルで脚光を浴びた。しばらくプレーを見ていないが移籍した山下諒也の穴埋めが期待される。地の利を活かして5人も獲得してきた大卒選手、特に代表歴のある谷口と稲見に注目したい。

⑮ブラウブリッツ秋田

13位 勝点47
11勝14分17敗
41得点53失点

◆主なOUT
DF 谷奥 健四郎(→三重)

◇主なIN
GK 松井 謙弥(←C大阪)
DF 池田 樹雷人(←愛媛) 
DF 小柳 達司(←甲府) 
DF 吉村 弦(←長野) 
MF 小暮 大器(←愛媛) 
FW 青木 翔大(←群馬) 

≪2022シーズン展望≫
吉田謙監督が掲げる秋田一体スタイルで着実に勝点を稼ぎ15位でJ2残留を決めた秋田。シーズンオフは驚くほど無風で、主力の稲葉には移籍の噂が流れたものの結局残留。昨シーズンの主力を全員残すことができた。そのうえで池田、小柳、小暮、青木などJ2での経験が豊富な選手を加えた。レンタル移籍に頼らない強化方針はなんとなく好感が持てる。大枠の戦術は変わらないだろうが、去年から何を上積みしてくるのか楽しみなチーム。2023年にプレーオフ圏内を目指すための準備期間にしたい。

⑯栃木SC

14位 勝点45
11勝14分17敗
37得点51失点

◆主なOUT
GK オビ パウエル オビンナ(→横浜FM)レンタルバック
DF 柳 育崇(→岡山)
MF 上田 康太(→クリアソン新宿)
MF 松本 凪生(→甲府/C大阪) レンタルバック
FW 有馬 幸太郎(→いわきFC)
FW 豊田 陽平(→金沢) 
FW 畑 潤基(→岐阜) 

◇主なIN
GK 藤田 和輝(←新潟) レンタル
DF カルロス グティエレス(←福岡) 
DF 鈴木 海音(←磐田) レンタル
DF 大谷 尚輝(←町田)
MF 磯村 亮太(←長崎) 
FW 瀬沼 優司(←金沢)
FW トカチ(←福島)

≪2022シーズン展望≫
守備の大黒柱にしてチーム得点王でもあった柳の退団は避けられなかった栃木だが、代わりに福岡のグティエレスを持ってこられたのは僥倖だった。前線にはターゲットになれる瀬沼も加入した。栃木式ストーミングを追求した田坂監督が退任、J3福島の5位躍進を導いた時崎監督が後を引き継ぐ。センターバックを4人も獲ったことから、3バック移行の可能性がありそう。福島のデータを見る限り3バックでも敵陣ポゼッション率が比較的高く、単なるソリボールではなさそう。

⑰レノファ山口

15位 勝点43
10勝13分19敗
37得点51失点

◆主なOUT
DF 楠本 卓海(→水戸) 
MF 川井 歩(→山形) 
MF 高井 和馬(→水戸) 
MF 田中 陸(→相模原)
FW 草野 侑己(→FC琉球/横浜FC)レンタルバック

◇主なIN
GK ファンティーニ燦(←福島)レンタル
DF 生駒 仁(←北九州) 
MF 吉岡 雅和(←福岡) 
MF 山瀬 功治(←愛媛)
FW 兒玉 澪王斗(←相模原/鳥栖)レンタル

≪2022シーズン展望≫
ポジショナルプレーの伝道者・渡邉晋監督を迎えて大きく飛躍するための準備期間になるはずだった2021シーズンだが、結果はまさかの監督途中退任。「解任」ではなく「退任」というのが若干引っかかるが、後を継いだ名塚監督は2勝5分4敗と苦しみながらJ2残留を決めた。ただ平均勝点1.0は降格ペースとなるため何か手を打たないと今年も残留争いに巻き込まれることになる。特に相模原で印象的な活躍を見せていた兒玉澪王斗に注目したい。小さくて可愛い吉岡のあざとさとバーサーカー走りにも期待。

⑱大宮アルディージャ

16位 勝点42
9勝15分18敗
51得点56失点

◆主なOUT
GK 笠原 昂史(→長崎)レンタル
DF 河面 旺成(→名古屋)
DF 馬渡 和彰(→浦和) 
DF 櫛引 一紀(→長崎)
MF 翁長 聖(→町田) 
MF 黒川 淳史(→磐田) 
MF 松田 詠太郎(→新潟/横浜FM)レンタルバック 
MF 松本 大弥(→金沢/広島) レンタルバック

◇主なIN
DF 田代 真一(←町田) 
DF 茂木 力也(←愛媛) 
DF 新里 亮(←長崎)
DF 吉永 昇偉(←群馬)レンタルバック
MF 泉澤 仁(←甲府) 
MF 大橋 尚志(←金沢) 
MF 武田 英寿(←琉球) レンタル
MF 三幸 秀稔(←湘南) 
MF 矢島 慎也(←G大阪)
FW 富山 貴光(←北九州) レンタルバック

≪2022シーズン展望≫
人件費10億規模でありながら最終節まで残留を決められないほど苦しんだ大宮。磐田、京都、山口、山形と連続で後半終了間際に失点して勝点を失った時はもうダメかと思ったが最後は群馬に勝って意地を見せた。かなり多くの選手を放出し、外国籍選手の補強もなく、単純にお金がないという理由もあるだろうが編成にはかなり苦しんでいる印象。それでも2列目には矢島、泉澤、武田と期待できる選手が並んでいるだけになんとか霜田サッカーの浸透を図っていきたい。さすがに2年連続の残留争いは(サポーター的にもスポンサー的にも)許されないだろう。

⑲ツエーゲン金沢

17位 勝点41
10勝11分21敗
39得点60失点

◆主なOUT
GK 後藤 雅明(→山形) 
DF 石尾 崚雅(→徳島) 
DF 渡邊 泰基(←金沢)レンタルバック
MF 大橋 尚志(→大宮) 
FW 瀬沼 優司(→栃木) 

◇主なIN
GK 三浦 基瑛(←相模原)
DF 毛利 駿也(←湘南)
MF 松本 大弥(←大宮/広島)レンタル
FW 豊田 陽平(←栃木) 
FW 林 誠道(←山形) 

≪2022シーズン展望≫
金沢もまた2021年は苦しいシーズンになった。終盤は柳下監督も若干投げやりな雰囲気がインタビューから出ていたような気がするが、なんとか残留に漕ぎつけた。シーズン中はハイプレスを交わされてカウンターを喰らう場面が目立った。攻撃面、守備面どちらも改善する必要があるが、ひとまずどちらか一方でも目途を立てたい所。星稜高校出身で地元出身の豊田帰還は明るいニュースになった。CFには林誠道も加えて最前線にパワーを注入。チームの心臓・藤村を中心にまずは形を作っていきたい。

⑳ザスパクサツ群馬

18位 勝点41
9勝14分19敗
35得点56失点

◆主なOUT
GK 松原 修平(→京都) 
DF 吉永 昇偉(→大宮)レンタルバック
FW 青木 翔大(→秋田) 
FW 大前 元紀(→京都)

◇主なIN
GK 櫛引 政敏(←山形) 
MF 風間 宏希(←琉球) 
FW 平松 宗(←相模原) 
FW 深堀 隼平(←岐阜) 
FW 山根 永遠(←水戸) 

■主な去就未定
FW 加藤 潤也

≪2022シーズン展望≫
群馬のトピックスは何といってもチームの王様だった大前元紀の移籍だろう。在籍2年間で12ゴール16アシスト、実に群馬の総ゴールの4割に関わっていたことになる。畑尾にも移籍の噂があがっており、苦しいオフシーズンとなっている。J2で実績のある櫛引、風間、平松らは加入したものの、現時点での目標は残留という事になるだろう。新監督には大槻組長が招聘されているおり、組の力でもう少し戦力を補強したいところだ。

㉑ロアッソ熊本

(J3)1位 勝点54
15勝9分4敗
39得点20失点

◆主なOUT
DF 岩下 航(→柏)
MF ターレス(→名古屋)

◇主なIN
GK 増田 卓也(←町田) 
DF イヨハ 理 ヘンリー(←鹿児島/広島) レンタル
MF 田辺 圭佑(←鹿児島) 
MF 三島 頌平(←岐阜) 
MF ターレス(←名古屋)レンタル
FW 粟飯原 尚平(←岐阜) 

≪2022シーズン展望≫
やきもきする展開だったが最後には優勝してJ2昇格を決めた熊本。実に3年ぶりのJ2復帰となる。岩下が柏に買われて、ターレスの保有権も名古屋に買われたが戦力としては優勝メンバーをほぼ維持したままJ3の有力選手を吸収して残留へのチャレンジ。優秀な熊本スカウトが今年獲得してきた土信田(駒沢大学)は関東大学リーグ、インカレで得点王を獲得した逸材。大卒ルーキーに背負わせすぎるものではないが、熊本残留のカギを握っているかもしれない。

㉒いわてグルージャ盛岡

(J3)2位 勝点53
15勝8分5敗
43得点28失点

◆主なOUT
DF 佐々木 翔悟(→千葉/鹿島) レンタルバック

◇主なIN
GK 阿部 伸行(←FC東京) 
DF 甲斐 健太郎(←岐阜) 
DF 戸根 一誓(←富山) 
MF 小松 駿太(←今治) 
MF 中村 充孝(←山形) 

≪2022シーズン展望≫
「何を怖がっているんだ、プロとしてしっかり闘え!」でお馴染みの秋田監督が率いている、と軽んじたら盛岡には喰われるかもしれない。といっても盛岡の試合は全く見ていないので内容までは分からないわけだが。データを見ると完全なボール非保持志向、5バックで堅く守って最少失点に抑え、ロングカウンターとセットプレーで効率よく得点する、いわゆるソリボールに近いものがありそうだ。ブレンネル、韓勇太にくわえて188cmキム・ジョンミンを補強しているあたりからもパワーを感じる。盛岡も当然残留が目標になるだろう。

さいごに

今年のJ2に大本命と呼べる圧倒的なチームは存在しない。例年より新規外国人選手の獲得が相当少ないため、既存の助っ人を活かせるチームはかなり優位になるという意味では横浜FCと長崎に利があるかもしれない。ただだから絶対に昇格できると断言できるほどJ2は甘くない。

降格してきた仙台、大分もJ1の選手が多いだけに昇格争いに食い込むだろうが監督交代がどう作用するかは見てみないと分からない。コロナリスク承知でブラジル人を獲得した甲府、戦力単純上積みの町田、土台は完成している千葉あたりは上位争いを演じるだろうし、新潟や山形もストライカー問題さえ解決できれば好成績が期待できる。

まぁこんな素人予測は当たり用がないから何とでも言えるわけで、皆さんも是非この記事を元に成績予想などに興じてみてくださいませ。

p.s ジョバンニが一晩で作った(死語)フォーメーション図なので間違い多数だと思います。致命的なミスがあったらこっそり教えてください🙇🏻‍♂️


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