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3DプリンタでDIY赤道儀–その10(OnStepの検証)

タイミングベルトが届くまで、OnStep(赤道儀制御ソフト)の研究をしたいと思います。まずは本家のサイトを熟読。したつもりが後から結構読み飛ばしてたことに気づく。 日本語での情報だとマイコンにArduino MegaかTeensyを使っている人がほとんどでした。これらはWifi機能も無ければBluetooth機能もありません。機能が必要な場合外付けしなければなりません。Megaに関してはデカ過ぎ!Teensyは家にない。昔からArduinoを使った工作をしています。Ardu

    • 3DプリンタでDIY赤道儀 – その9(バックラッシュ解消)

      昨日確認した0.7度のバックラッシュを抹殺するためにギアを再設計しました。今までドライブから動力を外に出力する軸のベアリングとギアの隙間がないとスムーズにいかないと思い、0.2mmほどクリアランス(隙間)を作っていました。それが結果として0.7度のバックラッシュになりました。そこで思い切ってクリアランスをゼロにしてみました。 上図の赤い部分の直径をキッツキツにしました。金属だと問題が起こると思いますが、結果としてPETGの弾性に再び助けられます。 前回と同じようにバックラ

      • 3DプリンタでDIY赤道儀 – その8(バックラッシュ確認)

        かなり間をすっ飛ばしますが、ある程度実用化に向けて形になってきました。 以前書いたようにサイクロイドドライブは、PETGの特性を活用してほとんどバックラッシュ(ギアのあそび)がありません。しかし、そのサイクロイドドライブから出力する軸とベアリングの隙間を取りすぎたみたいで0.7度のバックラッシュが。でも、原因が分かっているので0.05mm単位で追い込んで(3Dプリント)行こうと思います。 概ね動作確認ができるところまで来ましたが、タイミングベルトの長さを間違って注文したた

        • 3Dプリンタで赤道儀をDIY – その7(外観デザイン)

          サイクロイドドライブの目処がたったので、赤道儀としてのデザインを考えはじめました。カウンターウエイトはいらないはずなので、自由度が高いです。 にゃあさんのブログで、新しいハーモニック赤道儀が紹介されていましたが、中に入れるものはほとんど同じなので、シンプルにすればするほど、デザインは似てしまいます。また、プラスチック(PETG)で作るので、金属よりは剛性が劣ります。低重心のデザインを考えなければならないと思います。また剛性を出すためにケースに厚みが必要になります。 まずは

        3DプリンタでDIY赤道儀–その10(OnStepの検証)

        • 3DプリンタでDIY赤道儀 – その9(バックラッシュ解消)

        • 3DプリンタでDIY赤道儀 – その8(バックラッシュ確認)

        • 3Dプリンタで赤道儀をDIY – その7(外観デザイン)

          3Dプリンタで赤道儀をDIY – その6(金属じゃないメリット)

          サイクロイダルドライブのギアの設計を見直して試作したところ、回転スピードの波もなくなり非常に安定して回転するようになった。 試作している段階で、とりあえずギアのクリアランスだけ確認したかったので、ギアの部分だけ作って試していました。実はこれが最高の解決策につながります。 金属だったら伸縮がないから、ギア間の隙間が小さいと引っかかって回らなかったり、大きいとバックラッシュの原因になるところが、プラスチック(PETG)は弾性があるからギアのクリアランスをキツキツに作れれば歪み

          3Dプリンタで赤道儀をDIY – その6(金属じゃないメリット)

          3Dプリンタで赤道儀をDIY – その5(ハーモニックドライブ試作)

          昨日サイクロイドドライブの試作に疲れたので、ハーモニックドライブを作ってみた。サイクロイドにに比べてパーツ数が少ないので簡単に作れました。ただ柔らかいギアを作るためにTPUを使ったのでダイレクト式の3Dプリンタが必要でした。 組み立てはあっという間。 組み立てはあっという間。 スムーズに回ってます。これ自体がギアで外側にベアリングをはめますので、もっとスムーズになるはずです。ただ期待していたほどトルクがない。サイクロイドの有り余るパワーを見てしまったからかもしれません。

          3Dプリンタで赤道儀をDIY – その5(ハーモニックドライブ試作)

          3Dプリンタで赤道儀をDIY – その4(サイクロイダルD問題点発覚)

          サイクロイダルドライブのDEC軸用が出来た。 ただ簡単に出来るもんじゃないわ!パーツ数も多いし、必要とされる精度が半端ない。今日できてもフィラメントの状態や室温で変わるから、次上手くいく自信がない。 外歯に内歯を入れて! ステッパーモーターを取り付けて! あ、動かしてみます! がどれくらいあるか正確には測れないけど赤道儀のウエイトで試してみた。中心から20センチのところに1.5kgのウエイトで実験。 全然余裕! まだまだ行けそうです。ただもう錘がない。 でここまで

          3Dプリンタで赤道儀をDIY – その4(サイクロイダルD問題点発覚)

          3D プリンタで赤道儀をDIY – その3(サイクロイダル・ドライブ原理)

          サイクロイダルドライブの試作ですが、外側のギアケースのサイズがシビアで0.1mm単位でサイズを変えてプリントを繰り返した結果、何とか動作するところまで来ました。 初っ端から先が思いやられる感じでしたが、一番の問題をクリア出来たのでこれからはスムーズに行くと思います。(希望的観測) インプット軸を一回転する毎にプラネタリーギアが1歯(ピン)分回転します。よってインプット軸が45回転でプラネタリーギアが反対向きに一回転します。かなり精度に拘ったのでバックラッシュはほとんどない

          3D プリンタで赤道儀をDIY – その3(サイクロイダル・ドライブ原理)

          3D プリンタで赤道儀をDIY – その2(サイクロイダルドライブ試作)

          まずは、サイクロイダルドライブを採用することにしたので、その試作をしてみることにしました。Fusion 360でギアのデータは出来たので、それをもとに3Dプリント。内側のプラネタリーギアは問題(縮小)なく出力出来ました。24mmのベアリングもピッタリ!結局ギア比を気持ちの良い数にするために、外歯46(偶数)で内歯を45としました。これで減速比は、1:45 しかし外側の枠が微妙に(半径0.5mmくらい)縮んだようで、全くプラネタリーギアが回らない。回らないと言うよりピッタリハ

          3D プリンタで赤道儀をDIY – その2(サイクロイダルドライブ試作)

          3D プリンタで赤道儀をDIY – その1(構想)

          何を書こうか迷っていたら、1年も放置してしまった。 という事で、今3Dプリンターで作ろうと思っている赤道儀をDIYする過程を載せていこうと思います。 ローテーター、フォーカーサーをDIYして上手く動作するようになってきたら、赤道儀もDIYしたくなってきたので、どのようなものを作るのか考えてみる。一般的な赤道儀は、ドイツ式赤道儀。鏡筒とバランスを取るためにカウンターウエイトが必要なので、全体的に重くなる。 ちょっと前にZWOからカウンターウエイトがいらないハーモニックドライ

          3D プリンタで赤道儀をDIY – その1(構想)