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毒親に限界です

【相談】無職26歳女性

こんにちは。いつもnoteを拝見しています。この際、意を決してご相談させていただきたいと思いました。

私の親は毒親です。私を支配しようとしてきます。特に母親です。
私は一人っ子で母はパートをしています。父はアルコール依存症で私が小さいころから何度も入院していました。
収入は不安定でしたので、それを補うために母はパートで働いていました。

私が小さい時から「お父さんがあんな体たらくだから、あなたがお父さんの代わりになるのよ」と言われて育ってきました。

母には父が働けない期間の生活費を頑張って働いてくれたので感謝しています。でも、私はアルコール依存症の父が嫌いになれませんでした。入院直前は自殺未遂やDV、暴言など人間とは思えない様相でしたが、退院して酒が抜けているときは一緒に遊んでくれたり、結構物知りなのでいろいろ教えてくれたり、いろいろなところに連れていってくれました。
母にとっては体たらくな夫というイメージだとは思いますが、私にとっては大好きな唯一無二の父親です。

しかし、母は父のような彼氏とは付き合ってはいけないだとか、会社の酒席にも参加させないように私に言ってきました。
しだいにそれはエスカレートして、どうしても断れない取引先の接待に出席した際には、翌日私の会社に乗り込んできて、部長に対して鬼の形相でどうして私をそんな席に出席させたのか、アルコール依存症になったらどうするのかと詰め寄っていたそうです。

私はその出来事があったあと、それとない理由で顧客対応がない部署に異動となり、やりがいを感じなくなり退職しました。現在ニート生活は半年程度ですが、何もやる気が起きません。
こんなとき父がいたら私にどんな言葉をかけてくれるでしょうか。

父は私が就職して半年後に酒に酔った状態で橋から落ちて死亡しました。そろそろ父が死んで5年が経とうとしています。
私は母の側より、父の側にいたいです。

少し重くなってしまいましたが、アドバイスをお願いします。

【ななにいに@メンタル兄貴の回答】

アルコール依存症で入院しており、妻との関係も悪く、かつ4歳の娘がいる私にとって結構グッとくる内容でしたので、少し時間をおいてから返答させていただいております。

哲学者であり精神科医のフロイトの言うエディプス・コンプレックスを若干感じるような内容です。
エディプス・コンプレックスを現代風に私が解釈すると、「子供は同性の親よりも、異性の親の方が無意識的に好きである」となります。だから男にはマザコンが多いんですよね。

本来のエディプス・コンプレックスは「子供は異性の親とセックスしたいと思っている。そのため、同性の親に異性の親を取られるのがマジでむかつくので無意識的に同性の親を殺したいと思っている」という内容だったと思いますが、その解釈には性の衝動について人生をささげたフロイトならではの想いもあったと思うのでスルーしておきます。

あなたはアル中の亡き父をまだ忘れることができません。それにあなたのお母さんはもう旦那さんが亡くなってあなたも成人して立派な社会人になったというのに、あなたにお父さんの代わりをすることを望んでいます。
あなたがおっしゃるように支配されているという表現は適格だと思います。

では、どうするか。
結論、あなたはお母さんのもとを離れてどこか遠くへ移住した方がいいでしょう。専門学校へ学びなおしでも、地方にある有力な企業への就職でもいいと思います。
あなたはお母さんから離れるべきです。このままでは、あなたはお母さんのための人生を送ることになるかもしれません。お母さんのために結婚を諦め、就職もできず、友達付き合いについてもお母さんのケアが必要なので遊びに行くこともできない。お酒を飲んで午前様で帰ってきたりしたら・・・。少しぞっとします。

あなたのお母さんは神経症のような節があるのですが、本人は自覚していないでしょう。精神科や心療内科につれていくことが得策なのですが、本人が行くことを拒んでいるのであれな、精神医療の訪問看護サービスを行政に相談して利用してもいいかもしれません。

これは「あくまで私の価値観」なのですが、家族という小さな共同体のなかでは夫婦は一つの存在で、子供は他人です。夫婦というものは愛でつながり一つになっています。夫婦という一つの存在として幸せを目指しています。
しかし、子供は生まれて20年そこそこで独立します。そこからは子供が一人で、または知り合った将来のパートナーと一緒に幸せを求めていくのです。

世の中の親は勘違いしています。親は子供に対して家系を切り詰めながらも塾やスポーツクラブなどに多額のお金を投入して、まるで自分のポケモンのように子供を支配しようとしています。極端な言い方をすれは、一人の独立した尊厳のある人間としてではなく「モノ」として見ているんでしょうね。

あなたのお父さんはお母さんと愛でつながった一つの存在になることができなかった。それに加えていろいろなストレスなどがあり酒におぼれてしまったのでしょう。あなたはお父さんにとっての一つのつかの間の癒しだったと思います。あなたは自分のためにいろいろ遊んでくれたと思っているかもしれませんが、あなたはお父さんにとっての一つの癒しだったんです。思い出してみてください、その時隣にお母さんはいましたか?または、お母さんが楽しそうな顔をしていましたか?
あなたのお父さんがあなたを愛していたのは間違いないと思います。しかし、無償の愛ではなかった可能性があります。そう思えば、亡くなったお父さんの呪縛を断ち切ることはできませんか?
あなたのお父さんはあなたと出会って幸せだったと思います。でも、一番はあなたのお母さんと良好な関係になって死にたかったのではないかなと思います。

問題はお母さんです。いままで家族のために身を粉にして働いてくれました。本人にもその自負があるからあなたに対して将来のケアまでしてほしいと内心は思っているのでしょう。ずっと私の側から離れないでほしいと。
今の精神状況では年齢も考えて結構難しいと思いますが。私の仮にお母さんに新しい伴侶ができた場合、いまのあなたへの呪縛は一瞬で取り払われて、むしろ出て行ってくれみたいなことんあると思います。

お母さんはいわゆる共依存という状態です。共依存とは、かわいそうな夫や娘のケアをすることでその対象を支配して快感を得るというものです。
あなたのお母さんがアル中で何度も入院してDVをするお父さんと離婚しなかったのはそれが理由です。
あなたのお父さんのケアをすることはお母さんのひとつのアイデンティティだったのです。
いま、お父さんがなくなってしまったので共依存の対象はあなたになりました。

あなたは現在AC(アダルトチルドレン)という状態です。この状況が続けば自立した自我が成長することなく年齢だけを取ってしまい、後悔する人生を歩むことになります。

これ以上話すことはありません。
あなたとお母さんはお互い自立した存在になってください。
たとえそれが突然の悲しい別れだったとしても、パニックになったお母さんに恨まれる結果であったとしても、すでにあなたというお母さんにとって大切な存在が26年間も側にいたという事実だけであなたはもうお母さんへの恩を返しています。

話すことは話しました。
ここまで話したのですから、今の状況もうある程度あなたは理解しましたので、ここから先の人生はすべてあなたの責任です。
過去は変えられませんが、あなたは未来だけを変えることができます。
どう決断するかは、あなたが決めてください。
ご相談者である「あなた」が幸せな人生を歩まれることを、私は心から願っています。

ご質問、ご相談はななにいにtwitterまでお願いします。


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