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私は、日本限定仕様となります。

海外など、慣れない環境に行くと体調を崩すというのは、よくあること。

ツアーなどの予約などでは旅行代理店で

「必ず、ツアーで1名様くらいは体調を崩される方がいらっしゃいますので・・・」

というようなことを言われたりする。

その1名様こそ、僕の妻である。

赤道付近以外では

アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ大陸など、赤道付近以外では、日本よりも乾燥していることが多い。

妻は100%、喉が痛くなる。
そして、そこから、体調悪化へと向かう。

まあ、実際、ツアーはかなりハードだ。
体力的にも、見知らぬ人たちと朝から晩まで過ごすという精神的にもハードといえる。

年を取るにしたがって、旅慣れてきたこともあり、ツアーではなく、自由旅行になってきて、多少、マシになってきたとはいえ、妻の喉は悲鳴を上げる。

さすがに人間は勉強するもので、機内ではぬれマスク、そして、現地ではマスクを常にしているようになって、多少、被害は軽減してきた。

と思ったら、ギックリ腰になったりする。

もはや、「君の体は無事に過ごそうという気がないのかい?」とマスオさん風に聞きたくなったりする。

熱帯系の赤道付近

「そうか、喉が痛いか。ならば、熱帯だ!」

ということで、湿気ムンムンの、東南アジアなどに行ってみれば、今度は熱中症になるか、お腹を下してしまう。

カンボジアでは、熱中症になった結果、メインであるアンコールワットが見られなかった。

なぜか、ハワイでは喉。
南国なのに、常に鼻をすすっているイメージだ。

そして、それらを回避しても、舌を傷めたり、目の血管がキレたりもしたっけ。

かわいそうだが、北も南も東も西もダメなのだ。

じゃあ、どこならいいの?

日本国内

それは日本国内。

僕の妻は、日本国内では、北海道だろうが、沖縄だろうが、体調を崩さない。

おかしいだろ。

そして、日本国内の妻は、感染症にやたら強い。

インフルエンザの僕の隣に1日一緒にいても、まったく掛からない。

いや、PCR検査をすれば陽性だったと思うけれど、感染はまったくしない。

聞けば、生まれてからインフルエンザに掛かったことがないそうで、彼女の兄弟もそうだという。

僕は2回ほどインフルエンザに掛かったけれど、その2回とも、妻は一緒にいたのに、うんともすんともない。

風邪もめったにひかないが、たまにひいても、半日で治ってしまう。

こう考えてみると、僕の妻は、きっと、日本仕様なのである。

日本に生まれ、日本用になっているようだ。

日本向けにチューニングされているから、日本以外の国では不具合が起きてしまうが、日本ではめっぽう強い。

それは日本国内なら、どこでも有効なようだ。

いや、むしろ、その方が正しいのか?

こう書いてきてみると、むしろ、それは当然のような気がしてきた。

日本に生まれた以上、日本仕様なのは、当たり前じゃないか。

僕のように、日本でも海外でもほどほど・・・という方がおかしいのではないだろうか?

だが、妻ほど日本仕様である人間は、僕は知らない。

これはもう、何がなんでも、日本にいなくてはいけないな。

僕はそう覚悟を決めている。



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